ジョージ・いまさきもり の アンダンテ・カンタービレ

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そして毎日ラジオがお伴です。

天竜川下り船の事故の結末~あっぱれ川勝静岡県知事

2011年08月27日 | 社会について独り言


天竜川下り船の転覆事故は、
結局5人の死者という痛ましい結末となりました。

運営する天竜浜名湖鉄道㈱の
『安全管理体制が形骸化していて、
社内全体に安全に対する意識が希薄であったこと』
が事故の要因だと、大方言われています。

国交省や警察も、業務上の過失があったとして
責任を追求していくようです。

大株主で取締役会長の静岡県の川勝知事も、
『常勤の取締役が社長1人で管理体制に甘さがあった』として、
早々に県から常勤の取締役を派遣する旨表明しました。

実際、同社の名倉社長さんは、
「子供に救命胴衣を着用させる義務ある事を知らなかった。」
「鉄道事業の再建にだけ力が入り、川下り船へは目が届かなかった。」
等と述べています。

名倉社長さんが歴任してきた遠州鉄道の事業部や系列会社には、
豊富で優秀なマンパワーが溢れる『現場力』があったから、
社長さんの仕事が少しばかり片寄っていても、大丈夫だったんでしょう。

しかし、旧国鉄のお荷物から独立しただけの同社には、
そういう『現場力』はなかったのではないでしょうか。

そういう会社でも、今まで無事故でやってこられたのには、
多分、例えば、「出勤簿に判子(印)が押してないぞ」とか、
「駅舎の時計が2分進んでいるよ。」とか「無精ひげを剃ってこい。」とか、
県が派遣した歴代の社長さんが、
細かくうるさい指導を根気良くやってきたからではないでしょうか。

だから川勝知事は名倉社長の経営手腕を評価しつつも、
中小企業での管理能力の不足を見抜いて、
管理を担当する取締役の増員を表明したのでしょう。

それにしても、川勝知事の優れた行政手腕には舌を巻いてしまいます。
元々は学者で前職は県立大学の学長さんですが、
その辺の代議士や経営者も彼の前には霞んでしまいます。

名倉社長の落ち度について、決して責めていません。
「すべて名倉社長1人におんぶさせてしまっていて申し訳なかった。」
「取締役を増員するまでは、歯を食いしばっても頑張って欲しい。」
とかばっています。
名倉社長の出身の遠州鉄道社員7000名の票を気使っているようです。

また川下り船の再開については、なんの見込みも無いようですが、
『地元の観光振興の柱、今年は中止するが、来年からまたやりたい。」
と地元天竜区民の心と票をしっかり握ろうとしています。

頑張れ天浜線!




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天竜川下り船の事故に思う~現場力と経営者(2)

2011年08月21日 | 社会について独り言

『天竜川下り船』の転覆事故について昨日の続きです。

今日事故のあった少し下流を見てきました。
小雨のなか、川原で消防署員がテントの撤収作業をしていました。



100mくらい下流の鉄橋を天浜腺のジーゼル電車が過ぎて行きました。


私は随分前ですが
この天竜市(現浜松市天竜区)で仕事をしていた時期があります。
その当時は『川下り船』は、
地元の観光業者と林業関係者等のそれこそ”有志”がやっておられました。
営業期間も短く、船も少なくて、細ぼそという感じで、
停年したバスの運転手さんなどが何人か手伝ったり
船頭をされていたような記憶があります。

『川下り船』の職場というか現場の事業は、今もその頃と同じようで、
『地元の長老の船頭』が仕切っておられるようです。
だから経営者は、
観光業として宣伝や誘客、運輸業として官庁関係をこなしていれば
あとは、なんとなく上手くまわっていたのではないでしょうか。
そう考えると規模や組織とかは貧弱でも
『川下り船』の『現場力』は優れたものだったと思われます。

1.ライフジャケットを着用させなかったことについて
名倉社長さんと船頭さん達とこんな会話があったとすれば、
転覆してもこのような死傷者は出なかったかもしれません。

(社長)「今日は暑いね。でも船の上は風が涼しくて快適でしょう。」
(船頭A)「私は船で立ってるから涼しいけど、座ってるお客さんは暑いですよ。」
(船頭B)「せめて日除けの屋根があると良いですけどね。」
(船頭C)救命用具が熱くなって、お客さんに着ていろと言えないですよ。」

名倉社長さんの前職は遠州鉄道㈱の取締役です。
『顧客最優先』を社是にしている地元の超大企業です。
船頭さんの話を聞いて、名倉社長さんはすぐに行動されたでしょう。

遠鉄百貨店の常務をされていましたから、
熱くならない上質の救命用具を直ぐにも探させたでしょう。
遠州鉄道には、他にも20数社の関連企業がありますから、
そちらでちょっと情報を集めれば、
船の簡易日除けなど朝飯前で設置できたでしょう。

だけどもそうは行かなかった。
いわゆる社内の風通しが悪く、会話が無かったかもしれない。
名倉社長さんが就任以来赤字経営からの脱皮を掲げて、
経費節減ばかりを社員に迫っていたので、
それで社員の口が硬くなっていたのかもしれない。
あるいは『川下り船』事業は
地元の知り合いの人間で家族的な運営をしてきたので、
従来から経営者は、本業の鉄道業以外には
口を出せない雰囲気になっていたのかもしれない。

この点では、経営者の慢心が感じられ、経営者に問題があると思われます。

2.船頭の操船ミスについて
これまで数十年間『川下り船』事業を無事故でやって」こられた。
運営会社が鉄道会社に代わってからも
以前通りに長老の船頭が仕切って来て、無事故だった。
では何故、今度初めて操船ミスで事故が起きたのか。

考えられる事の一つは、
『川下り船』事業をいつまでも船頭に任せっぱなしではいけない、と考えた経営幹部側が、
船頭の採用をはじめ、色々に改革に乗り出していたのではないか』という事です。

張り切った社長さんの新方針に、長老の船頭さんは自分の主張があまりできなくなって、
事業の進め方がどっちつかずの中途半端で進められていたのではないでしょうか。
1隻30数人の乗客の命を預かるのは、船頭です。
失敗して業務上の責任を問われるのは、人を乗せて小型船舶を操縦した船頭にきます。
もしこういう事でしたら、経営側はもう少し謙虚に船頭の意見に耳を傾けるべきだったでしょう。

もうひとつ考えられるのは
船頭さん達の『現場力』はそんなに優れた能力や統制力を
ほんとうは持っていなかったかもしれない、ということです。

これまでは、気心が知れた知人を船頭に誘って、
手取り足取りで、のんびり時間をかけて養成してきたが、
公募で、ちょっと熱心で努力家の新人が入ってきた。
お客さんも増えて仕事も増えたので、思い切ってこの新人を抜擢してみた。
もしこういうことであれば、そこには『現場力』は元々なかったことになります。

今回の事故は二つのどっちも理由になったように思えます。
と言うのは、どこかで船頭さんが小声でつぶやいているのが私には聞こえるからです。
「どの船頭もみんな5回に1回くらいは、怖くて渦をを避けて下っちゃってるのに
誰もそれをお互いに口に出さない事にしているからね。
今度の新人船頭さんに誰かそう囁いてあげれば良かったのにね。」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今年の春に天龍浜名湖鉄道主催のウォーキングに参加しました。





コース途中の道路に
このようなライン引きで書いた白い粉の矢印がありました。
少しは木の立て札の矢印も見受けましたが、殆どこれでした。
まさかと思って、ゴールで係員に聞いたら、
やはり同社がマーキングしたものでした。
こんなことで、公共の道路を汚すとは。

同社の古い駅舎は国の文化遺産に指定されたようですが、、
その駅舎や線路の掃除や草刈などの美化を
沿線の人たちの善意でなされているのに、
自分達は地元の道路を汚しっぱなしですか。

この会社は、
本業の鉄道部門の『現場力』こそ何かひとつ足りないようです。


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天竜川下り船の事故に思う~現場力と経営者(1)

2011年08月20日 | 社会について独り言

私の家から車で1時間もかからない近所で大惨事がおきました。
天竜川下り船の転覆事故です。
大人が4名死亡、幼児が1人行方不明と痛ましい限りです。
連日マスメディアで報道されていますが、
これが『ビジネス展望』で取り上げられる事はないと思うので、
私が書きます。

1.ライフジャケットの着用について
ライフジャケットや救命用具は渡されていたようですが、
殆ど着用していなかったようです。
『これをきちんと着用させておけば、犠牲者は出なかったではないか』
という論調が多いようです。
しかし今回に限って言えばですが、船頭さんにも一理あります。

テレビで見た限りでは、表面素材はビニールでしょうか。
屋根とか日除けのある船ではありませんから、
乗船中1時間も身に付けていたら、
ビニールが太陽の熱でチンチンに熱くなって、
皮膚が火傷(やけど)するか、熱中症で倒れるかどちらかでしょう。
今回、仮に転覆事故は無くて、そのかわり熱中症で死者が出たりしたら、
どうなっていたでしょうか。

皆さんはどうお考えになりますか。
ここでは、
着用を無理強いしなかった船頭さん達の行動に少し『現場力』を感じませんか。

2.船頭さんの操船ミスについて
船尾で舵をとっていた船頭さんは、舵取り歴、実質4ヶ月だったそうです。
そして、転覆現場は、
水量の少ない時は、渦の表面の回転力が強くて、操船が難しいのだそうです。

当日は水量が少なめでしたから、
新人船頭には厳しい舵取りが要求されるケースだったのかもしれません。

そうと事前に判っていたなら、
ベテランに代えるか、ベテランを添乗させるかするべきだったでしょう。
あるいは、どうしても新人船頭を使うなら、
他の2隻も同調させて、3隻とも渦を避けて安全に下れば良かったと思います。

船先の船頭が何食わぬ顔をして面白い冗談を言っておれば、
客は”これじゃあスリルが無い”と気付いても、
”多分安全を考えてのことだろう”と思って納得するでしょう。
ここでは、
船頭達の行動は、”惰性の仕事”ですね。烏合の衆としか言えません。

2つの話題に絞って書いてみました。
明日は、この2つを『現場力』と『経営者』の両方の視点に立って書いてみたいと思います。

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地方のお役所に臨むこと~地方税収はこれだけでも増える

2011年08月15日 | 社会について独り言

いまさきもりのつぶやき

民主党の安住淳さんが、
少し以前にBSの田勢さんの番組でこんな事を言われました。
『地方の首長さんは、
やたら地元代議士や政府に要望や泣き言を沢山言う。
増税は国のやることだと、知らん顔をしている。
地方でできる事の自助努力が足りなさ過ぎる。』

松本龍さんも同じ意味合いの事を言っていたわけですが、
言葉がきつくて大臣の要職を追放されました。
今回の安住さんの発言はあまり話題に登らなかったですが、
いずれにしても、両者とも発言内容は正しいです。
私も全くその通りだと思います。

だいたい、地方の行政府がいまだに中央政府と同じで、
縦割り組織とは古いでしょう。
地方行政府は『「アメーバ』でなければだめです。
職員全員を縦横無尽にタイムリーに動く『アメーバ』に所属させます。
その『アメーバ』もいつも同じ数ではなくて、
普段は20匹で仕事していても、いざと言う時には5匹に合体して動き、
またある時は50匹に分離して広範囲に細かに動くことをさせます。

これからも、大きな自然災害が日本列島をあちこち襲うでしょう。
社会保障対策や、失業など経済不況などへの対策は
今後もっと必要になるでしょう。
自分の管轄の仕事をしているだけで、
『地域の皆さんへ最良のサービスができていますよ!』とか
『だから公務員の俸給はこれだけもらいますよ!』
いつまでも、こんな寝言を言っていないで下さい。

市役所の仕事が怠慢である例を2つ書きます。
一つ、過少申告が多そうな、償却資産税。
国税である法人税の申告では、国税局や税務署の調査があるから、
物件の数、取得価額や耐用年数など正しく計算し申告しているでしょう。
ですけど地方税である償却資産税については、
それほど厳しい調査がされないので、過少申告がされ易いのではないでしょうか。
(償却資産税の申告方法については、法令上、詳しくは書けません)

調査の人手が不足しているなどが理由でしたら、
法人税申告書の申告内容を地方税の償却資産税でも使えるようにしたらどうですか。
地方自治体は、今より人手を減らしても『濡れ手に粟』で税収入を増やすことが出来ます。
(実際には税収が増えるのではなく、公平な税の徴収が出来るということです。)

もう一つ、農業に使っていない農地の固定資産税。
市街地の農地でも、郊外の農地でも、不耕作の農地がたくさんあります。
ところが、そのうち畑については、ただ耕作放棄をしているのでなくて、
工場や商店に資材置き場で使用させたり、
駐車場に使わせたりしている農地があります。

これでは農地ではないですよね。宅地や雑種地ですよね。
だから固定資産税も、これらの場合は農地の扱いをせず
何十倍も高い評価の宅地や雑種地で計算されて、課税されるべきでしょう。
ところがこの農地の現状の調査がされていないみたいで、
殆ど農地の『ただ同然』の評価で課税通知がされているように見受けます。

これも、法人税の賃料の支払いの申告内容を、市町村がもらうようにすれば、
調査の手間をそれほどかけなくても、農地課税の可否の判断ができるでしょう。

この二つだけでも、
住民へ公平な課税ができると同時に、地方の税収を増やすことができます。

拙い例ですが、NHK記者出身の安住さんは、
この辺の所の話は山ほどご存知でしょう。
『被災地に蝿(はえ)が多いのも、代議士が悪い』と言われると、
苦笑いしておられましたね。


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日本の鉄道を支える現場力&民主党代表戦への期待

2011年08月11日 | ラジオ番組

8月11 NHK『ラジオあさいちばん』から
☆☆☆ ビジネス展望 ☆☆☆
[日本の鉄道を支える現場力
 遠藤 功さん

中国の新幹線で大きな事故が起きた。
一方日本では東北大震災と津波で鉄道施設は大きな被害を受けたが
死傷者は一人もいなかった。

今までも日本の鉄道の『高い技術力と卓越した運行システム』は
世界によく知られていたことではあるが、
今回の大震災で、
日本の鉄道の安全性の高さが改めて世界で評価されている。

それらの『高い技術力と卓越した運行システム』以外にも
日本の鉄道の優秀さを誇るものがあると、最近私は再認識している。

一つは『JR東日本の大宮総合車両センター』である。
ここは近郊型の車両のメンテナンスをしている。
ここでは車両をオーバーホールして検査し、組み立て直しているが、 
その精度の高さは、
車両故障が 25年に一件あるかなしかの優秀な技術という。

その大元には素晴らしい現場力がある。
改善活動では、年間に1万3千件(一人当たり30件)の改善提案が出てくるということで、
社員全員が決められた事だけをこなすのではなく、
より良い品質や安全を求めて一人一人が考えて仕事をしていることが窺われる。

もう一つ、新幹線の車両や駅構内の清掃を行っている、『鉄道整備株式会社』。
この会社では、8両編成の新幹線を22人のスタッフで、7分間で清掃をしている。
世界最速だそうである。
この会社では、清掃する車両や駅を『新幹線劇場』と呼んでいる。
自分達の職場を単に清掃する会社と思っているのではなく、
自分たちの職場は『おもてなし』を提供する会社と位置付けているという。

こうして見ると、日本の鉄道の強みというのが
最先端の技術力や運行システムだけでないことがよくわかる。

メンテナンスやサービスは比較的地味な分野であるが
そこには日本ならではの現場力が存在して
そうしたものが総合されて日本独自の強みになっているといえる。

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いまさきもりのつぶやき

先日、二木啓孝さんがMCをされているBSの番組に、
民主党の小沢 鋭仁(さきひと)さんが出演された。
次期民主党代表の候補者に名前が挙げられている方である。
面白い事を言っていた。
「政治は半分は権力闘争、もう半分は国民の暮らしを考える事だ。」
「武士の時代から、政治は他の領土を奪い合って権力争いを続けてきた。」
(発言通りではありませが、このような趣旨だったと思います。)
その他の政策についても耳を傾ける所が多々ありました。

今度の代表戦、とても面白くなりそうです。
場合によっては、強い日本の再浮上の時機到来の期待が持てます。


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##この文章は私の覚えとして放送を要約したものです。##
今週金曜午後から、NHKホームページで放送が聴けます。
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MP(携帯音楽プレーヤー)を買った

2011年08月03日 | 趣味・娯楽

私の大好きな音楽のお話です。
誕生日の記念にMP(携帯音楽プレーヤー)を買いました。
好きな音楽や楽器には、四六時中囲まれていたいです。

買ったのは韓国COWON社製のJ3です。
MPと言えばiPODやウォークマンのシェアが高く、またアクセサリーも豊富ですが
私は音質と操作のし易さからこれを選びました。


外観は、スマートフォンと殆ど同じです。



本体内蔵の記憶容量は32GBで、CDが約240枚入ります。
私はこちらにクラシック音楽を入れてあります。
作曲家別にフォルダーを設置して曲を選びやすくしました。




32GBまでのマイクロSDカードも使えます。
私は16GBの物を使って、
クラシック以外の音楽を入れています。
CDが約130枚くらい入ります。
こちらは大まかなフォルダー分けですが、
CDが10枚以上ある演奏家は名前でフォルダーを作りました。



演奏中はざっとこんな画面です。
曲名や演奏者名が表示されます。

とにかく凄く音が良いです。
イヤフォンを耳に着けた瞬間、
コンサートホールのS席に座った気分になります。

18世紀のヨーロッパの王侯貴族は、
バッハとかモーツアルトとか、
お抱えの作曲家や演奏者を自宅に雇っていましたが、
私はバッハやモーツアルトをポケットに入れているのですから
私の方がずっと金持ちのような気がしてきて、いい気分です。



手作りで皮のケースを作りました。




このMPの外装はこのようにプラスティックのケースに入っていました。
紙箱とかダンボール箱に入っていたのではありません。



このケースはとてもお洒落で気にいっています。
ベルギーと中国の小便小僧が綺麗に並びました。


弦楽合奏で日本は前進します

2011年08月01日 | 趣味・娯楽

先日(7月28日)”暑い夏をすこしでも涼しく”ということで、
ロッシーニやシューベルトの音楽の事を書きましたが、
お一人から『ウェブ拍手』でメッセージを頂きました。

その結びに「ところで『菅』楽器はお嫌いですか(笑)」
とありまして、これには私も思わず笑ってしまいました。
確かに選んだ曲は全部弦楽合奏でしたが、いやはや。

昨夜は、撮りためてあったTVのビデオを見ました。
その中にBS朝日の『題名のない音楽会』があって
これも少し笑っちゃいました。

MCはいつも通り佐渡裕さん、ゲストがオーボエの宮元文昭さん。
宮本さんはずっと前にオーボエをやめて、
今はご自身が編成した『MAP'S
』という室内オーケストラを指揮して
演奏活動をされておられるそうです。。

番組では、モーツアルトの『ディヴェルティメント』や
チャイコフスキーの『弦楽のためのセレナード』を指揮され
見事な弦楽アンサンブルを聴かせてくれました。

お話を聞いていると、
宮本さんは以前から弦楽器の演奏に魅せられていたそうで、
オーボエのあとは、弦楽器奏者になろうかと思ったそうです。

そして、管楽器は舌が1枚のものと2枚舌のものがあったり、
色々違う所があるとパネルまで持ち出して熱心に説明されました。

だから管楽器は合奏するにしても
なかなか一体感のようなものがもてないそうです。

その点、弦楽器は
どれも同じように発音(音出し)をするところが素晴らしい
などと言われました。
管楽器より弦楽器のほうが魅力的だそうです。

うン? 管楽器より弦楽器が良い?
宮本さんをお招きした今回のこの番組のプロデューサー様、
あなたも『菅』楽器がお好きでないですか?(笑)

(題名のない音楽会)
http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/contents/MusicInfo/0021/

(オーケストラMAP'S)
http://miyamotofumiaki.com/orchestra_maps/index.html