【西暦2021年5月5日 ニューエドワーズ基地食堂】
朝礼が終わり食堂へ向かうラウラ。
いつものようにロザの隣で食事を取る。
今日の朝食の献立は牛乳.トースト.ベーコンエッグ.野菜サラダ.エデングレープ.エデンザリガニのコンソメスープである。
ラウラ「美味しい~」
先ほどの隊長の悪さがまるで吹き飛んだかのように元気になるラウラ。
トーストをフライング・アップルのジャムをつけて笑顔で食べている。
ロザは淡々と食べている。
劉夢華「ここいいかしら?」
夢華と美弥そしてカゴメの3人だ。
SDF-1マクロスのオペレーター3人娘のように仲のいい関係になったようであり。
エデンに着てからはずっと行動を共にしている。
劉夢華「ラウラ・・・・・体調は良さそうね。」
ラウラ「トイレと朝食を食べたら楽になりました、これでメディックの所に行かなくても大丈夫であります。」
ラウラは食事する前にトイレに行って、朝食を食べているため気分がいい。
ゼントラーディ人の回復力は純粋の地球人に勝っているため、数時間したら直ぐに回復する。
こうして元気を取り戻したラウラ。
ーこれならば格闘訓練を受けても大丈夫そうね。
ラウラの健康を見て今日の格闘訓練の指南はできそうだと確認する劉夢華。
果たしてラウラの格闘能力の高さとは・・・・・・・・・・・
ロザ「あの少しお話が・・・・・・・」
カゴメ「えっ何!?」
ロザがカゴメに気がつきヒソヒソとある事を話す。
そのある事とは昨日吉野と二人きりでドライブに行った事である。
話を聞いたカゴメはあぁと呟き隣にいた美弥にヒソヒソと話す。
そして相沢も隣にいた夢華にもひそひそと話す。
抑える感情を持たない夢華は・・・・・
劉夢華「昨日、大尉と何をしていたんですか?」
ラウラ「へっ!?」
ストレートにラウラに質問をする。
ラウラは一体何を言っているのか分からなかった・・・・・・・
あまりにも当然過ぎて思考が現実を受け入れていない。
カゴメ「ちょっと!!」
相沢美弥「夢華!!」
カゴメと美弥そしてロザは夢華のストレートすぎる発言にドン引きする。
まさかストレートに直接聞いてしまうなんて・・・・・
なんて恐れの知らぬ中華ガールなのだろうか?二人はそう思う。
普通はやらない。
ラウラ「昨日って大樹とドライブに行っていたんだけど・・・・・・・
やっぱりなのか!?
ラウラが吉野の事を大樹と呼ぶのはカゴメから情報を得ているが、まさかドライブする程の仲へ進展するとは・・・・・・・
ーラウラもする時はするんだねぇ・・・・・・・
3人はそう思う。
ラウラ「あの~私そろそろ・・・・ごはん食べたいんですけど・・・・・・・」
ラウラはご飯を食べたくてしょうがない。
そう言いながらスープを飲む。
カゴメ「夢華ちょっと来なさい。」
カゴメは夢華を呼びだす。
言われた通りに笑顔でカゴメ・ロザ・美弥のコンビに加わる。
カゴメ「ちょっと、いきなりストレートに決めすぎじゃない!!これが原因でラウラが怒ったらどうするのよ!!ラウラは恋愛トークに関しては危険的タブーなのよ!!」
カゴメが夢華に怒る。
ラウラは実は男問題に敏感な部分がある。
訓練生時代.青いショートカットで中世的な美人であり、男性からよくモテていた。
よく女性士官とどの男性が好み?と会話して楽しく会話していた。
しかし、心の無い男性訓練兵がラウラと男性(A)と付き合っているデマを広めかけられた事があり。
当然ラウラの知る事になり、その心の無い訓練兵はボコボコにされた。
一時は騒然となり、一時は軍法会議になりかけたが桐原と多くの生徒たちが嘆願書を出し処分は免れた。
それ以来、ラウラは恋人関係の話をすると機嫌が悪くなる。
(ただし信頼しているデワントンの前だと大丈夫)
カゴメ「だから人前では話しちゃだめ。」
相沢美弥「うん・・・・・・・・・」
劉夢華「って美弥が言うんかい。」
カゴメの話を聞いて少し怖がる美弥・・・・・・・
しかし答えるポジションが違っているせいか、夢華が美弥に突っ込む。
一応、夢華も元は泣く子も黙る警務隊員でありゼントラーディ系軍人も取り締まった経験があるので驚く事ではない。
ラウラ「あの・・・・・・・聞こえているんですけど・・・・・・・・・」
カゴメの話はラウラが近くにいた事で聞こえていた。
なんか不機嫌そうな顔である。
やば・・・・・・
4人はしまったと一斉に思う。
まさかラウラが怒って暴れる・・・・・・・・と身を構える。
ラウラ「別にいいよ、気にせんしもう慣れたし。」
へっ!?
ラウラは別に気にしていなかった。
なぜ暴れないのかと言うと・・・・・・・・
もうとっくに慣れ切ってしまってるのと今は食事中であるという事である。
ラウラは食事している時が一番落ち着いている状態である。
ラウラ「ごちそうさまでした。」
ラウラは朝食をすべて食べきりトレーと食器を戻しに行く。
まるで普通の地球人・・・・・・・・・・・
そしてクルッと振り返る。
ラウラ「別に大樹となんともないかね、夢華・・・・・後で運動場で・・・・・・では失礼します。」
ラウラは敬礼してその場を去る。
まるでどう見ても普通な女性・・・・・・・・・・
カゴメ「結構大人しくなっているわね・・・・・・・・いつもならば手をあげるのに・・・・・・」
訓練兵時代とは大きな変化が生じている。
ラウラに一体何があったの言うのだろう・・・・・・それは誰も知らない・・・・・