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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

中国によるPM2.5攻撃は益々激化する 日本政府は何故抗議しないのか

2014年03月02日 11時05分20秒 | 深刻な問題

 私は中国に仕事で結構出かけた。驚いたのは都市の上空を覆い尽くすスモッグだった。中国大陸を車で移動していると巨大なキノコ型スモッグが上空まで達していた。東京でも見られたが、それをはるかに超えていた。上海では空気に色がついていた。

 北京ではPM2.5が500マイクログラム(WHOの安産基準の20倍)を超える日が多くなった。ビル群が雲で覆われたように見えなくなっている。人はマスクなしでは外を歩けない。

 先進国でこの状況であれば対策を求める国民の大規模デモをはじめと、激しい追及を受けて政権が倒されるだろうが、中国では共産党一党独裁で、選挙も無いのでびくともしない。

 それどころか、今後一層、汚染物質の排出が進む。何故なら、中国の国家的目標が経済でアメリカを追い抜き、軍事力でアメリカを凌駕する事だから。中国政府は死人が出ようが、北京が視界ゼロになろうが、強引に経済を成長させる。

 環境浄化の考えもあまりないだろう。何しろ、汚い下水の油をくみ取り、食品用に「下水油」で売るような国民性だ。中国の食事は安いが何を食べさせられているのか分からない。

 何度も書いたように中国の経済成長は日本がモデル。しかも数倍パワーアップされている。問題は中国の量的拡大が止まらない事だ。日本のバブルはアメリカが大蔵省に蛇口を締めさせる(総量規制)ことで崩壊させた。中国は誰も止められない。

 今年2月に入って、中国は為替市場で直接大量介入して、元を暴落させている。落ち込んできた貿易を引き上げるためだ。今のところ、世界からの目だった抗議が出ていない。日本が為替介入したら非難の的になる。

 中国の戦略は強い軍事力をバックに、経済を成長させ、更に軍事力を高めるものだ。中国は軍事力が強大で経済影響力が大きいので、アメリカも抗議しにくい。

 2000年時点で中国の意図は明確だったが、つい先頃までアメリカは気付かなかった。アメリカの軍事費は世界の中でも圧倒的な額で中国を問題にしなかったし、アメリカの軍事技術の進歩が著しいのでとても中国が追いつけないと考えられていた。

 ところが先の米下院でケンダル次官は5年後の中国軍事力は脅威になると証言したのだ。アメリカ軍の軍事予算に占める人件費が大きく、中国軍の人件費比率は小さい。実質軍事費は早急に逆転する。

 安倍首相は靖国参拝を強行し、莫大なダメージを受けた。私はむしろ、子供じみた意地の張り合いより、PM2.5が日本に悪影響を及ぼしている事を科学的に立証し、抗議すべきだと思う。

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