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マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

今日の終わり

2016-11-16 00:52:05 | 日記

今日はかなり疲れました。
JAVAがかなり難しくて悪戦苦闘でした。
案外学生も大変です。

疲れて疲れる、大変や〜。
今年も残りわずか、精一杯頑張るぞ!

第5話 上昇

2016-11-15 22:10:48 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
【西暦2009年2月7日.南アタリア島】
突然のマクロスの砲撃によりゼントラーディ軍ピケット艦を撃沈し
巨人異星人ゼントラーディ軍と戦端を開いた地球統合軍。

ゼントラーディ軍は地球統合軍衛星軌道上艦隊にダメージを与え
艦載機部隊を地球に降下させ、南アタリア島を襲撃した。

これに対し地球統合軍は南アタリア島防空隊を初めマクロスに所属になる
予定の航空隊や警護の空母プロメテウスの航空隊などの迎撃に出動
ゼントラーディ軍と激しい先頭を繰り広げた。

皮肉にもこれが地球人にとっての異星人との大気圏下の初の実戦となり・・・・・
人類史上最悪の戦争へと突入した。

滝田英史「スカル7、調子はどうだ?」

ジョニー「悪くない、宇宙人とも言えども撃墜してしまえばいいだけの話だからな」

滝田英史「その意気だな」

若き可変戦闘機パイロット達は初めての宇宙戦争に
かなり興奮していた。

初めて見る地球外の敵

彼らからしたら、未知であるが撃墜スコアになる事には変わりなく
次々とゼントラーディ軍空戦ポッドジナールを撃墜した

滝田英史「大した事はねぇな、数が多いだけうるさいだけの奴か!」

ロイ「滝田、調子に乗ってるな」

滝田英史「フォッカーのだん、いや大隊長」

ロイ「そんなに油断していると後で大怪我するぞ、気をつけろ!」

滝田英史「ハッ、すいません大隊長。」

ロイ「いい返事だな。スカル7、見てのとおりだ。相手が予想より強くないからって増長するな!後で痛い目を見るぞ!」
 
ジョニー「ハッ了解しました」    

以外にも大した事のないゼントラーディ軍に大し 
かなり調子に乗った滝田とジョニーだが・・・・

彼らの上官であるロイに釘を刺されてしまう

戦場で調子に乗り過ぎたら痛い目を見る
ロイは戦いながらそれを二人に教えながら
ある人物が不時着した地点に向かった。

工藤シンとかの癖のあるパイロットを見てきたり
自身の経験もあり、若いパイロットには苦労させたくない

これはロイ自身の部下の教育でもあり
生存してもらいたいと言う気持ちからだ。
そんなロイの気持ちを汲み取ってか、二人は反省し

次々とゼントラーディ軍のジナールを撃墜していった。

その頃
        
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ゼントラーディ軍の迎撃として上がった桐原茂人は
ゼントラーディ軍空戦ポッドジナールと交戦し、次々と戦果を上げた

ジナールを一機撃墜したが
至近距離の攻撃であったため一応爆風の影響を受けた・・・・・・・
爆風により機種が傾くが、特に操縦に問題はない

問題なのは・・・・・

桐原中尉「人間・・・・・・・・・・」

自身が殺した敵兵士の顔

茂人が見たのは自分が撃墜した兵士の顔だった。
自分たちと同じ人間・・・・・・それに巨人サイズであった。
銃弾を受け動力部がやられ爆発の炎へ消える兵士の顔は印象的であった・・・・・

まるで死を当然のような顔を・・・・・・・・

桐原中尉「この敵は・・・・・・・・・・一体なんだったんだ?」

茂人は初めて見る未知の敵兵の顔を見て動揺した。
自分は今まで多くの敵を自分の手にかけて相手の死にざまを見るのには
慣れているが・・・・・

流石に初めて見る敵兵だとショックが大きい。

エマ『全飛行隊に告ぐ、哨戒ヘリが撃墜されました。手の空いている飛行隊はエリア5へ急行してください!』
SDF-1マクロス.ガンサイト2.エマ・グレンジャー中尉

桐原中尉「エリア5にまで敵が来たのか、出来れば友軍と合流したいが・・・・・」

SDF-1マクロスのオペレーター、エマ・グレンジャーによる通信により
エリア5へ向かう茂人・・・・・・・・・
原隊へ合流し、編隊を組む・・・・・・

戦線が拡大
事態は更に悪化しているように見えた

とりあえず味方と合流して大勢を立て直すしかない
茂人は戦人としての覚悟を決めた

その頃、宇宙から第一波に続き24機の物体が大気圏に突入
離脱撤退用大型降下ポッドも降下させていた

【南アタリア島エリア5防衛エリア】

M1エイブラムスで編成された第9マクロスガードが
エリア5に現れた敵部隊を迎撃すべく、道沿いに展開していた。
海岸線には敷設地雷を設置しており、敵が上陸したら爆発する仕組みとなっている。

更に地上トーチカも敵の上陸地点に向けて砲を向けており
来るべき上陸に備えていた

「隊長、全車展開完了しました。」

「いつでも砲撃ができるように待機せよ!」

「ハッ」

戦車部隊の他に海兵隊ゲリラコマンド部隊も展開していた。
巨大な敵に対しては力不足だが、多少だが力を発揮できる

来るべきアンノン・エネミーに備えて兵士達は物凄い不安に襲われる

その不安は直後に現実のものと化した

「隊長、前方を・・・・」

「な・・・なんだあれは?」  

不気味な物体が数多く確認された。
その物体は地球でよく見られる兵器ではなく 
異質な感じのあるナニかであった。

初めて見る兵士らは異質なナニかである
ゼントラーディ軍のバトルスーツに恐怖を覚えた

「うわぁぁぁぁ」

「撃て撃て!」

「無理だぁぁぁ」

グラージをリーダーにリガードで編成されたゼントラーディ軍1個中隊規模の部隊が
いきなり設置地雷を飛び越えて上陸してきた。
第9マクロスガードは、いきなり上陸したゼントラーディ軍1個中隊の上陸により
不意を取られ態勢が取れないまま壊滅防衛線はあっけなく突破されてしまった

50機のリガードとグラージの編隊  
更に大型降下ポッドに搭載されていたヌージャデル・ガー数機も上陸していた

ヴァネッサ『先行中の部隊へ、第9マクロスガードが壊滅しました。海兵隊より応援要請が出ています、後続の部隊も来ますが気にせず戦闘を開始してください。』 

「了解した、これより迎撃の任に就く」

ヴァネッサから茂人の入るSVF-64アンサーズに向けてアナウンスしてきた。

その直後にヴァネッサの上官である早瀬未沙に変わり
スカルズを中心にした航空部隊にB形態にて地上の敵部隊の殲滅を指示。
茂人達は次々とB形態に変形し、白兵戦に備えた。

だが

この直後、重大な事件が起こる。

滝田英史「マクロスが落ちる!?」  

ロイ「くっ、不完全ではなかったのか・・・」

ジョニー「くそ、これじゃあ混乱が広がるばかりじゃねぇかよ」

ARMD-01とARMD-02に合流を目指そうとしたSDF-1マクロスが
浮上したところ重力制御システムが落ち地上へ着地した。

そして街周辺に到達したゼントラーディ軍部隊のミサイル攻撃
そして上空からのゼントラーディ軍艦隊の艦砲射撃が開始され。
街に被害を受けたが、なぜかマクロスを避けるように砲撃していたのだ。

狙いはマクロス1隻なのか・・・・・・・・艦橋にいたグローバルが言う。

そして・・・・・・・・・・・

桐原中尉「キリがない・・・・・・キリがなさすぎる」

茂人らが所属するバルキリー部隊はバトロイド形態に変形して白兵戦を行っていた

白兵戦の最中、
見慣れぬ敵との戦闘で数多くの統合軍の兵士や南アタリア島の市民が命を落としており
犠牲者はどんどん増えていった

未知の敵であるゼントラーディ軍の上陸部隊のリガードなどに向けてトリガーを引く
茂人・・・・・・

いつまでこの戦闘が続くのか・・・・・・・・・

桐原中尉「邪魔だ!消えろ!」

未知の戦闘に苛立ちを覚えた茂人はガンポッドで前方にいたリガードを殴り
倒れた所をガンポッドの銃弾で蜂の巣にした。

感情が高まる、極度な環境

茂人にとっては、物凄い不快感に襲われており
さっきの行動に出てしまった

桐原中尉「相手がどんなクソ野郎か知らないが、俺の邪魔をするなら消えろ!」

ルルドルド「気をつけろ!デブランの中にかなり腕のいい奴がいる。うぉっ!?」
ゼントラーディ軍第67分岐艦隊ルルドルド・ ポルター遊撃兵  

桐原中尉「邪魔だ!」  

ルルドルド「くそ、退け退け!」

激しく激昂する茂人は、立ち塞がるリガードを相手に銃撃をした

リガード部隊を指揮していたヌージャデル・ガーのパイロットである 
ルルドルド・ ポルターは部下に茂人の気迫に押され後退を指示した。

何機か撃墜または被弾してしまうが、ルルドルドの指揮により
なんとか撤退する事が出来た。

ルルドルド「くそ、恐ろしいな。監察軍の連中とは大きく違うな」

この時の茂人の活躍に、ルルドルドは畏怖を覚える。

相手は強力なエースパイロットであり、自分に勝ち目がないと

それを悟り、リガードの後ろをついてくように
回収艇のある地点に向かった。

当の茂人本人はようやく落ち着きを取り戻したのか 
友軍を探し始めた。

孤立無援状態であり、仲間とはぐれたようだ。
このままではまずいと思ったのか、必死に仲間を探す。
仲間を探してからしばらくして、隊長機を発見  

通信を試みようとした。 

この直後

「桐原、撤退命令だ!後は守備隊に任してマクロスへ向かうぞ!」

桐原中尉「なんだって!?」

「聞こえなかったのか?マクロスまで撤退するんだ!!既にマクロスから撤退命令が出ている!」

突然、上官から撤退命令が出された・・・・

まだ市街地では避難が終わってない市民や戦闘を続けている友軍兵士がいる。
その中での撤退命令は納得できないし、従えるようなもんじゃない
国民を守る軍人がおめおめと戦域から逃げるなんて

茂人は無責任な上官の命令に怒りを感じた

その頃、マクロスは敵の狙いがマクロスだと言う事を察し
グローバル艦長は通常航行で上昇し、衛星軌道にいる宇宙艦隊との合流しようと考えた
そこでアームド級2隻と接続し、艦隊戦力を持って体勢を整え

異星人(ゼントラーディ軍)と戦おうと考えていたが
そんな事を茂人は知らない

桐原中尉「まだ市民が残っているんですよ。逃げるなんて、軍人の役目なんですか」

茂人は撤退命令を出す上官に反論した。

国民を戦場に逃げ出して、軍人の義務ではない
いくら上官だろうとこれだけは言っておく黙っているつもりはないと

更に激しく上官に文句を言うが

「大人しく従え、敵はマクロス1隻らしい・・・・・・囮となり南アタリア島への戦火を反らすつもりなんだ。」

上官は大人しく茂人に命令に従うように命令した・・・・・・

敵のターゲットがマクロスであり
ターゲットであるマクロスが戦線離脱し敵を引きつけると説明
茂人は不服そうに説明を聞いているが、それでも納得できない。

敵がマクロスをターゲットにしている?
何を根拠に・・・・

「とにかく分かったな・・・・これは命令だ!俺の通信が聞こえる隊員はマクロスに向かえ!」

上官はそう言いながら・・・・・・マクロスへ向かった。
きちんとした説明が聞けてない
理解も深まってない茂人は目の前を飛ぶ上官に静かに激怒した

そう言った事から
茂人は納得はいかなかったため命令に従いマクロスに行くのを渋っていた

とは言え敵を引き付けて国民を守ると言うのならばおとなしく行くしかない

茂人はしぶしぶマクロスに行く事を決めた

マクロスに向かおうと決めた直後に

「よしついて・・・・ぐぁっ」
            
桐原中尉「隊長!!」

ゼントラーディ軍地上部隊のレーザー攻撃で目の前を飛行していた上官が戦死した。
その直後からゼントラーディ軍上陸部隊の攻撃が激しくなってきた・・・・・・・

周りには味方がいない・・・・・
このままでは孤立する・・・・・・・
マクロスに向かうしか道がないのか・・・・・

桐原中尉「くそ・・・・茂義・・・・・明美・・・・・・無事でいてくれよ・・・・・」

茂人は攻撃が激しくなる前にマクロスへ合流すべく上昇した。

そして上昇していた茂人は家族の安否を心配しながらマクロスへ向かう
果たして家族は無事なのか桐原の心は落ち着かない。

無事でいてくれ・・・・茂人が思うのはそれだけであった。

SDガンダムGジェネレーション・ジェネシス発売まで後7マイル

2016-11-15 21:31:50 | ゲームソフト
SDガンダムGジェネレーションシリーズ最新作【SDガンダムGジェネレーション・ジェネシス】が発売されるまであと1週間を切りました。

マイキャラや新しいオリジナルキャラクターと新要素が満載で4年の時を越え復活です。
想像以上に面白そうなゲームなので、この長田義家は楽しみでしょうがないです。

今日発表された情報によればギレンの野望よりガンダムMk-Ⅱ試作0号機も参戦との事です。

皆も11月22日にSDガンダムGジェネレーション・ジェネシスを買おう!!!!

うますぎWAVE スパロボクイズはマクロスだよ!

2016-11-15 20:46:34 | 日記
実はなんと・・・・・・・自分の質問がクイズコーナーとして採用されました。
スパロボVで千鳥かなめにおすわりされるトビアくんと言うスパロボネームは自分です。

やっと採用されました、相沢さんはおすそわりと勘違いしたそうです。

いやぁ今週のうますぎはよかったです。
来週も頑張って聴きます。

今日のマクロス外伝について。

2016-11-14 23:05:36 | 二次創作関連
予想量より文章が多いので今日のマクロス外伝第1章蒼い髪のメルトラン第52話はお休みさせていただきます。
明日必ず更新しているので、楽しみにしているかたはもう少しお待ちください。

以上、長田義家でした。

ニトリの羽毛布団を使ったか?NO

2016-11-14 20:17:10 | 日記
使った事はありませんね。
自分の布団は結構前買った布団です。

今はないかもしれませんですけど、今後お世話になる可能性はあると思いますね。
でも使う機会は一体いつなんだろう?

まぁ布団を買える時が来たらニトリの羽毛布団は使いたいですね。

うますぎWAVEの日にちが来たぜ!

2016-11-14 20:08:01 | 日記


(ラウラの可愛い孫ハヤテ・インメルマン、byワンフェスマイ写真)

明日はうますぎWAVEでございます。
毎週恒例のうますぎWAVEです、明日はどんなトークをするのか楽しみです。
ぜひ皆聴いてくださいね。

第52話 エイプリルフール・クライシス 中編

2016-11-13 23:07:22 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【西暦2021年4月1日.17時.空母アルタミラ.ブリッジ】

衛星エバにおける襲撃事件の報を聞いて茂人とマックスは自分の目を疑った。

未確認部隊の部隊の正体は強奪されたVFーXー8ファントムⅢを運用し
月面で猛威を振るった部隊であった事・・・
3個特務部隊と言う精鋭がいてでさえ討ち取った機体は2機のみであると言う

はぐれゼントラーディによる奇襲でドサクサに紛れ撤退し行方知れずになり
駆けつけたエデン軍機動部隊やゼントラン第6海兵隊は今も捜索中と・・・

桐原少佐「あの有名なエースパイロット.ミリャン・ファキア中尉が負傷し入院とは・・・」

マックス「ファキア中尉はミリア曰くゼントラーディ軍時代の良きライバルだったエースです。彼女でも駄目となると早期的に対処しないと取り返しのつかない事になります。」

桐原少佐「そうだな・・・・」

ミリャン・ファキアはミリアと同遺伝子を持つ2期後輩ゼントラーディ人であり
ラミラン・ペテル直衛艦隊所属のエースで大軍殺しのミリャンと呼ばれていた。

11年前の地球人類存亡をかけた第1次星間大戦最大の戦闘であるボドル基幹艦隊決戦時
リン・ ミンメイの歌を聴いて感化された副官メルカとラッカや一部の隊員が造反した際は
マクロス・親地球派ゼントラン連合に味方するなど判断力に優れており
戦後はマイクローン化した上で新統合軍に入隊し可変戦闘機パイロットになり
近距離移民船団に参加し2013年の惑星エデン入植に携わっている。 

近年はブルーボマー中隊の副隊長になっていたり・・・
ロイ・フォッカー章を何度も受章するほどの有能な軍人である。

そんな有能な軍人であるミリャンが負傷してしまう程の敵を放置する事は・・・
新統合軍や同盟国軍の他、民間人に多数の犠牲を強いてしまう結果になり・・・
これ以上の犠牲を出さないために早期的に討伐せねばならない

現に・・・・・

マックス「2度に渡る襲撃は実際に被った被害よりも大きな影響が出ている。桐原少佐、これを・・・」

桐原少佐「・・・・・・これは何とも・・・・」

マックス「経済的混乱.外交上の不安定要素・・・実戦部隊を失うよりも手痛い被害を被っている、放置すれば新統合政府は国際的にも内政的にも苦境に陥ってしまうだろう。」

未確認部隊もといレミア率いるVFーXー8強奪部隊による・・・
惑星エデンにおける2度の攻撃による実害は新統合軍の損害より深刻だった。

マリトラーン共和国やジャパニア共和国が新統合軍側の警備体制に不安視したり
惑星エデン周辺の交易ルートが混乱が生じ多額の経済的損失が想像以上に被っており
これ以上放置すれば銀河全体の新統合政府統治権にまで影響が出る勢いだ。

当然、情けない新統合軍の実情に国民感情から不安不信が生じてしまったり
来年予定の上院議員選挙の情勢に影響が出てしまう可能性がある。

マックス「桐原少佐、連中を倒す意識は前世紀の2度の大戦のUボートと同じだと私は思っています。」

桐原少佐「俺からしたらガトー級だな、あの手のやり方の厄介さは・・」

マックス「良く知っている。」

2人の認識は大戦時のUボートやガトー級による通商破壊作戦に対処する事と同じだった

レミア率いる襲撃部隊は一瞬で攻撃し一瞬で逃げ去ってまた攻撃し去って行く戦法で
新統合軍の救援部隊が到着したり、防御側が強力であると戦場から姿を消していた
機体もアクティブ・ステルス機能が強化されており、レーダーで追尾しにくく・・・
追撃が困難であり、戦闘機と言うよりかは潜水艦のようだ。

かつてマックスの母国英国を苦しめたUボート、茂人の母国日本を苦しめたガトー級
先の世紀の大戦における通商破壊作戦でそれぞれの国を苦しめた潜水艦の脅威に似ており
茂人とマックスは厄介さを意識した上でエデン軍や同盟軍と共に対処しようと策を練った

しばらくして

カゴメ「桐原少佐、ジーナス大尉.夕食の時間です。」

桐原少佐「もうそんな時間か・・・・確か今日はカレーの日だったな。」

カゴメ「はい、チキンカレーorビーフカレーです。」

夕飯の時間になりカゴメが茂人とマックスを呼びに来た。

2021年4月1日は金曜日であり、日本からの慣習を取り入れカレーの日で・・・
空母アルタミラでも独自のスパイスや味付けをしたカレーが毎週金曜日に提供されていた。

アルタミラのカレーはとても美味く茂人も気にっており早く食べたいのかそわそわしていた

マックス「美味しそうですね・・・・少佐、話は食事しながら・・・できれば吉野大尉やベルタリア准尉も臨席して・・・」

桐原少佐「吉野とベルタリアもですか?」

マックス「この際2人と会話したいと思っていますので・・・・バッカニア少尉もどうです?」

カゴメ「はいお言葉に甘えて・・・」

マックスは話の続きはカレー食べながらと言うのと同時にラウラと大樹の臨席を要望した

2人を臨席した理由はマックスが個人的に会話したいと思っており・・・・
それと同時に今回起きている事件に2人の見解を伺おうと考えていた。

何か面白い収穫物が得られるかも知れないマックスはフッと笑いながら期待した。

カール「桐原少佐.ジーナス大尉、これはどうも。」

桐原少佐「これから出撃か?」

カール「ハッ、ゴースト引き連れ暗礁空域を巡るコース探索してく所であります。」

食堂に向かう道中、パイロットスーツを着込んだカールとゼノビアと遭遇した。 

カール達はこれから暗礁空域周辺を周り敵性部隊がいないか不審な点がないか調査し
アルタミラ以下艦隊の進路方向の安全確保に務める任務に従事する。

マックス「インメルマン中尉、最近時勢は物騒だ・・・無茶はするなよ」

カール「了解(ヤボール)、後で艦内PXでヒューガルデンホワイト.ゼノビアはコーク奢ってくださいよ。」

マックス「あぁ」

強奪されたVFーXー8による襲撃事件を踏まえ、マックスはカールを心配し・・・
無事に帰還したらヒューガルデンホワイトとコーラを奢ると約束した。

マックスは奢ると言ったが任務中の約束事は厄災を呼ぶので少し後悔した。

近い行為は親友の柿崎速雄がステーキ一切れしか食えず直後の戦闘で戦死。
部隊任された時、部下も約束事をした何人かが戦死している。
気にしててもしょうがないなぁと一瞬魂抜けた表情をしてマックスは食堂へ向かった。

ラウラ「ええと何で私はこんな所でカレー食べているんですかね?」

吉野大樹「何をソワソワしている?隊長とマックスからの御指名だぞ」

ラウラ「副隊長である大樹はともかく何故私まで・・・・ロザとか食べたかったのに・・・・」

アルタミラ艦内の食堂ではラウラは大樹と二人っきりで夕食のカレーを食べていた。

ラウラは普段はロザなどの女性陣と共に食事を摂ることが多く・・・
今日もロザと一緒に世間話や大気圏離脱後の哨戒任務に関する愚痴話す予定だったが
カゴメからのお願いで大樹と隣り合わせで食事を摂るように言われた。

ロザ達は既に食事を終え食堂におらず、今いるのは遅れてきた乗員達だけだ。

食堂も終盤だからか小鉢も少なく手に取る事が出来る料理は限られていた。

ビーフ&チキンカレー.えびアボカドサラダ.牛乳.一口ステーキ.バナナケーキ・・・
誰もどう見ても十分な量なのだが、ラウラ的には物足りない品揃えであった。

マックス「待たせたな。」

ラウラ「!!」

吉野大樹「いえ」

マックス「ここでは10度の礼はいらないよ、食事しながら話をしようか。日本のカレーは私の故国よりも美味いと聞いている。」

半分食べ終えている頃に茂人.マックス.カゴメが食堂に現れ、ラウラ達に声かけると
ラウラと大樹は立ち上がり敬礼の一種であるお辞儀の敬礼をした。

ジェントルマンであるマックスは食事の席では敬礼と言うお硬い儀式は好んでおらず
お辞儀の敬礼をしているラウラ達に敬礼がいらないと言い・・・・
前の席に座ると何やら祈りを捧げるような仕草をし始めた。

マックス「イエス様、私たちとともにいてください。この、私たちがいただくものを祝福してください。アーメン」

カゴメ「アーメン」

桐原少佐「いただきます。」

全然理解できなかった・・・・・

ーニューエドワーズ基地の食堂では食事する時間帯が違って見かける事がなかったが
ー意味の分からない仕草をやってから毎回食事を摂っているのか・・・・・

ラウラは初めて見る地球人の宗教的儀式に理解が追いつかなかった。
よく見ると普段やってないカゴメまでやっているので、更に疑問が深まるばかり
地球人の文化やルールを身に着けようと努力しているラウラは頭が破裂しそうになった

ラウラ「ジーナス大尉、今の仕草ってなんでしょうか?」

マックス「神に祈りを捧げたんだ。私は代々キリスト教のカトリック教徒だから食事する際は祈りを捧げているんだ。」

ラウラ「めんどくさそう・・・・」

カゴメ「確かにゼントラーディ人から見たら宗教ってめんどくさいよね。」

意を決したラウラはマックスに質問をしてみると、全然未知の領域である宗教に触れた。

イギリスを故国とするマックスとカゴメはキリスト教カトリック教徒である。

特にマックスは代々熱心なカトリック教徒であり、デンマーク駐在武官で・・・
新統合軍少将であるフレードリヒ・ジーナスから厳しく作法を学んだ経験があったり
イースターやクリスマスなどは熱心に取り組んでいる。

娘のコミリア・マリア・ジーナスのマリアは聖母マリアから名付けられている。

一方のカゴメは一応カトリック教徒だが熱心ではなく、毎回祈り捧げ食べてはいない。
本人はエリート家系の生まれでジェントルマンなマックスと違い・・・
ごく一般的な家系であり、特に宗教のこだわりもない。

宗教に触れたラウラは何かを勘違いしたのか、大樹や茂人もキリスト教徒だと思ったらしく
試しに大樹にキリスト教徒なのか聞こうとしたが・・・・・

ラウラ「もしかして大樹もキリ・・・・」

吉野大樹「神道だ・・・・日本人は仏教が多いが俺の家は神道の家柄だ。」

ラウラ「よく分からない・・・・・デ・・・デ・カルチャー」

桐原少佐「バカ、地球人には様々な宗教あるんだ。必ずしもキリスト教徒じゃないんだぞ」

キリスト教ではなく、神道と言う全く知らない宗教の信者(氏子)だった。

キリスト教・・仏教・・神道・・全然理解できない。
下手に深入りしすぎたら頭が痛すぎて再起不能になりそうだならこれ以上聞くのを辞めた

場がある程度和んだ所でマックスは本来の話題に入るべく一旦スプーンを置いた。

マックス「さてそろそろ本題に移ろうか、バッカニア少尉・・・エデン軍本部から送られてきた写真を2人に・・・」

カゴメ「ハッ・・・・大尉.ラウラ・・・こちらを・・・」

吉野大樹「拝見します。」

マックスはラウラ達に封筒を渡した。

封筒の封を大樹が開け、複数のコピー用紙で印刷された写真を出し・・
それぞれコピー用紙の写真を見始めた。

写真を見たラウラは次第に手を震わせ驚いた表情を浮かべ
大樹は冷静に写真に写ってた物を分析し始めた
2人が目にした写真は、今回の会食の本題に繋がる重要なアイテムだった。

ラウラ「・・・えっ・・・何・・・・これは!?」

吉野大樹「以前遭遇したVFーXー8ファントムⅢだな、しかも衛星エバで撃墜されてるのはマリトラーン軍の最新鋭機のクラッシュ・・・」

ラウラ「どうしてこれ・・・・・まさか・・・」

マックス「そのまさかさ、本日エデン防衛軍司令部から送られてきた強奪されたVFーXー8ファントムⅢが衛星エバ基地を襲撃した時の写真だ。」

ラウラと大樹がマックスから渡されたのはエデン防衛軍司令部から送付された
衛星エバを襲撃するレミアの駆るVFーXー8ファントムⅢの姿を写した写真であった。

月面クラビウス基地近辺にて遭遇した事のある二人はファントムⅢの性能をよく知っており
すぐ近くで新統合軍や同盟国軍相手に圧倒的力を持って屠る姿に戦慄を覚えた。
危険すぎる相手がすぐ近くで猛威を振るっている事実に・・・・・・

マックス「吉野大尉.ベルタリア准尉、君達はファントムⅢと交戦した事があると報告書に残っているがどんな奴だったか覚えていますか?」

吉野大樹「どんな奴それは・・・・・」

ラウラ「今までにない程・・・身震いする相手でした。」

マックス「ほう・・・・」

レミアの駆るファントムⅢは幾ら歴戦の勇士でも身震いするほどの実力だった。 

ゼントラーディ軍人として製造されてから今日を戦場で過ごしており
いく数多の監察軍のエースと死闘を繰り広げ殺害して生き延びてきた。

だが・・・レミアだけは違った・・・・

ただならぬ異様なオーラを放っており、いつもなら向かうところ敵なしであるが・・
レミアを前にするととてつもなく死の恐怖を感じた。

当のラウラ本人は対峙したVFーXー8ファントムⅢのパイロットが・・・・
同族のゼントラーディ人であるレミア・ジフォンとは知らず・・・
地球人の歴戦の猛者だと思い込んでいるが・・・・

ラウラの話を聞いたマックスはサングラスを取ると酷な質問をした・・・

マックス「では刺し違えてでもVFーXー8ファントムⅢを撃墜できるかな?」

刺し違えてでもVFーXー8ファントムⅢを撃墜する事ができるか?
普段のマックスから出ることのない残酷極まりない質問であった。

ラウラは勿論の事ながら大樹.茂人.カゴメや周りでたまたま聞いてた人達は絶句した

肯定すればラウラはVFーXー8と戦うことになれば命捨てるかが如く無謀な戦い方をし
勝てないとなれば76年前の第二次世界大戦の日本が連合国側に展開し恐れられた
カミカゼアタックでレミアと刺し違え果て撃墜してしまう・・・・

大樹達はマックスに若干怒りの感情を持ち始め、一斉に睨んだ

周りからいろいろと言われているマックスであるが、真の意図があった。

ジーナス一門の日常 コミリアとロット.ジーナス家の家系図。

2016-11-13 14:27:51 | マクロスキャラクターブログ
コミリア・マリア・ファリーナ・ジーナス
最近寒くなりましたね、ジーナス家長女コミリア・マリア・ファリーナ・ジーナス。
最近の趣味は私の家のルーツを知るです。

ロット・シーン
まったくなんで俺がマリアの家系を調べるといけないんですかね・・・・・・・・
俺だってゲームしたいっての・・・・・・・

Σってマリア冗談だって喜んで協力させてもらうっての。

                  本編
コミリア「結構家族が増えそうだから、いっその事ジーナスファミリーを紹介するわよ。」

ロット「なんか悪質な商売をする顔だな、マリア。」

コミリア「なんか言ったな~?」

ロット「なんでもありません。」

コミリア「では画像と共に振り返ろう♪」



ロット「え・・・・・・と字が汚いうちの管理人。」

コミリア「最近パソコンばっかり打ち込んでいて、普通に字を書く機会が減った馬鹿な管理人長田義家にいいなさい。戦場の絆でも7年やって、まだ軍曹のね。」

ロット「ていうか親戚が多いんだな、マリア。」

コミリア「さらに増えるんじゃない?」

ロット「ぬっ!?」



ロット「フレードリヒ・ジーナス・・・・・マリアの祖父母か?」

コミリア「YESそうです、今は亡きおじい様とおばあさまです。第1次星間大戦中に砲撃に巻き込まれて亡くなったそうです。曾おじい様はもうこの時点では亡くなっていたそうですが。」

ロット「・・・・・・・・・」



ロット「なんかメタそうだな。」

コミリア「パープルリーダーのジョニー・ギルバート大尉です、超時空要塞マクロスⅡのネックス大尉の曾祖父だそうです。」

ロット「この台本に書いているのか?」

コミリア「そうよ。」

ロット「残りどうせ同じ事だろうし・・・・・・・・・・・適当に・・・・・おえっ!?




ロット「まさか超時空要塞マクロスⅡのシルビー・ジーナまで・・・・・」

コミリア「遠い親戚ですよ、ハヤテ・インメルマンも遠い親戚なのよ。」

ロット「凄い暴挙に出たな。」

コミリア「文句言うならば、管理人にいいなさい。」

ロット「・・・・・・・もういいって・・・・・で話は・・・・・・」

コミリア「ネタ切れ・・・・・・」

ロット「ネタ切れかい!!」

第51話 エイプリルフール・クライシス前編

2016-11-12 22:37:16 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【西暦2021年4月1日 惑星エデン衛星軌道上.宇宙空母アルタミラ】

ラウラ達アンサーズ中隊らは惑星エデンからの大気圏離脱を実施し・・・・
衛星軌道上に展開しているアルタミラ以下艦隊と合流を果たした。

艦隊周辺にはチェリボン中隊.フォークス中隊.ライジェル中隊が展開しており
各隊のVFー5000スターミラージュが警戒警護を行っている他・・・
早期警戒部隊プレーリードッグズもVAー3インベーダーと共に哨戒任務に就いていた

宇宙に上がってから30分後・・・・

桐原少佐「何!?マリトラーン共和国の船団が襲撃された?」

ジェイル「一昨日の事だ、防宙圏ディフェンスエリア・ツヴァイに入る目前に未確認部隊に襲撃され壊滅したと防衛軍司令部から通達があった。」

桐原少佐「何故一昨日の事が今になって我々に通達されたのですか?」

ジェイル「そうだ。事件の事も今になって我々に伝えられたわけだ。」

アルタミラの艦長室にて茂人はジェイルから船団の襲撃事件の事を聞かされていた

事件発生が一昨日の事であり、今更になって通達してきたエデン軍に茂人は疑念を抱くも
新統合政府と同盟関係のある友好星間国家マリトラーンの船団が襲われた事もあってか
詳しい事件の詳細を聞こうとした。

桐原少佐「艦載人型兵器2個中隊の残存4機残して全滅に可変戦闘機中隊全機喪失、駆逐艦1隻中破・・・酷いもんですね。」

ジェイル「マリトラーン軍の人型兵器であるDGX-11クラッシュは最新鋭機であったが未確認部隊の前に一方的にやられたそうだ。たった5機相手にな・・・・」

桐原少佐「5機か・・・反統合ゲリラにしては優れすぎだな」

通商船団にはマリトラーン軍人型兵器DGX-11クラッシュ32機と・・・
VFー1のコピー機MVFー1マリトラバルキリー16機.計48機の艦載護衛隊がおり
並大抵の反統合ゲリラからしたら近寄りたくない陣容である。

3個中隊規模の部隊が僅か3機残して全滅してしまった。

未確認部隊の数は5機であり、48機の艦載機と空母などの艦艇を全滅させたとなると
パイロットは1流レベルのエースパイロットの可能性がある。

桐原少佐「もし我々と遭遇したら何人生き残れますかね?」

未確認部隊の脅威に茂人は艦隊全体含め何人生き残るかと不謹慎な事を呟く程動揺した

3個中隊を5機で全滅させたとなればただでは済まない。
期待の星である副隊長の大樹は火星の英雄と言われるほどのエースであるが
話を聞いて勝てるかどうかかなり不安である。

相手が悪過ぎる・・・・最悪だ。

ジェイル「不吉な事を言うな・・・・・何、今回を見越してスペシャルゲストが我が艦に着艦予定となっている。まぁ君も知ってるあの人だがな。」

桐原少佐「スペシャルゲスト?俺の知ってる人?誰だ?」

相澤美弥『艦長、大気圏離脱した友軍機1機が着艦を求めています。』

ジェイル「来たぞ・・・待機室に向かうぞ」

最悪な空気が漂う中、ジェイルはスペシャルゲストを呼んだと言った。

スペシャルゲストは茂人が良く知っている人物らしいが誰なのか想像できなかった。
第一・・・マックスはありえんし、マクロス航空隊出身や地球派ゼントラ組は勿論の事
戦後世代の後輩パイロット達はそこら中にいる。

一体誰なのだろうか?

詳しく考える暇もなく、スペシャルゲストがアルタミラにやってきた。
数はたったの1機・・・・たったの1機である。
出迎えるべくアルタミラ艦内のパイロット待機室にジェイルと共に向かった。

マックス「桐原少佐、お世話になります。」

桐原少佐「マックス!?お前、何故ここに?」

マックス「エデン軍司令部からの要請だ・・・無論月の司令部には了承済みで単身派遣された。よろしく頼む。」

まさかのマックスだった。

マックス以外ダンシング・スカルは惑星エデン.ニューエドワーズ基地に駐屯しており
副隊長であるミリア・ ファリーナ・ジーナスはVFーXー10改のテスト中だ・・・・
ダンシング・スカルの隊長であり、2女.1養女の父であるマックスが大胆に出向など・・

とは言え・・・ むしろマックスならば未確認のエース部隊相手なら安心できる。
恥を知るべき行為だが・・・ 今はマックスに頼る他はない。

カール「ベルタリア准尉じゃないか!」

ラウラ「インメルマン中尉!ゼノビア!」

カール「今度の哨戒任務吉野のとこの小隊と一緒だからよろしくな。」

ラウラ「はい・・・・・(上がってきたばっかりなのに哨戒任務とか最悪)」

ゼノビア「元気ないですが大丈夫ですか?」

ラウラ「惑星から上がってきたばっかりだよ、ゆっくり休めるかと思ったら哨戒任務と・・」

一方その頃、ラウラはカールとゼノビアと遭遇し会話しながら待機室に向かっていた。

惑星エデンから宇宙に戻ってきて早々哨戒任務命令がハンター小隊に下されており
ゆっくり休んで大樹から譲り受けた本を読もうと考えていたラウラは不満に感じ・・
表情はいつもと変わらなかったが言葉言葉、何処か苛つく言動が見られた。

ゼノビアから心配されると堂々と不満を述べて、以降の会話はラウラの愚痴ばかりなった。

ラウラ「大体・・・・」

マックス「ベルタリア准尉、不満を述べるのもいいが欠礼するのは軍人として弛んでいるぞ。」

ラウラ「あっ・・・ 失礼しまし・・・・・ たぁ!?えっジーナス大尉!?」

マックス「また共に戦うことになるな、期待のルーキー。」

愚痴を言い続けていたラウラだったが、茂人やマックス達がいる事に気が付かず・・・
マックスから欠礼していたと指摘された。

指摘されたラウラは慌てて謝罪の言葉と敬礼をしたが、目の前にマックスがいる事に驚いた

それもそのはずラウラ達の認識からすればマックスはニューエドワーズ基地におり
ミリアのテスト飛行を警護防衛する任やその他業務に従事して多忙に過ごしているはずだった
そんなマックスが目の前にいて、笑顔を見せている。

ラウラ「先程は失礼しました。しかしジーナス大尉、大尉はニューエドワーズ基地に・・・」

マックス「緊急の任務でな、それ以上の事は残念ながら話せない。」

ラウラ「話せない理由なのでありますか?」

笑顔を見せているマックスだが何処か圧を感じた。
 
いつも軽い性格のカールも真顔で睨んだり、ゼノビアは少し震えており
マックスの任務内容の黙秘にラウラはまるで味方から騙されているかのように感じ
鋭い目線で睨むが、それに気がついたマックスが反撃するかのように微笑み返し
たじろいでしまった。

【4月1日午後14時35分.惑星エデン.交易衛星エバ】

国交樹立したジャパニア共和国やマリトラーン共和国の艦船舶が停泊しており
各星間国家の領事館が置かれている銀河国際的最重要拠点である

未確認部隊による襲撃事件を受けて新統合軍エデン防衛軍司令部は・・・・
自治首都キャピタルシティーに駐屯している第20独立戦隊バイキング並びに
第37独立戦隊アドラステア、第30独立戦隊ケサトゥアン・グリタを配備
厳戒態勢を敷き不測の事態に備えた。

通常部隊.各国軍.そして新統合軍の精鋭部隊と言った厳戒態勢の中・・
未確認部隊に対して強い抑止力となっていたが・・・・・

『警戒エリア3にてオノサス中隊壊滅!』

藤原幸喜「ちっ舐めやがって!」
新統合軍ブルーボマー中隊隊長.藤原幸喜大尉

未確認部隊の編隊5機が厳戒態勢の惑星エバを強襲した。

警戒エリア3を防衛していたジャパニア共和国軍飛行隊オノサス中隊が壊滅し
付近にいたマリトラーン共和国軍のクラッシュ部隊が駆けつけるも一蹴された。

新統合軍のエース.藤原幸喜は同盟国軍の部隊がやられて憤慨した。

たった5機で各国軍の最重要拠点を蹂躙し多数の被害を出した事・・・
何も出来ずにただやられていく自分達に・・・・

ミリャン「慌てんじゃないよ、こっちは味方が無数いるんだ。チャンスがある!」
新統合軍ブルーボマー中隊.ミリャン・ファキア中尉

藤原幸喜「何をする気だ?ミリャン?」

ミリャン「まぁ見ててーーーゼントランのエースの戦術をってね!他の味方には悪いけど・・」

憤慨する幸喜を確かめる副隊長のミリャン・ファキアは自信あり気な表情を浮かべた。

相手は5機に対し、自陣営は50機以上の戦力を有しており・・・
冷静に見極めれば相手を撃墜するチャンスがあると言った。

発言の直後、クラッシュ部隊を単機で次々とバトロイド形態で撃墜する・・・・
未確認部隊のSvー53フルクラムⅡを発見、ファイター形態に変形し・・・
操縦桿を思いっきり握り猛スピードで突撃した。

ミリャン「今だ!」

フルクラムⅡの頭上を通過する直前にミリャンのスターミラージュはバトロイド形態に変形し
ガンポッドで直上から蜂の巣にし撃墜した。

蜂の巣になったフルクラムⅡは爆散するとミリャンは爆炎の中に突っ込み・・・
ファイター形態で移動する別機のフルクラムⅡの目の前に立ちふさがり・・・
マニピュレーターでコックピットを握りつぶした。

藤原幸喜「すげぇな!」

ミリャン「私の往来の経験と地球から得られた戦術、組み合わせれば無敵よ。」

ゼントラーディ軍のエースでありミリア・ファリーナの同型ゼントランであるミリャンは
腕前が良く頭の回転が早く隊の中では一番最強と言ってもいい実力の持ち主だった。

冷静な判断力を兼ね備えており、有名なミリアに負けずも劣らぬ実力を持っていた。

幸喜から称賛されたミリャンだったが、安らぎの時間はすぐに消え去った。

レミア「面白い!腐った統合軍の中に兵(つわもの)がいると見たわ!」

ミリャン「あれは!VFーXー8ファントムⅢ!?月で確認された連中と同じか!」

未確認部隊の1機がミリャンのスターミラージュに狙いを定め迫った。

ミリャンに迫った未確認部隊の1機は月面でラウラと対峙したVFーXー8であり
月面で確認された反統合ゲリラ部隊と同一部隊で、パイロットはレミア・ジフォンだ

新統合軍対テロ機関ザースロンはVFーXー8を強奪した一団の艦隊が・・・
惑星エデン方面に向けフォールドした事をキャッチしており、シーアンタレス隊などの
地球圏の特務部隊に情報提供しており報を聞いた和也は惑星エデンに警告連絡を送っている

レミアは向かってくるミリャンに対し一騎討ちで仕留めようと考えていた。

惑星エデンに来てから雑魚ばかりでありつまらない相手しか戦ってない。
優れた技量を持つミリャンは討ち取るのに最高な相手だとレミアは興奮した。

だが至福の時間は一瞬で終わった

ミリャン「シーアンタレス隊の星村と言う奴が強奪された試作機を運用する部隊が来たと警告してきたけど、こいつらか!これ以上やらせ・・・・ うっ」

レミア「おやおやはぐれゼントラーディまで吊られてきたね〜気分が萎えるよ」

ミリャンはレミアと一騎討ちに臨んだが多数のミサイルと銃弾が横切った。

振り返ってみるとはぐれゼントラーディのスヴァールサラン級2隻が戦場に乱入し
リガードやグラージ.空戦ポッド.更に精鋭機シュルケル・ウーと言った大規模部隊が展開
新統合軍などの各軍に攻撃を開始した。

藤原幸喜「こんな都合良く来るのか!ミリャン、エバを守るぞ!もしもの場合、国際問題になるぞ!」

ミリャン「止めるな!こいつだけは!」

幸喜ら新統合軍部隊は未確認部隊の迎撃よりもはぐれゼントランの迎撃を優先し
レミアに対しての攻撃をやめるも、ミリャンだけは攻撃を続けた。

このまま放置しておけば他の部隊に甚大な被害が出るどころか・・・・
被った被害の内容によっては外交的政治的に問題が出てしまう・・・・
それだけはなんとしても食い止めたい。

軍人の矜持としてなんとしても阻止してみせる・・・・・
ミリャンはバトロイドの形態のままクァドランを思わせる動きで追撃を続けた。

「作戦は中止だ!グラムの旦那からの指令だ!」

「了解!でも煩い猟犬が来てるそいつだけは落とす!」

未確認部隊もある程度の目的を達成したのか作戦を中止し撤退を開始した。

レミアは執拗に追撃してくるミリャンを撃墜すべくファイターで突撃し
至近距離内に入るとはバトロイドに変形しジグザグ機動で接近した。

ミリャンはこのレミアのVFーXー8の動きを見て驚いた・・・まるでクァドラン・ロー
相手も空士タイプのゼントラーディ人しかも凄腕のエースパイロットの・・・・
まさかの相手の素性にミリャンは驚くも・・・・・遅かった・・・

「遅かったな!」

勝ったのはVFーXー8・・・・・
ミリャンのスターミラージュの頭部と右腕.左脚を破壊し戦闘不能に追い込んだ。

並大抵のパイロットであれば戦死コースだが・・・・
ミリャンは長年の経験から来る感で回避行動した結果、中破程度に収まっており
軽く頭を打ち付け出血する程度で済んだ。

目的を達成するとフッとレミアは笑って反転し撤退していった。

新統合軍の名将 佐久間昌盛

2016-11-12 18:50:14 | 地球人系図鑑
佐久間昌盛
【階級】大将
【所属】新統合軍参謀本部.参謀次官
【性別】男性
【年齢】64歳
【解説】
新統合軍参謀本部参謀次官。
第1次星間大戦ではSDF-1マクロスに乗艦し戦闘に参加している。
ASS-1が落ちる前は航空自衛官であり、若い頃はF-4ファントムⅡに乗っていたファントムライダー。
早期的に憲法を改正し、来るべき危機に対処しようと考えの持ち主。
統合戦争勃発の際、反統合同盟に一方的な攻撃に対処すべく憲法改正し統合政府に加盟しようと唱えていたが無視された。
新潟無差別空襲の際は小松基地におり、戦闘を指揮している。
妻がいたが病没し、2人の子がいる。
戦後は酷く暴行されて負傷したメルトランの士官イサイリア・ロースを保護し懸命に看護し、彼女は若い頃の亡き妻の面影があったので二人の子供の了承の上再婚している。
第1次星間大戦の地上戦では日本に赴き、日本の象徴である皇室の忘れ形見を保護したエピソードがある。

妻がメルトランのためかゼントラーディ人の差別を無くそうとしているが、ゼントラーディ人が叛乱を起こしたら容赦なく征伐するらしい。

第50話 戦うゼントラン・ミーツ・メルトラン

2016-11-12 15:01:53 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【2021年3月30日、アポロ基地】

ラウラ達がニューケネディ基地に到着したその頃・・・・
月面アポロ基地からアルゲニス級特務巡洋艦が単艦で出港していた。

目的は月面に出来た反統合ゲリラ組織基地を掃討する為である。

新統合宇宙軍はお膝元で反統合ゲリラの基地がある事が許せず・・・
オーベルト級駆逐艦戦隊とムーンシューターズを出撃させ・・・
後詰めとして和也と絵理達シーアンタレス隊も出撃した。

「第13駆逐戦隊は我が艦隊前方、20マイル前方に展開中。」

有栖川成仁「そうか、コル・スコルピイ.カントーは我が艦の横に並べ」
第4独立特務艦隊司令官.有栖川成仁.大佐

醍醐忠義「我が艦隊は第1種戦闘配置のまま待機」
第4独立特務艦隊副長兼サドワラ艦長.醍醐忠義.中佐

シーアンタレス隊の上位組織である第4独立特務艦隊は・・・
横一文字陣形を取り友軍の第13駆逐戦隊の後方に展開した。
新任司令官の有栖川成仁.大佐の手腕を背後から見ていた和也は・・・
流石は宮様だと実感した。

地球統合政府樹立後
月面アポロシティーに全ての皇族と旧皇族やその末裔が月面に移住しており・・・
日系人移住者達の象徴的存在になっていた。

中でも有栖川家の当主成仁は軍人としての道を選び防衛大学校を卒業
自衛隊.地球統合軍の幹部軍人になり引き続き新統合軍人として活躍している

それまで駆逐艦艦長として活躍していたが活躍が認められたのか
シーアンタレス隊の上位組織の第4独立特務艦隊の司令官になり・・・
副官にカミソリの異名を持つ皇別摂家醍醐家の当主醍醐忠義中佐がついている。

星村絵理「テンノーの末裔ってオーラが違うね。」

星村和也「日本の歴史の殆どに君臨した象徴であるからな、小倉連隊区司令官についた御先祖様(星村市平少将)とは違うんだ。」

星村絵理「司令官でも十分凄いわよ。」

ミアン「ゼントランである私達から見れば司令官に就けるのは凄いです。お父様は元宇宙軍総司令官で・・・」

星村市平少将から続く軍人家系である和也は成仁や忠義にコンプレックスを感じていた

成仁と忠義は天皇の末裔であり、特に忠義は本家の血筋に近い軍人だ。
二人からは圧倒的血筋の凄さのオーラが漂っており・・
単なる軍人家系の自分とは違うなよ、自虐的主観を持ってしまった。

そんな和也に絵理とミアンはフォローするが、和也は落ち込んだままだ・・・
しばらく落ち込んでいた和也だが、パッと顔をあげ絵理にある事を言った。

星村和也「そう言えば絵理が再会した例のメルトラン、今.惑星エデンだったよな・・」

星村絵理「そうよ・・・・ついでに言うならばミリアもいるけど・・・で・・・それがどうしたの?」

星村和也「なんか嫌な情報掴んでたような気がするんだよな・・・」

星村絵理「嫌な情報?何それ?」

和也は絵理にラウラが惑星エデンにいるのか確認すると・・・・
何やら重い表情をして嫌な情報を掴んでいるような気がすると呟いた。

嫌な情報を掴んだと言う和也の言葉に絵理は気になった。

惑星エデンにはミリアとその夫マックスが所在しており・・・
何かあっても十分に対応できると絵理は思っていたが・・・・
念には念を入れ、情報だけ入手し超長距離通信でミリアに伝えようと考えていた。
絵理の考えを察した和也は口を開いた。

星村和也「クラビウス基地周辺で起こった奪取されたVFーXー8ファントムⅢを使用し
我が新統合軍部隊襲撃した1団と思われる艦隊が惑星エデンに向かっていると情報がザー
スロンから入った。」

星村絵理「結構強くてかなりの被害出たアレか・・・・」

星村和也「ジーナス夫妻の事だから対処できるだろうと思うが・・・・ 心配だな」

星村絵理「任務終わったら増援に向かうの?」

星村和也「いや・・・・・間に合わないだろうな・・・一応.アポロ基地からエデン軍司令部に向けて警告通信は行われている。エデン軍もそれにやられるほど弱くないだろう」

強奪されたファントムⅢを運用する1団が惑星エデンに向かっていると・・・・

惑星エデンにはマックスとミリアがいるが相手は新統合軍部隊に多大な被害を与えており 
実力が高い事が確かだが未知数な部分が多いため、和也は心配した。
とは言え一応アポロ基地経由でエデン軍司令部に警告通信が行われており・・・
ある程度の安心感はあった。

和也野話を聞いていた絵理はニッと笑った。

星村絵理「いや期待のルーキーいるから安心よ」

星村和也「期待のルーキー?誰だ?」

星村絵理「私の顔なじみの戦友よ、まだVF乗りとしては未熟だけども出来そうな気がするわ。」

惑星エデンには期待のルーキーことラウラがいる。
まだまだVF乗りとしては未熟ではあるものの、元はゼントラーディのエースであり
根は真面目であり向上心と好奇心が旺盛であり、実力が向上している。

報告書では一度ファントムⅢと交戦しこれを退けており
一度戦っているならばそこまで心配する事もなく、むしろラウラの実力向上が気になった

ミリアと模擬戦していい勝負になったと聞いており実力は期待できそうだ。

どんな相手が来たって対処できそうだ。
出来なかった時は所詮はその程度の実力しか出せなかった。
期待外れなんだなと割り切ればいい、絵理は楽しそうに小悪魔的な笑みを浮かべた。

【同時刻 惑星エデン ニューケネディ基地】

ニューケネディ基地に到着したラウラは少しの間の休息時間をもらい基地内を散策していた

ニューケネディ基地は宇宙軍専門の基地であり・・・・
メリット湾に面して複数のマスドライバーを有し・・・
隣には陸軍のケープカナベラル基地が置かれ防衛力が高い。

そんなニューケネディ基地には発射台とサターンVロケットに模した大きなオブジェがあり
惑星エデン外から来た軍人や新統合政府との同盟関係のある軍の軍人から人気のスポットに
なっていた。

ラウラ「しばらく時間があったから探索してたけども、面白いとは感じられないなぁ」

根っから軍人であるラウラは人類の宇宙開発の歴史が面白いとは感じなかった。

サターンVロケットなんて弾道ミサイルのようにしか見えないし
宇宙船と言われたらセンスのないデザインだと思ってしまった。
そんなラウラだったが、その発言が面白くないと感じる人物が近くに来ていた

吉野大樹「東西冷戦の時重要プロジェクトだった宇宙開発を面白くないとは心外だな、ラウラ」

ラウラ「大樹・・・・ 何よ、あんたも散策してたわけ?」

吉野大樹「当然だ副隊長とは言えまだ時間には余裕がある。人類の叡智である宇宙開発の産物を見たいと思ってな。」

時間があったのでたまたま散策していた大樹であった。

宇宙開発に関して面白くないとは発言したラウラに失望を感じているのか・・・
見るからに不機嫌極まりないと言う表情をしていた。
それにはラウラも堂々とした態度をしているものの怖気ついてしまった。

大樹は軍人として鬼神に満ちたオーラが漂っており・・・・
更にいつも寄りまして強さが増しているので修羅場をくぐり抜けたラウラでもキツかった

吉野大樹「宇宙に上がってエデン宇宙艦隊との模擬戦を実施するが・・・・エデンから大気圏離脱する手段だが・・・お前が面白くないと言った物でやるぞ」

ラウラ「面白くないと言った物・・・・・あれで?」

吉野大樹「改良型だがなVFー1にブースター装着し大気圏離脱する、結構Gはキツいだがな」  

言葉は怒っているようだが、態度はいつも変わらない。  

大樹はアンサーズ中隊の副隊長であり、中隊長である茂人を補佐する身
後々は2代目アンサーズ中隊長として部隊を指揮する事になるのが確定していた。
それが故に感情的に怒るような真似は滅多にしない 

が・・・・・・

吉野大樹「ラウラ、君は面白くない物と言った宇宙開発の産物が今回お前の宇宙に戻す力になる。100年前の人間が望んだ力をな・・・・」

言葉が重たく冷たく痛く感じた・・・・・
感情的には怒ってないものの言葉が怒りが込められていた。

冷たい怒りの大樹の言葉にラウラは恐縮してしまった。

恐縮してしまったラウラはこの後何を言えば分からなかったが・・・
そんな中大樹がラウラにある本を渡した。
 
吉野大樹「これを読め・・・」

ラウラ「冷戦時米ソ宇宙開発競争の行方?」

吉野大樹「あぁ例えつまんない物でも軍事的には重要な案件だったんだ。どちらかが政治的主導権を得るためにな・・・・ 」

冷戦におけるアメリカとソ連の宇宙開発競争を記した本だった。

軍事関連の物ならば何でも食いつくラウラならば関心を持つ事が出来る内容だが
政治的分野の面が強く中々内容を理解し難いのか顔を歪めた。

呆れたのか大樹は・・・・・

吉野大樹「地球の軍人ならば政治に対して関心を持つ事だな。」

軍人は政治に対する関心を持つ事を説いた。

戦闘種族であるゼントラーディ人であるラウラは大樹の言う事が理解できなかった
政治は知ってるけど軍人が何故そこまで政治に関心を持たなくてはいけないのか?
と疑問に感じた。

もやもやするラウラは反抗するかのように質問を投げかけた

ラウラ「政治?なんで軍人が政治に関心持たなきゃいけないのよ?」

吉野大樹「新統合軍の最高指揮官は新統合政府大統領だ!軍人が政治に関心を持つも持たない・・・いや地球人として地球国民として政治を意識しなくてはならん」

ラウラ「それは・・・・でも・・・」

吉野大樹「軍事の予算を決めるのも政治、世の中何もかもが政治で動いている。ラウラ、何故政治に無関心でいられるのか?」

質問を投げかけたラウラだったが、大樹に一蹴された。

常に世の中政治にありふれていおり・・・・
生活は勿論、ラウラ達が勤務し携わっている軍事は特に関わっていた。

給与や福利厚生の人件費や扱う施設や兵器などの諸経費などなども・・・
新統合政府国防総省などが決めており、費用は国民の税金で賄っている。
そればかりではない、銀河規模の有事の際の新統合軍の最高指揮官は大統領であり
大統領が誰なのかも把握しておく必要があった。

ゼントラーディ人であるラウラは一応知っていたが、特に重要視しておらず
ただ軍人としての任だけを全うしようとしていた

吉野大樹「ラウラ・・・・さっきの宇宙開発に対する振る舞いとか見てると今後上手く適応できるよか?」

ラウラ「・・・・・」

吉野大樹「戦闘種族ゼントラーディ人とは言えお前は人間なんだ。単に戦闘で強ければいいって可変戦闘機乗りのエースパイロットにはなれんぞ」

言葉が重すぎる・・・・重すぎて何も言い返せない。

地球の軍事ばかり関心に持ちすぎて他の物事に関心が持てなかった。
政治の事も宇宙開発に関する基本中の基本の事を・・・・
マイクローン化し教育を受けてでさえもまだゼントラーディ人としての意識が抜けられない
ゼントラーディ人としての意識が今後の自身の成長を阻害する事になる・・・

こうした現実の圧力に顔色を悪くした。

吉野大樹「意識変えればその本の内容が理解できるかもな・・・・」

ラウラ「意識?どう意識変えれば理解を・・・・」

吉野大樹「言葉で伝え理解できたら苦労はしない。まぁ強いて言うならば俺の言葉をどう感じたか?考えてみる事だな。」

厳しい現実に顔色を悪くしたラウラに、大樹は意識を変える事を促した。

ゼントラーディ人としての意識からまだまだ抜け出せてなくても・・
少しずつ意識を変え地球人らしい理性のある人間になってもらえたらと大樹は考えていた。

言葉で伝え理解できたら教える側は苦労はしない。
人は言葉だけ伝えて理解できる程賢くはないし優秀ではない。
だからこそ伝えた言葉を一言一句どう感じ考えるかの思考を構築する事が大事であり
ラウラが理性のある地球人になるには必ず必要な要素である。

大樹としてはいずれ隊長や司令官になった時・・・・・
補佐できるようにラウラがそれに準ずる立場に相応しい人間になってもらいたいと考えており
本質的に優秀な軍人であるラウラに期待していた。

吉野大樹「まぁいいや、演習の際エデン軍の連中に笑われんよう意識や考え方を変え教養を高めてくれ。」

ラウラ「高めてやるさ、ここまで言われてやらないわけにはいかない。」

吉野大樹「その意気だな。」

結構散々言われっぱなしだったラウラも悔しいと感じたのか・・・・
軍事面だけでなく政治やその他の教養を高めようと考えた。

地球人の軍人としている以上誰もが羨む立派な教養のある軍人になってみせると

立派な教養のある軍人になってみせ大樹を驚かしてみせてやる。
ラウラはそう強く決意した

【同時刻】

惑星エデンと星間国家マリトラーン共和国の星間航路。
新統合政府とマリトラーン共和国の共同惑星マリトラーンⅡから出航した
第45通商船団が惑星エデンの防宙圏付近に達しようとしていた・・・

普段と変わらないいつもの航海であったが・・・・

「メーデーメーデーこちらマリトラーン共和国第45通商船団旗艦アスピラン・エルベ、未確認の部隊から攻撃を受けている・・・救援・・・」

未確認部隊より攻撃を受け旗艦ARMD級空母アスピラン・エルベが撃沈・・・
宇宙駆逐艦2隻.輸送船3隻撃沈.駆逐艦1隻中破と言う損害を被った・・

惑星エデンの衛星基地から出撃した救援部隊が駆けつけた時には・・・
未確認部隊が撤退しており、追撃する事が叶わなず生存者の救助に専念し・・
エデン防衛軍司令部はダンシング・スカル出撃の命を下した。

この事件がラウラ達に大きな試練をもたらすとはこの時誰も思わなかった。

第49話 特務機関ザースロン

2016-11-12 13:23:06 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【2021年3月29日ニューエドワーズ基地】

翌日の日の出の頃には決着はついていた。
襲撃してきた可変戦闘機は全機撃墜され、工作員は何者かに全て射殺された。

現場に駆けつけたラウラは工作員の一人に追い込まれてから何も覚えておらず
下手したら工作員扱いされるどころか、何の咎められる事がなく・・・・
治療室のベッドで一旦寝かされ、昼になる頃には帰らされた。
 
マクドミラー「まさか反政府の野良犬が来るとはな」
新統合軍参謀本部参謀.マクドミラー・ハリマン少将  

佐久間昌盛「狙いはゼネラルの新型機、油断なりませんな。」  
新統合軍参謀本部参謀.佐久間昌盛.少将 

マクドミラー「キャピタルの陸軍基地から応援で警備を固めるが、いつ野良犬どもが来るか分からん。使える人材はいつでもスクランブル待機させるしかない。」 

地球.マクロスシティーの参謀本部から来たハリマン提督と佐久間提督は・・・
反統合組織による襲撃や内部活動に対する話し合いを小会議室でしていた。

惑星エデンの中心都市キャピタルシティに駐屯する陸軍基地から
デストロイド部隊や機械化歩兵部隊が派遣され、基地内外の警備が
無事VFーXー10改のロールアウト完了まで強化する事が決定した。

反統合ゲリラが減少傾向とは言えまだまだ戦力は健在であり
死兵となったゲリラがどんな手段を使うか分からない。

佐久間提督は懸念事項に頭を抱えた。

『ニューエドワーズタワーからサイクロプス小隊へ第2滑走路で離陸を許可する。』

『こちらサイクロプスリーダー了解!離陸する。』

午前10時になった頃にニューエドワーズ基地からVFー5000の小隊が離陸した

任務内容は周辺の警戒であり既に複数の部隊が哨戒任務についており
空からだけでなく、デストロイド・シャイアン部隊も陸からの哨戒任務を展開していた

11時になるとマックスやミリアも愛機を駆り哨戒任務に参加し・・・
森林地帯に潜んでいた反統合ゲリラのSvー52を発見・・・・
追跡の末、全機撃墜した。

桐原少佐「VAHー1コマンチまで飛来するとはな・・・・」

吉野大樹「昨日の事件があれば当然でしょ」

桐原少佐「当然ね・・・・基本敵であるゼントラーディ軍の基幹艦隊は数が多くて厄介だが・・・俺としては小さいゲリラの方が厄介だと感じるな~」

新統合軍の基本的な敵は第1次星間大戦で戦ったゼントラーディ軍と・・・・
ゼントラーディ軍の敵であり、マクロスの持ち主の監察軍であるが・・・・
日々戦闘に従事する新統合軍の軍人からしたら規模の低いゲリラが厄介だと感じていた

戦力を出せば戦闘では簡単に勝てるかもしれないが・・・・
すぐに隠れてひょっこり顔を出して攻撃を仕掛けて抵抗する・・・・

殲滅しても戦力は減るどころかむしろ沸いてくるからめんどくさい

桐原少佐「俺たちの初任務地は惑星エデンだが、これからもゲリラやはぐれゼントランの厄介ごとと戦いそうだな。」

吉野大樹「それが嫌だったら銭湯の店主に戻ったらどうです?あの大戦を生き抜いたんです、月で家族と過ごし・・・・・」

桐原少佐「いや一年はやり遂げるよ、お前もまだこの隊を任すには経験は足りんからな・・・・若い奴に苦労押し付けるのは俺は老害だよ。」

茂人はこれからの部隊の運命を想像し厄介ごとに巻き込まれる事を悲観すると・・・・
大樹は皮肉そうに銭湯の店主に戻ったらと勧めた。

銭湯の店主に戻るように勧められた茂人であったが・・・・・
後継として期待している大樹はまだ経験が足りず隊を引き継がせるわけにはいかず
若い連中に厄介ごとを押し付けるのは老害だと断った。

第1次星間大戦で人材を多く失った今、若い兵は貴重な存在である。

どんどん人口が回復しある程度人材不足は解消しなかった。

後継である大樹が育つ1年間は最低でもやらなければならない。
第1次星間大戦を生き抜いた者としての最低限の責務だと茂人は自覚していた。

【2021年3月30日ニューエドワーズ基地】

ニューエドワーズ基地の警備したかいもあってか何事もなく翌日を迎えた。

アンサーズ中隊はニューケネディ基地に向かい大気圏離脱の為の装備を受領する為
地下格納庫では整備班により全機体が整備点検されていた。

自分の愛機が整備されてる所を見ながらラウラはあの日の一件の事を考えた。

ラウラ「地球人の戦争軍事は複雑すぎて嫌だな・・・・」

工作員による内部侵入、反乱分子のゲリラ戦による襲撃・・・・
ここに来て得られた文書を読んで知ってはいたが・・・・
いざ経験すると現実味が感じられず戸惑っていた。

最初の初陣、訓練生時代の戦闘を経て・・・・
嬉しさがあった反面・・・・・・

単純に戦えばいいゼントラーディ軍時代とは違う戦い方に戸惑ったり
工作員による戦闘では初めて生身で死ぬのでは?と言う感覚に襲われたり
今まで感じた事のない底知らぬ恐怖を覚えた。

新統合軍にいる以上、一昨日のような事をまた経験するだろうし・・・
もしあの時、オルガがいなければ・・・・

オルガ「ベルタリア准尉、何ぼーとしてる。軍人ならシャキッとしろ!」

ラウラ「わっブラギナ中尉?なぜここに?」

オルガ「エデン防衛軍司令部に向かう前にベルタリア准尉の顔を見にね~」

そうこう考えている最中、オルガから話しかけられた。

あの夜見たオルガは冷静でクールな性格で、工作員を殺害しラウラを救ったが
背後から話しかけてきた今の姿は陽気な性格な秘書士官・・・・
昨日から特に何事もなかったかのように佐久間提督の秘書として振る舞っている

_____お前は何者だ?

今のラウラがオルガに言いたい事・・
目の前にいる秘書士官は副業で、本業は違う・・・・・
何者なんだ?お前はなんだ?

反統合組織の工作員の一人なのではないか?と疑った・・・・・

オルガ「私の正体は何だとおもったでしょ?」

ラウラ「ラック(なっ)?なんで思ってる事を・・・・・」

オルガ「仕事柄、相手の考えてる事は分かります。安心して反統合組織の一員じゃないから、根も新統合軍人だから」

心の中で想っていた事を見抜かれ、更に根っから新統合軍人だとオルガが言った。

根っからの新統合軍人である発言に敵ではないのかと戸惑いながらも安堵したが
話しぶりからして単なる秘書士官ではなさそうだ・・・・
噂で聞く特務機関・・・諜報機関の人間かもしれない・・・

諜報機関の人間ならばあの晩の出来事も説明がつく・・・・

オルガ「いろいろと察しはしてるけども、深入りしたら味方と言えども消します」

ラウラ「分かっているわ。深入りした結果、変な死に方はしたくありません。」

オルガ「懸命な判断ありがとう」

ラウラ「偶然居合わせただけなので・・・・」

当然の事ながらこれ以上深入りしたら味方とは言え殺されてしまう。
現にオルガはラウラに警告した上で消すと言った。

映画で見た通りの展開だが・・・いざ言われると現実味が湧かない

ゼントラーディ軍にはスパイの概念はあれど、地球のような諜報機関は存在しないし
むしろ組織の概念すらない・・・・・・
マイクローン化し機種転換センターで初めて知った存在なのだ。

目の前に諜報機関の人間がいるのはなんとも現実味が出てこない。

ラウラ「とりあえず私はここで・・・・」

オルガ「ごめんね、話長引かせて・・・・今度またゆっくり話がしたいな~」

ラウラ「その時はよろしくお願いいたします」

逃げるかのようにラウラはその場から立ち去ろうとした・・・

諜報機関に所属してるとは思えない笑顔を浮かべるオルガが怖く感じ・・
一刻も早くなるべく遠くこの場から去りたかった

味方であるのは分かったけれども、苦手なタイプであり
幾多の敵と戦ってきたベテラン兵士のラウラと言えども恐怖に感じ・・・
逃げたしたくなってしまうような感覚に襲われた・・・・

オルガからゆっくり離れ自室へ戻っていった。

オルガ「ラウラ・ベルタリア准尉か・・・・遠からず会える気がするわね。不思議な娘」

自身から離れたラウラの後ろ姿を見て小悪魔のような笑顔を浮かべたオルガは
遠からず会えるような気がすると感じた。

一般部隊であるラウラと諜報機関のオルガ・・・・・
立場も違えば、任務内容は異なっており広大な銀河では会う機会はない
今のオルガの役職は提督秘書であり、地位が違いすぎる

会う確率は低い・・・・
でも根拠はないけど、会えそうな気がする・・・・・そんな気がした

オルガはフッと笑うと秘書士官勤務へ戻った。

【2021年3月30日、エデンプレーリー上空】

アンサーズ中隊と職員を乗せたVCー33マムズ・キッチンは空にいた

目的地はマスドライバー施設のあるニューケネディ基地
新統合宇宙局の施設であり、惑星エデンにおける地上と宇宙を繋ぐ拠点で
隣にある新統合軍ニューケープカナベラル基地が警備を行っている。

アンサーズ中隊はニューケネディ基地に着陸し大気圏離脱装備を装着し
宇宙に向かいエデン軍宇宙艦隊の可変戦闘機部隊との模擬戦を実施
一週間訓練指導した後、本拠地のあるクラビウス基地へ帰還する予定であり
ラウラを始め隊員は早く終わらして帰ろうと張り切っていた。

桐原少佐「そろそろ防空圏内か・・・」

吉野大樹「防空圏に近づくと陸軍機が来るらしいですね。」

桐原少佐「VAHー1コマンチだろ・・・・無骨武者がエスコート役とはな・・・」

アンサーズ中隊をニューケネディ基地まで案内する予定の部隊は陸軍だ。

ニューケネディ基地には陸軍部隊も駐屯しており
デストロイドの他にもVAHー1コマンチで編成された航空隊が所在しており
友軍機が来訪するとカナベラル基地の空軍ではなく陸軍が対応し出迎えてくる

正直に言えば頼りないので空軍機であればと茂人は愚痴っていた

ラウラ「ねぇ大樹、なんで隊長は陸軍機の出迎えに不満なの?」

吉野大樹「いつものVFー1マニアの発症だよ、特に不満じゃない。単なる病気だ!」

ラウラ「病気か・・・・・」

吉野大樹「お前も予備軍だから、あーなるなよ」

ラウラ「なっ、バカにしてるんですか?」

VFー1バルキリーマニアの隊長の愚痴にラウラは不思議そうに大樹に訪ねるが
病気かつお前も予備軍の1人だと返答した。

予備軍の1人だと評されたラウラはバカにしてるのかと怒ったが・・
振り返って見れば海兵隊辞めてマイクローン化し可変戦闘機乗りになった切欠は
VFー1バルキリーと戦ったからであり・・・・・
大樹からの指摘はある意味間違ってはいないと自覚した。

特にVFー1バルキリーに拘っているわけではないが・・・・
クァドランよりかは乗りやすくて気にいっている・・・・

とは言え別に可変戦闘機が好きで気に入ってるだけでVFー1に拘ってないし
むしろ、最新鋭機が配備されたら喜んで積極的に乗り換えたいし
軍にいる限りいろんな可変戦闘機に搭乗出来るなら乗ってみたいと思っていた

ロザ「地球人って凄いよね新型出れば今使ってる機体古くなれば退役して捨てるなんて」

ラウラ「確かに!私達は何万年も昔からある機体使ってたし」

吉野大樹「むしろ俺らから言わせればよくも何万年も同じ機体使い続けてただな」

桐原少佐「そう言われて見ればそうだな。ってそれは種族の価値観だろ!」

地球人とゼントラーディ人の兵器に対する価値観が違う
開発すると言う知識のないゼントラーディ軍はプロトカルチャーが開発した兵器を使うが
国家間の戦争ばかりしていた地球人はより良い兵器を開発し相手国に優位に立つ為
短時間で様々な兵器が登場しては消えていった。

ラウラ達は地球軍兵器の使用期間の短さは驚いたが・・・・・
戦争の歴史を知れば当然の事かと理解した。

地球人は自分達ゼントラーディ人と違ってただ戦ってるわけじゃない
思想.侵略的野心.国土防衛様々な理由が存在しており
単純明快なゼントラーディ軍とは大きく違って理性的だ・・・・・・

ふとラウラはたまたま地球人の戦争の奥深さに触れる機会が得られた事を喜んだ

ゼントラーディ軍軍人のままだったら一生知る事のなかったし・・・
自分達がやってる戦争について頭で深く考える事もなかっただろう・・
やっぱり地球人の歴史は魅力的だとラウラはそう思った。

第48話 地球から来た中尉

2016-11-11 19:29:51 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
【2021年3月28日ニューエドワーズ基地】

反統合勢力威力偵察から2日が経った。

ラウラ達は再びミリアと共にVFーXー10改プロトカットラスの試験に参加し
ニューエドワーズ基地の大空を飛んでいた。

VFーXー10改プロトカットラスはアルガスにより更なる改良が施され
往来の可変戦闘機より更に高機能と化しておりラウラ達を圧倒
もはや完成されたと言ってもいい機体になっていた。

ミリア「最高ね、機体のバランスもよくなったし私ほどじゃないパイロットでも乗りこなせるようになったわ。」

アルガス「そう言ってもらえると幸いです。まだまだ微調整はありますが、後1ヶ月程お付き合い願います。」

ミリア「1ヶ月?まだそれぐらい時間がかかるわけ?」

アルガス「一応はそうなりますね。」

プロトカットラスはほぼ完成されており・・・・・・
テストパイロットであるミリアは高く評価していたのだが・・・・・・
完成までに後1ヶ月近くかかるらしい・・・・・

聞いていたラウラは何故そんなに時間がかかるのか?
と・・・疑問に思ったが、聞いてもまだ理解できんので質問はしなかった。

「プロトカットラス・・・・もう完成なのか?」

ラウラ「貴女は?」

オルガ「失礼、私は地球マクロスシティー総司令から来ましたオルガ・ブラギナよろしく」
新統合宇宙軍オルガ・ブラギナ中尉

ラウラ「地球の?あっ・・・すいません・・・私は・・・新統合宇宙軍予備艦隊所属のラウラ・ベルタリア准尉です、ブラギナ中尉殿よろしくお願いいたします」

そう考えていると地球から来たと言う赤髪のボブカットヘアーで・・・
クールな印象の強いロシア人女性の中尉オルガ・ブラギナが話しかけてきた。

地球からわざわざ惑星エデンに訪れて来るお偉いさんに従事する秘書であり
士官学校を卒業したエリート士官であり、ノンキャリであるラウラと違って・・・・
佐官以上の階級に進級する事の出来る高嶺の花である。

高嶺の花であるオルガの姿を見たラウラは物凄く緊張していた。

オルガ「どうしたんですか准尉?」

ラウラ「いえ・・・・・なんでもないです。」

オルガ「そう・・・・」

地球のエリートは眩しすぎる・・・・・
階級絶対社会出身のラウラはまともにオルガの顔を見る事が出来なかった。

旧反統合同盟の加盟国家であり、盟主国だったロシアの生まれであり
ましてや旧敵国民の生まれで差別されて来たであろうオルガは・・・・・
総司令部付きのエリート士官になってるのは相当な努力をしたはず・・・・

同じ女性として、旧敵勢力ゼントラーディ軍のラウラからすれば憧れの的だ。

オルガ「おっと失礼、私は佐久間閣下の元に戻らればなりません。ここで失礼します。」

ラウラ「はっ、中尉殿お疲れ様です。」

オルガ「ベルタリア准尉、これからの勤務頑張ってね。」

ラウラ「はっ」

キリッとした表情のままラウラに激励の言葉を送りながら敬礼したオルガは・・・
そのまま元の職務に戻っていった。

凛とした姿勢堂々とした姿勢どれをとっても魅力的・・・・

同じ女性として憧れるし将来はオルガのような軍人になりたい・・・・・
ラウラは心の底で幼い少女のように考えた。

【2021年3月29日ニューエドワーズ基地】

翌日、ラウラ達はいつも通りに朝6時に起床し点呼を取り朝食を食べていた。

朝食を食べ終えればつまんないデスクワークをひたすらやる事になっており・・・・
可変戦闘機に乗れないとラウラの表情は見るからに不満そうであった。

正直な話デスクワークなんて面白くはないし・・・・
戦闘ないにせよ可変戦闘機飛ばしてた方が楽しい・・・・
これも仕事のうちだから仕方がないけども、つまんないもんはつまらない。

カゴメ「あーデスクワーク嫌って表情してる。」

ラウラ「別に嫌って思ってないわよ、単につまらないな~って思っただけ。」

カゴメ「一緒じゃない、ラウラの嫌とかつまらない境界線分からないわ~」

いつも一緒にいるカゴメから見てもラウラの事をよく分かっている。

不満な事があればすぐに顔に出てしまう・・・
この前威力偵察に出て戻ってきたラウラの顔は嬉しさ満点の笑顔で・・・・
人を殺した後なのによく出せる笑顔だなと思った程だ。

楽しい時の顔のラウラと嫌という時の顔のラウラは分かりやすい・・・

カゴメ「戦闘に出れるならば出たい?」

ラウラ「勿論、戦場は私にとって華だからね。ロザもそう思うでしょ?」

ロザ「あ・・・・まぁ」

ラウラ「可変戦闘機に乗ったり、任務で飛べたら最高~」

カゴメ「・・・・・・ゼントラーディ人らしいわぁ」

戦争の為にプロトカルチャーによって造られたゼントラーディ人の娯楽は戦闘だ。
地球の文化に触れたとは言え未だにラウラだが、戦闘となると嬉しい。
軍事学にハマったのも戦闘の奥深さを知ったからだ。

反面、地球文化に触れた期間が長いロザは戦闘は嬉しい反面・・・・
ラウラ程、熱狂的に好きってわけじゃない。

戦闘よりも食事やアニメ見たりファッションに入り浸ったりと・・・
地球文化の方が楽しいし、恋愛だってしたい。
過ごした環境の違いで同じゼントラーディ人とは言え変わってくる。

ラウラ「近いうちに戦えないかなぁ」

ロザ「・・・・・恋愛したいなぁ」

二人の温度差は大きい

元海兵隊員のラウラは文化的な生活よりもゼントラーディ時代と変わらない生活を送り
戦後の過程で一般的な学校に通ってから新統合軍に再入隊したロザの意識は全然異なる

同じゼントラーディ人でも今となっては戦いを好むか否かで分断されつつあった。

【2021年3月28日ニューエドワーズ基地会議室】

ニューエドワーズ基地の会議室ではマックスは・・・・・
ドアを鍵で締め切りながら一人の女性士官と会っていた。

その女性士官はラウラが出会ったオルガであった。

この場にはいつも一緒のミリアはおらず・・・・
会議室にはマックスとオルガ二人っきりであり・・・・
物々しい雰囲気の中、オルガはマックスに近づいた。

オルガ「マクシミリアン・ジーナス大尉、お付き合いありがとうございます。」

マックス「オルガ・ブラギナ中尉、佐久間提督秘書官・・・・いやザースロン機関の君が私に何のようかな?」

オルガ「あら?一瞬で正体を見破るとは流石です。」

マックス「どうも一般的な秘書官の娘と目つき違うし仕草も違う、私の感では君は特務機関・・・・ザースロンの人間かなと思ったまでだ。」

会話が始まった途端、マックスはオルガの正体を見破った。

オルガは地球のマクロスシティーから来た佐久間昌盛提督の秘書官ではなく
対テロ情報特務機関ザースロンに所属する工作員であった。

ザースロン機関は新統合軍特務部隊内部しか知らない秘密機関であり
通常は新統合軍はおろか新統合政府議会や政府機関各種省庁に身分を隠し活動しており
知っている者はごく僅かであった。

何度かザースロン機関と作戦行動を共にした事があるため
初めて会うオルガがザースロン機関の工作員である事を見抜いた。

見破られたのかオルガは息を吐き口を開いた。

オルガ「まぁいいわ、マクシミリアン・ジーナス大尉・・・・一つ警告しますわ。」

マックス「警告?」

オルガ「モアラミア・ファリーナ・ジーナスとVFーXー10関連には群がるスズメバチが来ると・・・・詳しい内容は軍規につき申し上げられませんが・・・・」

マックス「スズメバチか・・・・・気をつけておくよ」

モアラミアとVFーXー10関連には気をつけろ・・・・・と・・・
ザースロン機関工作員オルガがマックスに警告として言った。

VFーXー10プロトカットラスは反統合組織などの反政府ゲリラや・・・
ゼネラル・ギャラクシーと同業他社の産業スパイなどに狙われており・・・・
新統合軍諜報部の警戒度は高まっていた。

カットラスは分かるにせよ、捕虜にしたモアラミアまで気をつけねばならんのか
厄介すぎる二点にマックスは頭を抱えた。

オルガ「ジーナス大尉、産業スパイや反統合の工作員対策は私含むザースロン機関がやります。今は新鋭機VFーXー10とモアラミア・ファリーナ・ジーナスの育児に専念してください。」

マックス「それは君達の上だけの意向かな?」

オルガ「いえ・・・・佐久間提督ら新統合軍上層部の意向でもあります。」

マックス「そうか忠告はありがとう、以後は私はこれ以上深く関わらないで任務に従事しておく。」

ザースロン機関上層部の意向かと問い詰めるマックスだが・・・・
オルガ曰く新統合軍上層部も絡んでくるため、これ以上の介入を止めた・・・・

元々地球統合政府・地球統合軍時代からだが、一枚岩ではないが故に闇が深いし
自身の立場ではこれ以上深入りしてしまうと立場を失ってしまうどころか・・・・
家族も巻き込んで悲惨な結末を迎えてしまうだろう・・・・

それを考慮したマックスはオルガに深く関わらないと告げた。

オルガ「では私は佐久間提督の秘書官としての業務を果たす為ここで失礼いたします。ジーナス大尉の懸命な判断評価しますわ。」

しばらくしてオルガは表向きの業務を果たす為去っていった。
去っていくオルガの後ろ姿を見たマックスは敵にしたら厄介な人間だと思った。

先の大戦からだが、敵対組織出身の女性が常日頃近くにいる。
自身の妻や養女は元敵対組織の人間であり、一度は殺し合いをした事がある。
オルガはかつて対立した反統合同盟の盟主国ロシア連邦の生まれだ。

現在後ろ姿を見せているオルガは味方なれども、一歩違ったら敵だったかも知れない。

優秀な士官であり工作員であるオルガが敵であったら厄介な敵になるだろう。
そう考えただけでも常に冷静沈着なマックスでもある種の恐怖を覚えた。

ラウラ「やっとデスクワーク終わったわ、やっぱり戦闘に出て戦いたいなぁ。」

デスクワークを終え事務棟から出たラウラは愚痴ってた。

ゼントラーディ人であるラウラはデスクワークが退屈でつまらないと感じ・・・
不謹慎ではあるが心の底で反統合ゲリラとの戦闘が発生しないかなと思っていた。
戦闘種族が故、戦闘がないとある種のストレスが溜まってしまう。

いろいろストレスを溜めながら、自室に戻ろうとした。

ラウラ「ん?」

自室に戻る道中、VFーXー10改の格納庫の扉が開いていた。

この時間は誰もいないはずであり、扉には警備兵や管理人がいる。
関係者かなんかが作業しているのか?と思ったが・・・・
何か嫌な臭いが漂ってきたその時・・・・・

ラウラ「警報!?」

『未確認飛行物体接近、数は不明!基地守備隊は迎撃、デストロイド隊は防衛ラインを張れ!』

ラウラ「敵襲!?まさか・・・・だとしたら・・・・」

敵襲を知らせる警報が鳴り、アナウンスが流れた。
未確認飛行物体接近しニューエドワーズ基地に近づいていると・・・
嫌な臭いと敵襲・・・・何かがこの基地で起きているかも知れない・・・

何かを察したラウラは何も躊躇する事なく格納庫に入った。

格納庫に入ると整備兵と管理人、警備兵が射殺されていた。
案の定と言うかなんと言うか・・・・・
更に奥に進むとVFーXー10周辺に人影が見えた。

「くそっロックされてる!」

整備兵に変装し潜入したであろう敵工作員の姿だった。

どうやらVFーXー10のコックピットがロックされ開けられず・・・・
強奪しようにも出来ない様子であった。

この隙を見てラウラは拳銃を取り出し工作員の背後に回り込み銃口を突き付け叫んだ

ラウラ「動くな!」

「!?」

ラウラ「敵襲に乗じて格納庫に侵入ですか・・・・私がいる限り出来ると思うな!降伏しろ!」

工作員に銃口を突き付けたラウラは強気であったが違和感を感じた。
普通だったらここで降参するすぶりを見せるはずだが降参するようには見えない。

もしかしたらここで反撃するのでは?と思ったが・・・・工作員が急に反転した。

「甘いんだよ!」

ラウラ「くっ」

反転した工作員によりラウラの持っていた拳銃を蹴り飛ばされ形勢が逆転した。

工作員がここまで強いとは思ってもおらず反撃するとは思ってもいなかった。
だがラウラの工作員に対しての知識はそこまでついておらず・・・・
間違った認識を持ったまま対処に一気に追い込まれてしまった。

このままではやられるとそう思った時であった。

ラウラ「!?」

突然、激しい銃声と共に工作員の頭が何かが突き抜けた。
力を失った工作員はそのまま倒れ込み辺り一面血だらけになった。

一体何が起きたんだ?とラウラの頭の中は混乱してしまったが答えはすぐ判明した

危ないところだったわね。ベルタリア准尉

キャンドゥ

2016-11-11 19:20:07 | 日記
何度か利用した事があります。
近所にはありませんが、自転車で遠くまで行った時に利用した事は何度かあります。
主に飴玉を買っていました。

でも最近はいかなくなりました、最近はブックオフを最優先に行くことが増えてしまいましたから。

でも新浦安店は閉店してしまいますが・・・・・・・・
まぁ今後行く機会があればぜひ・・・・何か適当に買いますよ。

・・・・・・・・・・・・・・・たぶん。