日本男道記

ある日本男子の生き様

甘いお菓子は食べません

2024年04月06日 | 読書日記
 
【内容】
頼む……僕はもうセックスしたくないんだ。仲の良い夫から突然告げられた妻の動揺。〈土下座婚活〉が功を奏して知り合った男性に、会って3時間でプロポーズされた女の迷い。念入りに掃除をし、息子に手作りのおやつを欠かさない主婦が抱える秘密。諦めきれない悟れない、けれど若さはもう去った。中途半端な〈40代〉をもがきながら生きる、私たちの物語。心に深く刻み込まれる6編。
著1 結婚について私たちが語ること、語らないこと
著2 花車
著3 母にならなくてもいい
著4 残欠
著5 熊沢亜理紗、公園でへらべったくなってみました
著6 べしみ

【著者】
田中/兆子
1964年富山県生まれ。2011年、短編「べしみ」で第10回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞する。
14年、同作を含む連作短編集『甘いお菓子は食べません』でデビュー。18年『徴産制』で第18回Sense of Gender賞大賞を受賞。
その他の著書に、『劇団42歳♂』『私のことならほっといて』『あとを継ぐひと』がある。

【読んだ理由】
『今日の花を摘む 』に次ぐ田中兆子作品。

【最も印象に残った一行】
年を取るとは、失い続けることに耐えることなのだろう。

【コメント】
第10回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞作短編「べしみ」は衝撃である。世の男性諸氏の意見を聞いてみたいが、誰にするかが問題だ。聞きにくいな。

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