選挙直前の7月2日未明から起きたKDDIの通信障害には驚いた。
原因は「音声通話のサービスを提供するための故障がきっかけと判明(静岡新聞)」。
機械だから故障なんて当たり前にあることだし、
個人の契約数が3097万件、法人を合わせると6211万件あり、
さらに楽天やJCOMにも回線を貸し出しているという(同上)。
これだけの事業をしていたら、故障に備えて当然相応の準備や予備設備の設置ががなされていると思われる。
KDDIは「設備の故障をきっかけに、回線へのアクセスが集中し、
状況を改善させようと通信量を制御する対策を講じたため、通話とデータ通信がともに利用しづらくなった。」(同上)
と一般の我々には訳がわからない説明をしている。
今夜(4日夜)でも、まだしっかり復旧していない。
とんでもない大事故だと思う。
これはもうサイバーテロを疑うしかない。
かくも大規模なKDDIのシステムではあるが、いつもの故障なら問題なく処理していたのだろうに、
(大金の振り込みを間違えた新人の役人や、住民のデータ入りのUSBを失くした酔っ払い社員ではあるまい)
今度は故障の修理さえ不可能にした複雑なサイバーテロだったのかもしれない。
この事態に際して、総務省は「障害の早期復旧を指示した(静岡新聞)」、
総務省消防庁は「119番通報で固定電話などの利用をホームページなどで呼びかけた(同上)とある。
TVでは大臣がもう少しましな対応をして会見したようだが、ちょっと呆れる役人さん達だ。
あの東北の災害の時も、地方の電力会社から電気を融通するのが遅かった。
あの時の反省が政府や総務省にはないのか。
少し使用波数に違いはあるが、ドコモやソフトバンクの回線を一部でも援用させることは考えなかったのか。
通信網は今や電気と同様に重要なインフラだ。
料金を下げさせて国民の人気取りだけして、国富の源であるインフラ整備などお構いなしではなかったか。
参院選挙を前にして、目の覚める出来事だった。
もう一度選挙公報を読み、この反省を生かさねばと思う。