ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

宮崎幾笑選手の場内1周

2021-06-14 21:35:19 | ひと
昨日、岡山戦終了後、新潟の選手たちが場内1周しているときだった。


岡山の一人の選手が、はるか後ろから歩き始めた。
Sスタンド前➡️Eスタンド前➡️Nスタンドと、場内を、手を振りながら歩いて行くのだった。
その姿で、誰なのかすぐにわかった。


岡山の背番号10番、宮崎幾笑(きわら)選手だ。
彼は、なかなかの苦労人とも言える。
群馬県出身で、アルビレックス新潟ユースからトップチームに昇格。
2015年から2018年まで新潟に在籍していた。
とはいっても、2017.18年はツエーゲン金沢に期限付き移籍していた。
その活躍が認められ、2019.20シーズンはJ1のFC東京に在籍した。
そして今シーズンは、J2ファジアーノ岡山に期限付き移籍。
背番号10を背負っているのは、期待の大きい表れだろう。


その彼が新潟を去ったのは、実質5シーズンも前になるが、金沢に在籍したときは新潟戦には出場しないという条件付き移籍だったから、ビッグスワンスタジアムには来られなかった。
だから、移籍しても新潟サポーターにあいさつもできなかったという事情があった。
ユースからトップチームに昇格したのだから、本当は、このスタジアムでの大活躍を夢見ていたはずだ。
その夢はかなわなかったが、今、違う立場で丁寧に場内を1周した彼の胸には、どんな思いが去来していたのだろうか?
昨日の岡山戦の決勝点は、 彼から最前線の選手へのラストパスによるものだった。
あの難しいパスがなければ、新潟は負けずにすんだはずなのに…。
(絶対、オフサイドの誤審だったけどさ。)

まだ23歳。
律儀にスタジアム内を1周して、全方位のサポーターにあいさつして回った彼、宮崎幾笑選手の、今後いっそうの活躍を祈りたい。
コメント
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