ジョージ・いまさきもり の アンダンテ・カンタービレ

晴れた日は農業とウォーキングとライカ、雨なら読書と料理。
そして毎日ラジオがお伴です。

携帯電話、2台持ちになった

2011年04月30日 | 趣味・娯楽

3月から携帯電話を2台持つようになった。

この3月で 2年前に買ったドコモの契約が終わるので、
これを機会にスマートフォンに乗り換えようと思った。
前にも書いたが、私は携帯の機器代金にあまりお金をかけたくない。
そこで今回も機器が安く入手できる物をさがした。

第一希望としては、機種変更(ドコモ→ドコモ)でスマートフォンが欲しい。
これは所詮無理だった。「釣った魚に餌はやらない」わけで無茶苦茶高い。
それでは、新規購入ではどうか。
それでも高い。学生さんなら『学割』サービスがあって安くなっている。
普通の携帯なら”新規ゼロ円”がたくさんあるが、スマートフォンは高価だ。
隣のAUのコーナーを見ると、こちらには、あるある。”MNPでIS03がタダ”とある。
その隣のソフトバンクにも、ある。”新規でHTCの001HTが4800円”。

大型電気店でも平日の午前は空いていて、店員さんが詳しく説明してくれる。
なるほど、なるほどと”目から鱗”が落ちていく。
アドバイスに従って、
ドコモの普通の携帯電話(F-06B)を新規で購入(無料)し、
ソフトバンクのスマートフォン(001HT)をMNPで購入(4800円)し、
携帯2台持ちになった。





ドコモの普通の携帯を買ったわけ。
1.通話についてはエリアのカバーが広い。
2.”家族割引”で妻と娘夫婦との通話やメールが双方共にタダになる。
3.同じくテレビ電話が6割引きになる。
4.基本通話料に含まれる無料分は、
    使用しないと他の家族の通話料から割り引かれるので、
    全然使わなければ(こちらから掛けなければ)、基本料も実質タダ。
5.WiFi機能がついているので、無料でWebサイトが閲覧できる。





スマートフォンはソフトバンクの001HTを買ったわけ。
    ☆(このスマートフォンの”素晴らしい使い心地”の報告は別の機会にします。)
1.画面が広く(4.3インチ)、サクサク動いて、使い易そう。
2.ソフトバンクどうしは通話料がタダ。(知り合いにソフトバンク使いがいるかもしれない。)
3.『ビューン』という、雑誌・新聞類30種を315円で読めるアプリケーションがある。
4.MNPにしたので、電話番号変更の通知の手間が省けた。
その他・・・社長さんの100億円寄付に感銘していたので。

 

 

 

 




昔の子供達のおやつの作法

2011年04月29日 | 社会について独り言

子供のころ仲間と遊んでいると,どこのお宅でも”おやつ”を出してくれました。
その時には、そのお宅のおばさんは、
自分の家の子供からでなく、
他所の子供か、年少の子供から順に取るように言って、出してくれました。

田舎のことですから、普段は畑でとれたさつま芋、トウモロコシ、
裏山のみかんやイチジク、その他駄菓子とかです。
たまに、羊羹とか、饅頭、カステラ、バナナ等が貰える時があります。

こういう特別の日こそ、最初にもらえる子供は、
一番大きいものとか一番美味しそうな物を取っても良いわけですが、
そうはしません。
そこのお宅の子供が、一番大きいか一番美味しそうな物が食べられるように、
自分は、3~4番の物を取るか、または端のほうから順に取るかしました。

このおやつの作法はどこのお宅で頂く時も同じでした。
子供はみんなそうするのが、一番円満におやつをいただく作法と心得ていたからです。
また、そうすることで、
方々のお宅でおやつを振舞ってくれる機会が増えることも知っていたからです。

今度の福島原発事故。
東電は、着の身着のままで避難し困窮している人達には、羊羹のくずをばら撒いて
自分たちは、先に羊羹の大きい方を食べてしまったようです。
着の身着のままで避難し困窮している人達には1世帯僅か100万円の支給で済ませ、
自分達の報酬や給与は、少しばかりのカットですませ、ぬくぬくしようとしました。

こんな不作法が、何時から許されるようになったのでしょうか。
心づかいや思いやりのかけらもありません。

福島原発の事故は、
 日本の人々の暮らしや経済という国力を低下させ
 日本の美しく滋養溢れる国土を破壊し、
 日本人の「信頼」の心を喪失させてしまった
、ようです。

東京電力の重役さんたちは、私とそう年代的には違わないとは思うのですが 、
子供のころあまり仲間と遊んだことがなかったのでしょうか。


整理・整頓が工場を救った

2011年04月28日 | ラジオ番組

4月28日 NHK『ラジオ朝一番』から
今週金曜午後から、NHKホームページで放送が聴けます。
右上のブックマークから入って下さい。


☆☆☆ビジネス展望☆☆☆
『 整理・整頓が工場を救った』  
 遠藤 功さん

大震災の後、困難な状況が続いているが
多くの企業の現場では復旧に向けた作業が急ピッチで進んでいる 。
前回にお話したように、日本の企業には『現場力』いう競争力が備わっており,
今度の災害においても、その『現場力』がいかんなく発揮されている。

一つの例として
栃木県にある日産の栃木工場の場合。
この工場では、全製造工程ががストップし、
60台もの車体が製造ラインから落下するという、
非常に大きな被害をこうむった。
それがわずか1カ月余りで生産ラインが復旧したという。
日本の工場の現場の持つ知恵とチームワーク、士気の高さが
この困難な状況を救っているといえる。

次の例として、
宮城県の栗原市は今回の地震では震度7の激震に見舞われた。
ここに、超硬チップと呼ばれる産業用工具の部品を製造している、
サンドビック ツーリング サプライ ジャパン社の工場がある。

この工場の凄いところは、
これだけの激震に見舞われたにもかかわらず
全従業員も無事、設備の損傷も全くなく、
操業を停止することなく、速やかに再開していること。

日頃からこの工場が取り組んできた『現場力』が、
この大震災の時に生きたといえる。
どういう『現場力が生かされたかというと、
『5S運動』と言われる、
”整理・整頓・清掃・清潔・しつけ”を日頃から徹底していた。
そうして、機械や 棚が転倒したり、工具や部品が落下するとか、
そういうことを防止してきた。

これが今回の地震でも、被害を食い止めて、
速やかな操業の再開に結びついている。
平時における基本の徹底がいかに大事かということを
この工場は教えてくれている。

日常の仕事の中で、みんなで知恵やアイデアを出し合って、
想定される有事に備えて先手で手を打っていくこと。
つまり、平時の『現場力』を鍛えて、
いざという時に大きな事故や被害を起こさせないようにする事が大事である。

 


東日本大震災と原発事故について思うこと(その2)

2011年04月18日 | 社会について独り言

 東日本大震災と原発事故について思うこと(その2 )

1.原発避難地区に戒厳令を。
  昨日東電から原発事故を収束させる工程表が出されたが、
  上手く進んでも9ヶ月かかるという。
  いずれにしても、
  相当長期にわたって避難を余儀される方が出るだろう。
  そうなると、
  自分達の町や村が、そして自宅や田畑がどうなるか心配になる。
  もう既に空き巣狙いがかなり横行していると言うのではないか。
  強制避難させるなら、
  その人たちの財産や町村の資産を守ってあげる必要がある。
  自衛隊の人にはそちらの仕事にあたってもらったらどうか。
  また、そういう不届き者には、別裁判で最低でも懲役25年くらいにしても良い。

2.外国からの資金調達を。
  復興の財源をどうするか。
  どうするか、どうするかと言っても、
  復興税、復興国債、消費税上げ、社会保障費の削減等
  を言っているだけである。
  外国の資本を導入できないだろうか。
  復興国債を海外で買ってもらったらどうか。

3.海外拠出資金の取りやめを。
  日本はこれまで、国連その他国際的に多大の負担をしてきた。
  今回、海外諸国が寄せてくれる励ましの声を正直に受け取ったらどうか。
  海外への拠出資金の負担を減らしも、許して貰えるのではないか。


内橋克人さん『原発への警鐘』から(その2)

政治家主導によって、
見切り発車で日本に次々と原発が設置された。

そして
原子炉内のパイプの”応力腐食割れ”による事故に、
各地の原発が揃って襲われたが、、
なんとか技術的解決に目鼻がついた頃、

米国スリーマイル島で、大きな事故が起こった。
こちらは加圧水型原子炉であるが、その二次給水系に故障が起こり、
放射線物質が外部に放出されてしまった。

この事故でショックな点は、
この故障が運転員の捜査ミスによってもたらされたということである。
  定期点検の後に、
  運転員が給水ポンプのバルブを開くのを忘れた事、
  さらに加圧器の水位計を見誤るというミスが重なって、
大きな事故を引き起こしてしまったのである。

原発の運転操作は、いつまでも特定の技術者が行うのでなく、
順次一般の社員が担当するようになっていたから、
幾重も安全操作の仕組みが必要であったわけであるが。
それが十分ではなかったと言うしかない。

原子力発電は異質の巨大技術であるがゆえに、
その確実さにおいては、宿命的に欠落部分がつきまとう。

「原子力技術は、
技術者が
2代にも3代にもわたって継続していかなければ、完成しないという、
これまでとは全く異質の技術です。
技術の研究開発から廃棄物処理の完了まで、
優に百数十年はかかる。
確実さを心掛ける以外安全を守る方法はない。」
という、川上幸 一さんの言葉が重く響く。

続いては『放射線を追う』と題して
許容できるとされる放射線量について言及している。

原発から放出される放射線の許容量を定めて、
作業や避難について安全施策をしている。
○○ミリシーボルトまでは安全だとか言っている。
(この著書の頃の単位はレム)。
しかしこの放射線量の数値の根拠は、信頼できるものだろうか?

この数値は、
ICRP(国際放射線防護委員会)という機関の勧告に根拠を置いているが、
ICRPは、『T65D』と呼ばれる、
広島・長崎両原爆の推定放射線量と
被爆者の発病率の相関を計算したものを基礎データにしている。

実際の被爆量とその被爆者の発病状況を是非調べなければいけない。
マンクーゾ博士は『米国
エネルギー委員会』の依頼によって、
ワシントン州の原子力施設で働く労働者について、
がんやその他の被爆が誘発する病気についての調査を行った。

その結果は
骨髄、肺、咽頭に対する影響は、
安全な放射線量に拠る予測の10倍以上あったという。
これをそのまま『マンクーゾ報告』で発表したしたところ、
米国政府は想定外の結果に困って、
研究費補助を打ち切ってしまったという。

後半は、
『現場からの報告』として、
”公開ヒアリング”に見る原子力行政の無責任さや、
原発作業員の被爆データの捏造や、
”隠れ被爆作業員”と示談の事実などを述べられている。

そして、
『原発マネーフロー』として、
敦賀市長、問わず語りの”タカリの構造”。
原発を持てば電力会社の利潤は増える構造。
電力は本当に足りないのか、余っているのか。
そして東電と北陸電力の電気料金を比較して、
電力会社の”三題噺”で儲かる仕組みを紹介。
さらに「世界一高い電気料金の現実を述べられている。

エピローグでは、
原発過密国日本への警告と共に、
『電力自給圏を全国に築く』事を、既にこの時期に提言されている。

そして最後に
玉野井芳郎さんの言葉を紹介して結んでいる。
「(私は、経済学を研究して書斎で過ごしてきたが)
その私が反原発を、命を守る運動として、
国民運動にまで高めていかなければならないと思った。
(というのは)原発についてあまりに誤った幻想が、権力を持つ人、
カネを持つ人、責任ある地位に立っている人たちに、
強く一般化していることを思い知らされたからです。
あと10年するかしないかのうちに
放射能廃棄物と人間との距離は、
ぐんと縮まる時代がやってくるでしょう。
私たちの子供や孫は、いったいどうなるのでしょうか!」

 


東日本大震災と原発事故について思うこと(その1)

2011年04月14日 | 社会について独り言

 

 東日本大震災と原発事故について思うこと(その1)

1.もう1カ月も経ってしまった。
  被災者の方はもちろんだが、
  
現地でお世話や復旧の仕事にあたっている方の
  疲れも相当のものと思われる。
  消防とか警察のように、
  全国の
役人とかの方は、交代で応援に出てあげたらどうだろうか。

  私もバスとかで現地まで運んでくれれば、
  2、3日の片づけくらいはやりたいと思っている。

2、節電の意識が高まっている。
 全くその通りではあるが、
 もっと事をはっきりするために全部の電力会社にお願いしたい。
 『どれだけ私達が節電をしたら原発を停止してもらえるのか』、
 『原発を止めると、どれだけ電気代は高くなるのか』、
 具体的な数字を出してもらって、皆で考えたい。
 
3.「いろいろ自粛するのをやめてほしい」という声がある。
 しかし、テレビで見ただけではあるが、
 あの津波が襲ってくるシーンが、
 そう簡単には脳裏から消えさることはない。

 花見や宴会は、また来年のを楽しみにすればいい。

 「普段通りにどんどん消費をしてください」と、
 お金を使って景気をよくしようという事だろうが。
 このような災害があると、備えの大切さが分かって、
 財布のひもはより固くなる。

 酒を飲んで経済を活発にするよりも、
 少しでも義援金で差し上げたいと思うのは
 自然の気持ちだと思う。
 自粛せよと言うのもおかしいが、自粛するなと言うのも少し変である。

4.国会議員さんの活躍を期待したい。
 政府と被災地・東電との連絡や情報提供、対応が悪すぎる。
 地元にも中央の各方面にも顔のある議員さん、
 出番です。お願いします。

5.内橋克人さんへの評価が高まっている。。 
 
内橋克人さんの『原発への警鐘』がとても読まれているようだ。
 いま私も図書館で借りて読んでいるところである。
 25年も前に書かれている本なのに新鮮で、
 むしろ、今のほうが感銘深いのではないだろうか。

 
アマゾンのサイトを見ると、
 古い本だから新本の在庫は当然無いが 、
 中古価格で9749円で売られている。なんと定価の16倍。

 朝日新聞社が急遽復刻版を発行するようだ。
 まだお読みでない方にはぜひお勧めしたい。
    
https://aspara.asahi.com/column/shinsyo-column/entry/o5yM3AJKZh

 『原発への警鐘』前半を読んで。

 前半では、まず「福島原発が、地元住民の不安の中で、
 いかにして、東電と地元首長が建設を推進したか」述べられている。

 続いて東電の若手技術者が社命で原発を手探りで研究する姿が描かれ、

 
さらに、福島、浜岡、島根、敦賀といった初期の原発が
 次々と『応力腐食割れ』という事故に襲われたことに触れて、
 永野治さんの発言が紹介されている。

 『応力腐食割れ』とは
 原子炉内の水を通すパイプに微細なひび割れが発生した事故をいう。
 普通ならパイプの素材は炭素鋼を使うのだが、
 十二分の安全を考慮して、ステンレスを使っていたのに起きてしまった事故である。

 この時、この事故について、
 石川島播磨重工業の永野治さん(永野重雄さん他4兄弟の末っ子)が
 話された事は胸に突き刺さる。
 何しろ、日本に原子力発電を導入したのは
 あの正力松太郎さんで、旗振りが中曽根康弘さんである。

 その人達に向かって、巨大企業の技術のドンが、
 次のような話を堂々とされたというのである。
 こういう警告や予告をきちんと受け容れていればと悔やむが、
 遅かった。

 『・・・・・ステンレスともあろうものが、水の中でああいう割れを起こすなんてこと、
 夢にも考えなかったですよ
 ところが、我々が一所懸命になって、実験積み上げて、汗水垂らして調べてみて、
 非常にはっきりしてきたのは、
 ステンレスは水の中で応力をかければ結構割れるということだった。
 それがはっきりしてきた、学理的に。
 そんなことは百も承知の治金学者もおれば、弾性学の学者も山のようにおって、
 それがみんな(原発技術の)応援団やっておったのに、誰もそのことに気付かなかった。
 ああいう所にステンレス使って、ああ云う事が起こるとはだれも考えなかったですよ。
 世の中そういう種類のことはいくらでもある・・・・・』

 『技術が自然を征服するなどという考えは、滅びの思想である。
 技術者は開拓者であると同時に、
 謙虚な勤労精神の範疇を踏み出すものであってはならない。』

 『いつ流れ星が人間の頭の上に落っこちてくるかわからない。
  しかしそんなことを現実に心配して生きておる人は、この世にいないでしょう。
 (原発の危険性は)その程度のプロバビリティーの問題だから安心して下さい、
 というふうに組み立てる論議が、流れ星うんぬんというやつです。
 が、こうした理論の立て方が、物事を本当に的確につかまえ、論拠を明らかにし、
 そのうえでこう言えるんだというところから出てきたものではない。

 「何とはなしにプロバビリティーを持ち出し、それにグレードづけをして自ら納得し、
 かつ納得させ
ようという姿勢にすぎない。
 やっぱりそれではいけないということです。
 今のところ原子力について私が言いたいのはそれだけです。』

 『こういうものが、どのくらい危ないものか、というようなことはみんなの問題であって、
 特定の専門家だけが判定し、論じればよい、というシロモノではない。
 それからもう一つ、技術が”ドル”の顔をするようになり、”円”の顔をするようになった時、
 その技術は衰亡への道を歩き始める。
 原子力もそろそろ商売になるぞ、と考えられ始めたら、
 その時代、必ず宗教が必要になってくるはずです。』

 

 


講談社のこと

2011年04月10日 | 社会について独り言

雨上がりの暖かい春の陽気になった。
療養中の浜松の友人の見舞いに出掛けた。
友人宅から歩いて10分の所に浜松城がある。
満開の桜が見事だった。



聞くところによると、
ソメイヨシノの樹齢は意外と短いそうで、
老木は相当の手入れをして維持しているようだ。
気分の晴れない日々が続くが、
桜の晴れ姿だけは皆で褒めて楽しもうではないか。


最近は講談社の新書を読むことが多い。



『デフレと超円高』
円高とデフレは日本経済を苦しめている元凶であるが、
この本を読んで問題点がすっきりと理解できた。
簡単に言えば、
米国の政策の無秩序な受け入れと
日銀が日和見というか役割を果たしていないことに
大きな理由がある。ということ。

『イギリス型豊かさの真実』
英国では保険料は払うが医療費は無料である。
財政が行き詰まりつつある日本は
今後の社会保障についてはお先真っ暗ではあるが、
英国の姿からまだ学ぶことがあった。

ずっと昔の話しであるが、
勤めの帰りに”日刊現代”という夕刊紙をよく読んだ。

今、BSTVのインサイドアウトやCS放送のパックインジャーナルで活躍中の
二木 啓孝 さんが 政治経済の斬新な記事を書かれていて面白く読んだ。
二木さんの大ファンになった。

意見を投書すると、お礼にと言ってよく本を送ってくださった。
講談社だけでなく、
D社やN社のJ・PコッターやJ・ウェルチの本も戴いた。

その講談社の野間佐和子社長が亡くなられた。
2月の中頃に、ご長男の社長昇格が報じられていたが、
既に病床にでもおられたのだろうか。
ご冥福をお祈り申し上げたい。


大相撲の八百長問題と官房機密費

2011年04月09日 | 社会について独り言

大相撲の八百長問題がなかなか収束しない。
国民の多くがどれだけ本場所を心待ちにしていることか。
私も早く”テレビ桟敷”を楽しみたいと願っている。

世間の常識から言えば、世の中には八百長はいくらでもある。
大相撲に少し八百長があっても不思議ではない。
週刊ポストは30年も前からキャンペーンを張っている。
かつては石原都知事が
大鵬・柏戸の一戦に文句を付けた事もあったようだ。

こういう事が度々話題になっても、
直に立ち消えとなった。
その程度の八百長は世間で納得済のことだからだ。

今回は新聞やTVが騒ぎすぎる。
特にNHKは賭博問題に続けて強い態度で臨み、
5月の力量審査相撲も中継しないとか言っているが、
国民の意向を全く知ろうとしていない。
一体誰が聴取料を払っているのか分かっているのかしら。

1年前の昨年4月に
元自民党の大物議員だった野中広務さんが、
いわゆる『官房機密費』の支出先をTBSテレビで暴露した。

政府がマスコミ対策で
報道記者や評論家に金をばら撒いたり
酒や女で飲食をふるまっていた、ということだった。

大物の評論家だと1回500万円を年に2回渡していたとか、
田原総一朗さんだけは受けとらなかったとかも言っていたようだ。

この『官房機密費の暴露』に
記者や評論家や彼等を支えるメディアや報道機関が
どう出るかと国中の人が注目していた。
結果は、皆”だんまり”を決め込み、
NHKのどなたかだけは局の建物内で自殺された。
ほどなく国民は話題にしなくなった。


世間の常識から言えば、
このような税金の無駄使いは
多かれ少なかれあると思っているし、
反対に
役人に賄賂で金や物品を握らせる企業が多い事も
だれでも知っている。
春闘の時期には、
会社の労務部から労組の幹部に対策費が渡されることも常識だ。

それでも多少の事ならと目を瞑って、
大人の振る舞いをするのが世間の常識である。

相撲協会は『国民の世間の常識』を背中に感じつつも、
春場所を中止し、
馬鹿正直にも25人もの大切な力士や親方を処分して償った。

此処までして相撲協会は馬謖(ばしょく)を斬っているのに、
今の報道機関の相撲叩きは世間の常識を逸して厳しすぎる。

相撲協会が「財団法人で税金を免れているから」というのなら、
記者さん達が「私腹していた官房機密費も税金から出ている」のだから
そちらの事実を明らかにしてからにして欲しい。

大震災後、
官房長官の記者会見の模様が、TVで連日放映されている。

全国民が注視している事が分かっているのに、
質問に活気がない。
声は小さく、答えをはぐらかされても追求しない。
ベテラン記者は質問しない。
勉強不足や準備不足が丸分かり。
各社バラバラの答えやすい質問ばかり。
編集部や報道局の
「どうせ政府の発表以上のことは報道しない」という姿勢がありありとしている。

戦後最大の国家の危機にある今でも
あの『官房機密費』が撒かれているのだろうか。

私としては、
大相撲の八百長問題より
官房機密費の記者へのばら撒きの方がよっぽど腹立たしい。