癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

前庭疾患?

2013年01月17日 | 動物医療
今日はいま研修している分院にいくつもりでしたが、予定を変更して本院にいました。
大分病院の方とも打ち解けてきました。
最初は、やはり当然ながらお互いどんな人間か推し量り接触するので最ぎこちないものです。

今日は比較的この病院としては暇な方だったようです。
また、この病院は猫の患者が多いです。
病院の特徴がでますね。


私のような者にとって、すべてが新しい、学ぶべきことになり、新鮮なことです。
今日は、1月8日に「眼球振とう」するシェパードが再診で来院しました。
まだ斜頚があり、歩様が滄浪としています。
通常、前庭疾患を疑いますので、そうかなぁと考え、治療内容を見てもそのような治療でした。
しかし、外耳が汚れていたので、耳のお掃除を始めた途端、眼球しんとうが起こりました。
うーんこれは、中耳炎か内耳炎で鼓膜が損傷し、炎症がかなり浸透した可能性が大という主治医の診断です。
なるほどと得心しました。

通常鼓膜が破れたような場合はあまり耳の中に薬剤は入れない方がいいそうです。
眼球のしんとうは初めて見たので、事例として大変勉強となりました。
犬は処置が終わってもしばらくは歩けない状態でしたが、原因がはっきりしてきたことは前進です。

外耳炎も酷くなとこんなになるということを実体験しました。
皆さん、耳掃除は怠りなく!


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