ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

「うろこ雲の絵」(西岡たかし)が頭の中に流れる

2021-06-24 22:44:47 | うた
時計の針が刻むのは 終わりを告げる時間ばかり
心の中に響く調べは 愛の歌でありたい


学生のころ、FM東京で朝9時から「奥様音楽を」というコーナーがあった。
もう40年以上も前のことになるので、時間や番組名は定かではないが…。
その番組は、20分か25分くらいでしかない音楽番組だったが、歌謡曲や当時のニューミュージックと言われていた曲を流していた。
その番組で、あのころ何度か流れていたから聴いた歌が、サビで冒頭の詞を歌う、「うろこ雲の絵」(西岡たかし;作詞・作曲・歌)という歌だった。

曲の初めの詞は、

子供の頃の思い出は つまらないことばかり
手をつないで駈けた公園は 誰もいない夕暮れ
それはとても美しい 少し悲しいけれど
だけど思いだすたびに 胸がはり裂けるみたいで

あの頃は、まだ20歳を過ぎたばかりのころでこの曲の初めの部分、「子供の頃の思い出はつまらないことばかり」には、本当にそうだと思ったものだった。

あれから何年も何年もたって、この歌がまた聴きたくなってきた。

しかたなく時は流れ しかたなく季節は巡る

などという部分も歌詞にあったなあと思うと、そう、自分の人生も、いつのまにか時が流れ季節が巡って、人生の後半を迎えたことをつくづく感じていたのだ。

この歌を聴きたくなって、何年か前、西岡たかしのベストものを探して購入したことがあった。

それからまたさらに年月がたち、最近自分の頭の中でこの歌がよく流れることがある。
今は、サビの部分が心の中によく流れている。

時計の針が刻むのは 終わりを告げる時間ばかり
心の中に響く調べは 愛の歌でありたい


「時計の針が刻むのは 終わりを告げる時間ばかり」という部分に、人生の終末を感じてしまう。
近頃、著名人ばかりでなく、かつて仕事をしていたときの上司や先輩方などが亡くなっていくせいだろうか。
自分も、高齢者と呼ばれる年齢になるまで正味あと数か月になってきた。

バラード調のこの歌を聴くと、「終わりを告げる時間」の接近におびえるのではいけないよな。
心の中に愛の歌を響かせながら心豊かに生きていきたいよな。
この歌を聴いて、そう思ったりもするのである。 
コメント
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