最近、車を入れ換えた。
もう、そろそろ高齢者マークを貼らないといけない歳だが、
車は田舎暮らしでは必需品。
ちょっと近くへ、あるいは遠くへのお出掛けもそうだが、
なにより、農機具を積んで畑に行くにも、車がなくてはならない。
前の車と同じ車種で、7人乗りのファミリー・ミニ・バン。
前の車は、あまりにも使い心地が良くて、11年も乗ってしまった。
それで、新車も同じ車にした。
担当の営業マンは、停年で辞められていて、若いのが担当してくれた。
オプションなどは、なるべく前の車のものを使ってくれて、助かった。
が、一つだけ思惑外れがあった。
バックガイドモニターが見辛いのだ。
ディーラーの若い営業も整備係の人も、何回か調整をしてくれたのだが、
前の車のそれのように、使えない。
症状を簡単にいうと、
モニターに映る車体の幅を示すラインが広すぎる。
だから、駐車場に止めようとする時、
ラインのガイドを、隣の車にぶつけるように入れて行かないといけない。
トヨタのサイトでは、このようなバックガイドモニターの案内がある
この案内写真では、黄色いラインの幅は、ほぼ車と同じように見える。
このまま下がって行けば、駐車場の白い枠に黄色いラインも収まって進み、
安心してハンドル操作ができそうだ。
しかし、私の新車のバックガイドモニターはそうなっていない。
私の前の車は、緑のラインはなかったが、まさにこのように動作した。
どこの駐車場でも一発で車庫入れ出来、よく褒められた。
ところが、こんどの新車は、この黄色いラインの幅が、
駐車場の白いラインの幅より、はるかに広い。
それで、左隣の黒い車に、黄色いラインがぶつかるように進まないといけない。
これは恐い。
そんな事は微塵も考えなかったので、
この、役にたたないバックガイドモニターを買ってしまった。
前の車のバックカラメラモニターを、新車に載せかえれば良かったと、
つくづく後悔している。
先日JAFの方とお会いした時、雑談でこの話をしたら、
『最近のバックカメラは、より広角なレンズを使っている。
車の後方だけでなく、周囲全部を見えるようにようにしているものもあるからだ。
バックガイドモニターは、後方の状況を確認するだけにして、
車庫入れ時に全面的に頼るのは、止めた方が良い。』
とのことであった。
今は、50年前に自動車学校で習ったことを思い出して
車庫入れをやるようにしている。
水素を燃料にする、衝突しそうになったらブレーキが掛かる、等々。
車の技術の進歩は止まることはなさそうだし、
トヨタをはじめ、各社は業績絶好調で、春闘の要求も頭抜けている。
高価な、余分なものを買って、私も彼らに協力したわけなので、
どこかで、私にも『トリクルダウン』のおこぼれがあれば、と願っているが、
なぜか淋しい思いだ。