6月9日、サッカー天皇杯2回戦 アルビレックス新潟対ツエーゲン金沢。
先発メンバーの発表が、控え中心となると分かっていてこれだけ楽しみな試合はないよな、と思いながらスタジアムに駆け付けた。
アルベルト監督は、前日の記者会見で、「今季プレーする機会がない選手に時間を与えたい」と明言していたので、誰が起用されるか、楽しみだった。
試合後のヒーローインタビューで語る各選手が、「日ごろから、ベンチ入りしていないメンバーががんばってくれて充実した練習ができているから、自分たちもこうして活躍できている」という内容のことを語っている。
だから、そういう陰に回っている選手たちが、出場機会を与えられたら、どんな活躍を見せてくれるのだろうかとワクワクしたのだ。
果たして、出場メンバーは、…
わあお。確かにそうだ。
2か月前にもリーグ戦で金沢と対戦しているが、先発メンバー全員がかわっている!
対する金沢は、7人がかわっていた。
2か月前は、新潟が1-0で辛くも勝っている。
その時のメンバーが誰も先発せず大きくかわった新潟が、控えメンバーばかりで勝てるのか、期待の反対側で不安もあった。
その不安は、試合が始まると、しばらく続くことになった。
新潟は、このメンバーでも、チームの志向する「ボールを保持するサッカー」を行おうとしていた。
だが、金沢の選手たちが厳しくプレスをかけてくると、なかなかボールを前へ運べず、始まりの10分間ほどは、新潟はピンチの連続となった。
しかし、それを救ったのは、今季初試合出場となったGKの小島だった。
的確なポジショニングでピンチを事前に防ぎ、見事なセービングでゴールを許さなかった。
やがて、猛攻が収まると、新潟の反撃が始まる。
最初は、コーナーキックのチャンスから、実績のある田上がヘディングゴールを決めた。
すると、それで目覚めたかのように、高校出のルーキー小見がすばらしい勢いで左を突破し、ゴール前にマイナスのラストパス。
これを同じルーキーの三戸が、ゴールに蹴り込み、あっという間の追加点。
こうなると、金沢には焦りが、新潟にはゆとりが生まれる。
新潟の選手たちの個性が輝く。
なかでも、リーグ戦でも出場時間を増やしている三戸は、ボール扱いが本当に巧みであった。
大本は、攻めに出るときのスピードで相手を凌駕した。
ほかの選手たちも、自分の務めを理解し、他の選手たちと連携してボールを保持する新潟のサッカーを体現していた。
そして、前半42分、この日誕生日の矢村が、自ら祝うバースデーゴールを決め、3-0とした。
後半の早い時間にも、小見がすばらしいスピードでゴール左から進んでゴール前の矢村に送ると、矢村が2本目のゴール。
【試合後のヒーローインタビューは、矢村】
これで、4-0。
いいですねえ。
もう負ける気がしない。
でも、ここまで一気の勢いできたのはいいけれど、今季は控えやベンチ外ばかりだった選手たちばかりだから、疲れが来るのではないか?
そう思っていたら、案の定であった。
2分後に、速い攻撃で反撃の1点を取られてから、新潟の選手の動きが鈍くなってきた。
脚をつらせたり、痛んだりする選手が多くなり、ミスも目立つようになってきた。
それでも、チームで懸命にボールをつなげるサッカーをしようとしていた。
大きな役割を果たしていたのは、GKの小島だった。
最も後ろで、危機を察知し相手に決定機を与えなかった。
さすが、1年前は五輪代表を争っていたGKだとつくづく思った。
途中から、疲れてしまった選手に代わって、リーグ戦でもよく出場している選手たちや、ユースの2種登録の選手たちにも出場のチャンスを与えた。
高野?大矢?初めてそんな選手の名前を見たよ。
天皇杯用に選手登録していたんだね。
そして、4-1のまま逃げ切りに成功した。
総じて、小島や2得点した矢村をはじめ、本当にいい選手たちが集まっただけでなく、いいチームができていると感じさせた、この日の試合だった。
出場メンバーの顔触れが変わっても、得点力のある攻撃的なサッカーができている。
しかも、選手たちの個性が生かされてもいる。
間違いなくJ2ではレベルの高いサッカーができあがりつつある。
これからの選手間の競争や、チーム戦術の成熟による強化・進化が楽しみだと思った。
Visca Albirex !
先発メンバーの発表が、控え中心となると分かっていてこれだけ楽しみな試合はないよな、と思いながらスタジアムに駆け付けた。
アルベルト監督は、前日の記者会見で、「今季プレーする機会がない選手に時間を与えたい」と明言していたので、誰が起用されるか、楽しみだった。
試合後のヒーローインタビューで語る各選手が、「日ごろから、ベンチ入りしていないメンバーががんばってくれて充実した練習ができているから、自分たちもこうして活躍できている」という内容のことを語っている。
だから、そういう陰に回っている選手たちが、出場機会を与えられたら、どんな活躍を見せてくれるのだろうかとワクワクしたのだ。
果たして、出場メンバーは、…
わあお。確かにそうだ。
2か月前にもリーグ戦で金沢と対戦しているが、先発メンバー全員がかわっている!
対する金沢は、7人がかわっていた。
2か月前は、新潟が1-0で辛くも勝っている。
その時のメンバーが誰も先発せず大きくかわった新潟が、控えメンバーばかりで勝てるのか、期待の反対側で不安もあった。
その不安は、試合が始まると、しばらく続くことになった。
新潟は、このメンバーでも、チームの志向する「ボールを保持するサッカー」を行おうとしていた。
だが、金沢の選手たちが厳しくプレスをかけてくると、なかなかボールを前へ運べず、始まりの10分間ほどは、新潟はピンチの連続となった。
しかし、それを救ったのは、今季初試合出場となったGKの小島だった。
的確なポジショニングでピンチを事前に防ぎ、見事なセービングでゴールを許さなかった。
やがて、猛攻が収まると、新潟の反撃が始まる。
最初は、コーナーキックのチャンスから、実績のある田上がヘディングゴールを決めた。
すると、それで目覚めたかのように、高校出のルーキー小見がすばらしい勢いで左を突破し、ゴール前にマイナスのラストパス。
これを同じルーキーの三戸が、ゴールに蹴り込み、あっという間の追加点。
こうなると、金沢には焦りが、新潟にはゆとりが生まれる。
新潟の選手たちの個性が輝く。
なかでも、リーグ戦でも出場時間を増やしている三戸は、ボール扱いが本当に巧みであった。
大本は、攻めに出るときのスピードで相手を凌駕した。
ほかの選手たちも、自分の務めを理解し、他の選手たちと連携してボールを保持する新潟のサッカーを体現していた。
そして、前半42分、この日誕生日の矢村が、自ら祝うバースデーゴールを決め、3-0とした。
後半の早い時間にも、小見がすばらしいスピードでゴール左から進んでゴール前の矢村に送ると、矢村が2本目のゴール。
【試合後のヒーローインタビューは、矢村】
これで、4-0。
いいですねえ。
もう負ける気がしない。
でも、ここまで一気の勢いできたのはいいけれど、今季は控えやベンチ外ばかりだった選手たちばかりだから、疲れが来るのではないか?
そう思っていたら、案の定であった。
2分後に、速い攻撃で反撃の1点を取られてから、新潟の選手の動きが鈍くなってきた。
脚をつらせたり、痛んだりする選手が多くなり、ミスも目立つようになってきた。
それでも、チームで懸命にボールをつなげるサッカーをしようとしていた。
大きな役割を果たしていたのは、GKの小島だった。
最も後ろで、危機を察知し相手に決定機を与えなかった。
さすが、1年前は五輪代表を争っていたGKだとつくづく思った。
途中から、疲れてしまった選手に代わって、リーグ戦でもよく出場している選手たちや、ユースの2種登録の選手たちにも出場のチャンスを与えた。
高野?大矢?初めてそんな選手の名前を見たよ。
天皇杯用に選手登録していたんだね。
そして、4-1のまま逃げ切りに成功した。
総じて、小島や2得点した矢村をはじめ、本当にいい選手たちが集まっただけでなく、いいチームができていると感じさせた、この日の試合だった。
出場メンバーの顔触れが変わっても、得点力のある攻撃的なサッカーができている。
しかも、選手たちの個性が生かされてもいる。
間違いなくJ2ではレベルの高いサッカーができあがりつつある。
これからの選手間の競争や、チーム戦術の成熟による強化・進化が楽しみだと思った。
Visca Albirex !