【西暦2021年4月1日 惑星エデン衛星軌道上.宇宙空母アルタミラ】
ラウラ達アンサーズ中隊らは惑星エデンからの大気圏離脱を実施し・・・・
衛星軌道上に展開しているアルタミラ以下艦隊と合流を果たした。
艦隊周辺にはチェリボン中隊.フォークス中隊.ライジェル中隊が展開しており
各隊のVFー5000スターミラージュが警戒警護を行っている他・・・
早期警戒部隊プレーリードッグズもVAー3インベーダーと共に哨戒任務に就いていた
宇宙に上がってから30分後・・・・
桐原少佐「何!?マリトラーン共和国の船団が襲撃された?」
ジェイル「一昨日の事だ、防宙圏ディフェンスエリア・ツヴァイに入る目前に未確認部隊に襲撃され壊滅したと防衛軍司令部から通達があった。」
桐原少佐「何故一昨日の事が今になって我々に通達されたのですか?」
ジェイル「そうだ。事件の事も今になって我々に伝えられたわけだ。」
アルタミラの艦長室にて茂人はジェイルから船団の襲撃事件の事を聞かされていた
事件発生が一昨日の事であり、今更になって通達してきたエデン軍に茂人は疑念を抱くも
新統合政府と同盟関係のある友好星間国家マリトラーンの船団が襲われた事もあってか
詳しい事件の詳細を聞こうとした。
桐原少佐「艦載人型兵器2個中隊の残存4機残して全滅に可変戦闘機中隊全機喪失、駆逐艦1隻中破・・・酷いもんですね。」
ジェイル「マリトラーン軍の人型兵器であるDGX-11クラッシュは最新鋭機であったが未確認部隊の前に一方的にやられたそうだ。たった5機相手にな・・・・」
桐原少佐「5機か・・・反統合ゲリラにしては優れすぎだな」
通商船団にはマリトラーン軍人型兵器DGX-11クラッシュ32機と・・・
VFー1のコピー機MVFー1マリトラバルキリー16機.計48機の艦載護衛隊がおり
並大抵の反統合ゲリラからしたら近寄りたくない陣容である。
3個中隊規模の部隊が僅か3機残して全滅してしまった。
未確認部隊の数は5機であり、48機の艦載機と空母などの艦艇を全滅させたとなると
パイロットは1流レベルのエースパイロットの可能性がある。
桐原少佐「もし我々と遭遇したら何人生き残れますかね?」
未確認部隊の脅威に茂人は艦隊全体含め何人生き残るかと不謹慎な事を呟く程動揺した
3個中隊を5機で全滅させたとなればただでは済まない。
期待の星である副隊長の大樹は火星の英雄と言われるほどのエースであるが
話を聞いて勝てるかどうかかなり不安である。
相手が悪過ぎる・・・・最悪だ。
ジェイル「不吉な事を言うな・・・・・何、今回を見越してスペシャルゲストが我が艦に着艦予定となっている。まぁ君も知ってるあの人だがな。」
桐原少佐「スペシャルゲスト?俺の知ってる人?誰だ?」
相澤美弥『艦長、大気圏離脱した友軍機1機が着艦を求めています。』
ジェイル「来たぞ・・・待機室に向かうぞ」
最悪な空気が漂う中、ジェイルはスペシャルゲストを呼んだと言った。
スペシャルゲストは茂人が良く知っている人物らしいが誰なのか想像できなかった。
第一・・・マックスはありえんし、マクロス航空隊出身や地球派ゼントラ組は勿論の事
戦後世代の後輩パイロット達はそこら中にいる。
一体誰なのだろうか?
詳しく考える暇もなく、スペシャルゲストがアルタミラにやってきた。
数はたったの1機・・・・たったの1機である。
出迎えるべくアルタミラ艦内のパイロット待機室にジェイルと共に向かった。
マックス「桐原少佐、お世話になります。」
桐原少佐「マックス!?お前、何故ここに?」
マックス「エデン軍司令部からの要請だ・・・無論月の司令部には了承済みで単身派遣された。よろしく頼む。」
まさかのマックスだった。
マックス以外ダンシング・スカルは惑星エデン.ニューエドワーズ基地に駐屯しており
副隊長であるミリア・ ファリーナ・ジーナスはVFーXー10改のテスト中だ・・・・
ダンシング・スカルの隊長であり、2女.1養女の父であるマックスが大胆に出向など・・
とは言え・・・ むしろマックスならば未確認のエース部隊相手なら安心できる。
恥を知るべき行為だが・・・ 今はマックスに頼る他はない。
カール「ベルタリア准尉じゃないか!」
ラウラ「インメルマン中尉!ゼノビア!」
カール「今度の哨戒任務吉野のとこの小隊と一緒だからよろしくな。」
ラウラ「はい・・・・・(上がってきたばっかりなのに哨戒任務とか最悪)」
ゼノビア「元気ないですが大丈夫ですか?」
ラウラ「惑星から上がってきたばっかりだよ、ゆっくり休めるかと思ったら哨戒任務と・・」
一方その頃、ラウラはカールとゼノビアと遭遇し会話しながら待機室に向かっていた。
惑星エデンから宇宙に戻ってきて早々哨戒任務命令がハンター小隊に下されており
ゆっくり休んで大樹から譲り受けた本を読もうと考えていたラウラは不満に感じ・・
表情はいつもと変わらなかったが言葉言葉、何処か苛つく言動が見られた。
ゼノビアから心配されると堂々と不満を述べて、以降の会話はラウラの愚痴ばかりなった。
ラウラ「大体・・・・」
マックス「ベルタリア准尉、不満を述べるのもいいが欠礼するのは軍人として弛んでいるぞ。」
ラウラ「あっ・・・ 失礼しまし・・・・・ たぁ!?えっジーナス大尉!?」
マックス「また共に戦うことになるな、期待のルーキー。」
愚痴を言い続けていたラウラだったが、茂人やマックス達がいる事に気が付かず・・・
マックスから欠礼していたと指摘された。
指摘されたラウラは慌てて謝罪の言葉と敬礼をしたが、目の前にマックスがいる事に驚いた
それもそのはずラウラ達の認識からすればマックスはニューエドワーズ基地におり
ミリアのテスト飛行を警護防衛する任やその他業務に従事して多忙に過ごしているはずだった
そんなマックスが目の前にいて、笑顔を見せている。
ラウラ「先程は失礼しました。しかしジーナス大尉、大尉はニューエドワーズ基地に・・・」
マックス「緊急の任務でな、それ以上の事は残念ながら話せない。」
ラウラ「話せない理由なのでありますか?」
笑顔を見せているマックスだが何処か圧を感じた。
いつも軽い性格のカールも真顔で睨んだり、ゼノビアは少し震えており
マックスの任務内容の黙秘にラウラはまるで味方から騙されているかのように感じ
鋭い目線で睨むが、それに気がついたマックスが反撃するかのように微笑み返し
たじろいでしまった。
【4月1日午後14時35分.惑星エデン.交易衛星エバ】
国交樹立したジャパニア共和国やマリトラーン共和国の艦船舶が停泊しており
各星間国家の領事館が置かれている銀河国際的最重要拠点である
未確認部隊による襲撃事件を受けて新統合軍エデン防衛軍司令部は・・・・
自治首都キャピタルシティーに駐屯している第20独立戦隊バイキング並びに
第37独立戦隊アドラステア、第30独立戦隊ケサトゥアン・グリタを配備
厳戒態勢を敷き不測の事態に備えた。
通常部隊.各国軍.そして新統合軍の精鋭部隊と言った厳戒態勢の中・・
未確認部隊に対して強い抑止力となっていたが・・・・・
『警戒エリア3にてオノサス中隊壊滅!』
藤原幸喜「ちっ舐めやがって!」
新統合軍ブルーボマー中隊隊長.藤原幸喜大尉
未確認部隊の編隊5機が厳戒態勢の惑星エバを強襲した。
警戒エリア3を防衛していたジャパニア共和国軍飛行隊オノサス中隊が壊滅し
付近にいたマリトラーン共和国軍のクラッシュ部隊が駆けつけるも一蹴された。
新統合軍のエース.藤原幸喜は同盟国軍の部隊がやられて憤慨した。
たった5機で各国軍の最重要拠点を蹂躙し多数の被害を出した事・・・
何も出来ずにただやられていく自分達に・・・・
ミリャン「慌てんじゃないよ、こっちは味方が無数いるんだ。チャンスがある!」
新統合軍ブルーボマー中隊.ミリャン・ファキア中尉
藤原幸喜「何をする気だ?ミリャン?」
ミリャン「まぁ見ててーーーゼントランのエースの戦術をってね!他の味方には悪いけど・・」
憤慨する幸喜を確かめる副隊長のミリャン・ファキアは自信あり気な表情を浮かべた。
相手は5機に対し、自陣営は50機以上の戦力を有しており・・・
冷静に見極めれば相手を撃墜するチャンスがあると言った。
発言の直後、クラッシュ部隊を単機で次々とバトロイド形態で撃墜する・・・・
未確認部隊のSvー53フルクラムⅡを発見、ファイター形態に変形し・・・
操縦桿を思いっきり握り猛スピードで突撃した。
ミリャン「今だ!」
フルクラムⅡの頭上を通過する直前にミリャンのスターミラージュはバトロイド形態に変形し
ガンポッドで直上から蜂の巣にし撃墜した。
蜂の巣になったフルクラムⅡは爆散するとミリャンは爆炎の中に突っ込み・・・
ファイター形態で移動する別機のフルクラムⅡの目の前に立ちふさがり・・・
マニピュレーターでコックピットを握りつぶした。
藤原幸喜「すげぇな!」
ミリャン「私の往来の経験と地球から得られた戦術、組み合わせれば無敵よ。」
ゼントラーディ軍のエースでありミリア・ファリーナの同型ゼントランであるミリャンは
腕前が良く頭の回転が早く隊の中では一番最強と言ってもいい実力の持ち主だった。
冷静な判断力を兼ね備えており、有名なミリアに負けずも劣らぬ実力を持っていた。
幸喜から称賛されたミリャンだったが、安らぎの時間はすぐに消え去った。
レミア「面白い!腐った統合軍の中に兵(つわもの)がいると見たわ!」
ミリャン「あれは!VFーXー8ファントムⅢ!?月で確認された連中と同じか!」
未確認部隊の1機がミリャンのスターミラージュに狙いを定め迫った。
ミリャンに迫った未確認部隊の1機は月面でラウラと対峙したVFーXー8であり
月面で確認された反統合ゲリラ部隊と同一部隊で、パイロットはレミア・ジフォンだ
新統合軍対テロ機関ザースロンはVFーXー8を強奪した一団の艦隊が・・・
惑星エデン方面に向けフォールドした事をキャッチしており、シーアンタレス隊などの
地球圏の特務部隊に情報提供しており報を聞いた和也は惑星エデンに警告連絡を送っている
レミアは向かってくるミリャンに対し一騎討ちで仕留めようと考えていた。
惑星エデンに来てから雑魚ばかりでありつまらない相手しか戦ってない。
優れた技量を持つミリャンは討ち取るのに最高な相手だとレミアは興奮した。
だが至福の時間は一瞬で終わった
ミリャン「シーアンタレス隊の星村と言う奴が強奪された試作機を運用する部隊が来たと警告してきたけど、こいつらか!これ以上やらせ・・・・ うっ」
レミア「おやおやはぐれゼントラーディまで吊られてきたね〜気分が萎えるよ」
ミリャンはレミアと一騎討ちに臨んだが多数のミサイルと銃弾が横切った。
振り返ってみるとはぐれゼントラーディのスヴァールサラン級2隻が戦場に乱入し
リガードやグラージ.空戦ポッド.更に精鋭機シュルケル・ウーと言った大規模部隊が展開
新統合軍などの各軍に攻撃を開始した。
藤原幸喜「こんな都合良く来るのか!ミリャン、エバを守るぞ!もしもの場合、国際問題になるぞ!」
ミリャン「止めるな!こいつだけは!」
幸喜ら新統合軍部隊は未確認部隊の迎撃よりもはぐれゼントランの迎撃を優先し
レミアに対しての攻撃をやめるも、ミリャンだけは攻撃を続けた。
このまま放置しておけば他の部隊に甚大な被害が出るどころか・・・・
被った被害の内容によっては外交的政治的に問題が出てしまう・・・・
それだけはなんとしても食い止めたい。
軍人の矜持としてなんとしても阻止してみせる・・・・・
ミリャンはバトロイドの形態のままクァドランを思わせる動きで追撃を続けた。
「作戦は中止だ!グラムの旦那からの指令だ!」
「了解!でも煩い猟犬が来てるそいつだけは落とす!」
未確認部隊もある程度の目的を達成したのか作戦を中止し撤退を開始した。
レミアは執拗に追撃してくるミリャンを撃墜すべくファイターで突撃し
至近距離内に入るとはバトロイドに変形しジグザグ機動で接近した。
ミリャンはこのレミアのVFーXー8の動きを見て驚いた・・・まるでクァドラン・ロー
相手も空士タイプのゼントラーディ人しかも凄腕のエースパイロットの・・・・
まさかの相手の素性にミリャンは驚くも・・・・・遅かった・・・
「遅かったな!」
勝ったのはVFーXー8・・・・・
ミリャンのスターミラージュの頭部と右腕.左脚を破壊し戦闘不能に追い込んだ。
並大抵のパイロットであれば戦死コースだが・・・・
ミリャンは長年の経験から来る感で回避行動した結果、中破程度に収まっており
軽く頭を打ち付け出血する程度で済んだ。
目的を達成するとフッとレミアは笑って反転し撤退していった。
ラウラ達アンサーズ中隊らは惑星エデンからの大気圏離脱を実施し・・・・
衛星軌道上に展開しているアルタミラ以下艦隊と合流を果たした。
艦隊周辺にはチェリボン中隊.フォークス中隊.ライジェル中隊が展開しており
各隊のVFー5000スターミラージュが警戒警護を行っている他・・・
早期警戒部隊プレーリードッグズもVAー3インベーダーと共に哨戒任務に就いていた
宇宙に上がってから30分後・・・・
桐原少佐「何!?マリトラーン共和国の船団が襲撃された?」
ジェイル「一昨日の事だ、防宙圏ディフェンスエリア・ツヴァイに入る目前に未確認部隊に襲撃され壊滅したと防衛軍司令部から通達があった。」
桐原少佐「何故一昨日の事が今になって我々に通達されたのですか?」
ジェイル「そうだ。事件の事も今になって我々に伝えられたわけだ。」
アルタミラの艦長室にて茂人はジェイルから船団の襲撃事件の事を聞かされていた
事件発生が一昨日の事であり、今更になって通達してきたエデン軍に茂人は疑念を抱くも
新統合政府と同盟関係のある友好星間国家マリトラーンの船団が襲われた事もあってか
詳しい事件の詳細を聞こうとした。
桐原少佐「艦載人型兵器2個中隊の残存4機残して全滅に可変戦闘機中隊全機喪失、駆逐艦1隻中破・・・酷いもんですね。」
ジェイル「マリトラーン軍の人型兵器であるDGX-11クラッシュは最新鋭機であったが未確認部隊の前に一方的にやられたそうだ。たった5機相手にな・・・・」
桐原少佐「5機か・・・反統合ゲリラにしては優れすぎだな」
通商船団にはマリトラーン軍人型兵器DGX-11クラッシュ32機と・・・
VFー1のコピー機MVFー1マリトラバルキリー16機.計48機の艦載護衛隊がおり
並大抵の反統合ゲリラからしたら近寄りたくない陣容である。
3個中隊規模の部隊が僅か3機残して全滅してしまった。
未確認部隊の数は5機であり、48機の艦載機と空母などの艦艇を全滅させたとなると
パイロットは1流レベルのエースパイロットの可能性がある。
桐原少佐「もし我々と遭遇したら何人生き残れますかね?」
未確認部隊の脅威に茂人は艦隊全体含め何人生き残るかと不謹慎な事を呟く程動揺した
3個中隊を5機で全滅させたとなればただでは済まない。
期待の星である副隊長の大樹は火星の英雄と言われるほどのエースであるが
話を聞いて勝てるかどうかかなり不安である。
相手が悪過ぎる・・・・最悪だ。
ジェイル「不吉な事を言うな・・・・・何、今回を見越してスペシャルゲストが我が艦に着艦予定となっている。まぁ君も知ってるあの人だがな。」
桐原少佐「スペシャルゲスト?俺の知ってる人?誰だ?」
相澤美弥『艦長、大気圏離脱した友軍機1機が着艦を求めています。』
ジェイル「来たぞ・・・待機室に向かうぞ」
最悪な空気が漂う中、ジェイルはスペシャルゲストを呼んだと言った。
スペシャルゲストは茂人が良く知っている人物らしいが誰なのか想像できなかった。
第一・・・マックスはありえんし、マクロス航空隊出身や地球派ゼントラ組は勿論の事
戦後世代の後輩パイロット達はそこら中にいる。
一体誰なのだろうか?
詳しく考える暇もなく、スペシャルゲストがアルタミラにやってきた。
数はたったの1機・・・・たったの1機である。
出迎えるべくアルタミラ艦内のパイロット待機室にジェイルと共に向かった。
マックス「桐原少佐、お世話になります。」
桐原少佐「マックス!?お前、何故ここに?」
マックス「エデン軍司令部からの要請だ・・・無論月の司令部には了承済みで単身派遣された。よろしく頼む。」
まさかのマックスだった。
マックス以外ダンシング・スカルは惑星エデン.ニューエドワーズ基地に駐屯しており
副隊長であるミリア・ ファリーナ・ジーナスはVFーXー10改のテスト中だ・・・・
ダンシング・スカルの隊長であり、2女.1養女の父であるマックスが大胆に出向など・・
とは言え・・・ むしろマックスならば未確認のエース部隊相手なら安心できる。
恥を知るべき行為だが・・・ 今はマックスに頼る他はない。
カール「ベルタリア准尉じゃないか!」
ラウラ「インメルマン中尉!ゼノビア!」
カール「今度の哨戒任務吉野のとこの小隊と一緒だからよろしくな。」
ラウラ「はい・・・・・(上がってきたばっかりなのに哨戒任務とか最悪)」
ゼノビア「元気ないですが大丈夫ですか?」
ラウラ「惑星から上がってきたばっかりだよ、ゆっくり休めるかと思ったら哨戒任務と・・」
一方その頃、ラウラはカールとゼノビアと遭遇し会話しながら待機室に向かっていた。
惑星エデンから宇宙に戻ってきて早々哨戒任務命令がハンター小隊に下されており
ゆっくり休んで大樹から譲り受けた本を読もうと考えていたラウラは不満に感じ・・
表情はいつもと変わらなかったが言葉言葉、何処か苛つく言動が見られた。
ゼノビアから心配されると堂々と不満を述べて、以降の会話はラウラの愚痴ばかりなった。
ラウラ「大体・・・・」
マックス「ベルタリア准尉、不満を述べるのもいいが欠礼するのは軍人として弛んでいるぞ。」
ラウラ「あっ・・・ 失礼しまし・・・・・ たぁ!?えっジーナス大尉!?」
マックス「また共に戦うことになるな、期待のルーキー。」
愚痴を言い続けていたラウラだったが、茂人やマックス達がいる事に気が付かず・・・
マックスから欠礼していたと指摘された。
指摘されたラウラは慌てて謝罪の言葉と敬礼をしたが、目の前にマックスがいる事に驚いた
それもそのはずラウラ達の認識からすればマックスはニューエドワーズ基地におり
ミリアのテスト飛行を警護防衛する任やその他業務に従事して多忙に過ごしているはずだった
そんなマックスが目の前にいて、笑顔を見せている。
ラウラ「先程は失礼しました。しかしジーナス大尉、大尉はニューエドワーズ基地に・・・」
マックス「緊急の任務でな、それ以上の事は残念ながら話せない。」
ラウラ「話せない理由なのでありますか?」
笑顔を見せているマックスだが何処か圧を感じた。
いつも軽い性格のカールも真顔で睨んだり、ゼノビアは少し震えており
マックスの任務内容の黙秘にラウラはまるで味方から騙されているかのように感じ
鋭い目線で睨むが、それに気がついたマックスが反撃するかのように微笑み返し
たじろいでしまった。
【4月1日午後14時35分.惑星エデン.交易衛星エバ】
国交樹立したジャパニア共和国やマリトラーン共和国の艦船舶が停泊しており
各星間国家の領事館が置かれている銀河国際的最重要拠点である
未確認部隊による襲撃事件を受けて新統合軍エデン防衛軍司令部は・・・・
自治首都キャピタルシティーに駐屯している第20独立戦隊バイキング並びに
第37独立戦隊アドラステア、第30独立戦隊ケサトゥアン・グリタを配備
厳戒態勢を敷き不測の事態に備えた。
通常部隊.各国軍.そして新統合軍の精鋭部隊と言った厳戒態勢の中・・
未確認部隊に対して強い抑止力となっていたが・・・・・
『警戒エリア3にてオノサス中隊壊滅!』
藤原幸喜「ちっ舐めやがって!」
新統合軍ブルーボマー中隊隊長.藤原幸喜大尉
未確認部隊の編隊5機が厳戒態勢の惑星エバを強襲した。
警戒エリア3を防衛していたジャパニア共和国軍飛行隊オノサス中隊が壊滅し
付近にいたマリトラーン共和国軍のクラッシュ部隊が駆けつけるも一蹴された。
新統合軍のエース.藤原幸喜は同盟国軍の部隊がやられて憤慨した。
たった5機で各国軍の最重要拠点を蹂躙し多数の被害を出した事・・・
何も出来ずにただやられていく自分達に・・・・
ミリャン「慌てんじゃないよ、こっちは味方が無数いるんだ。チャンスがある!」
新統合軍ブルーボマー中隊.ミリャン・ファキア中尉
藤原幸喜「何をする気だ?ミリャン?」
ミリャン「まぁ見ててーーーゼントランのエースの戦術をってね!他の味方には悪いけど・・」
憤慨する幸喜を確かめる副隊長のミリャン・ファキアは自信あり気な表情を浮かべた。
相手は5機に対し、自陣営は50機以上の戦力を有しており・・・
冷静に見極めれば相手を撃墜するチャンスがあると言った。
発言の直後、クラッシュ部隊を単機で次々とバトロイド形態で撃墜する・・・・
未確認部隊のSvー53フルクラムⅡを発見、ファイター形態に変形し・・・
操縦桿を思いっきり握り猛スピードで突撃した。
ミリャン「今だ!」
フルクラムⅡの頭上を通過する直前にミリャンのスターミラージュはバトロイド形態に変形し
ガンポッドで直上から蜂の巣にし撃墜した。
蜂の巣になったフルクラムⅡは爆散するとミリャンは爆炎の中に突っ込み・・・
ファイター形態で移動する別機のフルクラムⅡの目の前に立ちふさがり・・・
マニピュレーターでコックピットを握りつぶした。
藤原幸喜「すげぇな!」
ミリャン「私の往来の経験と地球から得られた戦術、組み合わせれば無敵よ。」
ゼントラーディ軍のエースでありミリア・ファリーナの同型ゼントランであるミリャンは
腕前が良く頭の回転が早く隊の中では一番最強と言ってもいい実力の持ち主だった。
冷静な判断力を兼ね備えており、有名なミリアに負けずも劣らぬ実力を持っていた。
幸喜から称賛されたミリャンだったが、安らぎの時間はすぐに消え去った。
レミア「面白い!腐った統合軍の中に兵(つわもの)がいると見たわ!」
ミリャン「あれは!VFーXー8ファントムⅢ!?月で確認された連中と同じか!」
未確認部隊の1機がミリャンのスターミラージュに狙いを定め迫った。
ミリャンに迫った未確認部隊の1機は月面でラウラと対峙したVFーXー8であり
月面で確認された反統合ゲリラ部隊と同一部隊で、パイロットはレミア・ジフォンだ
新統合軍対テロ機関ザースロンはVFーXー8を強奪した一団の艦隊が・・・
惑星エデン方面に向けフォールドした事をキャッチしており、シーアンタレス隊などの
地球圏の特務部隊に情報提供しており報を聞いた和也は惑星エデンに警告連絡を送っている
レミアは向かってくるミリャンに対し一騎討ちで仕留めようと考えていた。
惑星エデンに来てから雑魚ばかりでありつまらない相手しか戦ってない。
優れた技量を持つミリャンは討ち取るのに最高な相手だとレミアは興奮した。
だが至福の時間は一瞬で終わった
ミリャン「シーアンタレス隊の星村と言う奴が強奪された試作機を運用する部隊が来たと警告してきたけど、こいつらか!これ以上やらせ・・・・ うっ」
レミア「おやおやはぐれゼントラーディまで吊られてきたね〜気分が萎えるよ」
ミリャンはレミアと一騎討ちに臨んだが多数のミサイルと銃弾が横切った。
振り返ってみるとはぐれゼントラーディのスヴァールサラン級2隻が戦場に乱入し
リガードやグラージ.空戦ポッド.更に精鋭機シュルケル・ウーと言った大規模部隊が展開
新統合軍などの各軍に攻撃を開始した。
藤原幸喜「こんな都合良く来るのか!ミリャン、エバを守るぞ!もしもの場合、国際問題になるぞ!」
ミリャン「止めるな!こいつだけは!」
幸喜ら新統合軍部隊は未確認部隊の迎撃よりもはぐれゼントランの迎撃を優先し
レミアに対しての攻撃をやめるも、ミリャンだけは攻撃を続けた。
このまま放置しておけば他の部隊に甚大な被害が出るどころか・・・・
被った被害の内容によっては外交的政治的に問題が出てしまう・・・・
それだけはなんとしても食い止めたい。
軍人の矜持としてなんとしても阻止してみせる・・・・・
ミリャンはバトロイドの形態のままクァドランを思わせる動きで追撃を続けた。
「作戦は中止だ!グラムの旦那からの指令だ!」
「了解!でも煩い猟犬が来てるそいつだけは落とす!」
未確認部隊もある程度の目的を達成したのか作戦を中止し撤退を開始した。
レミアは執拗に追撃してくるミリャンを撃墜すべくファイターで突撃し
至近距離内に入るとはバトロイドに変形しジグザグ機動で接近した。
ミリャンはこのレミアのVFーXー8の動きを見て驚いた・・・まるでクァドラン・ロー
相手も空士タイプのゼントラーディ人しかも凄腕のエースパイロットの・・・・
まさかの相手の素性にミリャンは驚くも・・・・・遅かった・・・
「遅かったな!」
勝ったのはVFーXー8・・・・・
ミリャンのスターミラージュの頭部と右腕.左脚を破壊し戦闘不能に追い込んだ。
並大抵のパイロットであれば戦死コースだが・・・・
ミリャンは長年の経験から来る感で回避行動した結果、中破程度に収まっており
軽く頭を打ち付け出血する程度で済んだ。
目的を達成するとフッとレミアは笑って反転し撤退していった。