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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

デイケアセンターや特別養護老人ホームが無かったら我が家も地獄だった 要介護5の母を世話して

2017年01月27日 12時49分10秒 | 健康・病気
 叔母(母の妹)が「あんな姿は見たくなかった」と言った。痴呆症が進んだ母を見た時だった。母は女学校時代 成績が一番でスポーツも得意だったと聞いている。結婚後も3人の兄弟の世話をし、父が重病で倒れた際は十数回の手術と入院の面倒を見、家族を支え続けた。叔母はそういう頑張る姉を見続けてきた。

 しかし、母は父が労災病院の治療ミスで亡くなると、誰かが泥棒に入ったと訴える事が多くなり、警備保障と契約し、何度か警察を呼んでも収まらなかった。近くにいた弟が見守っていたが久しぶりに会った際、その表情から異常さを感じた。空虚な表情で強度のストレスが疑われた。

 我が家に来てもらったが翌日 自分の家へ帰ってしまった。そこで家内と周到な計画を立て再び引き取った。長年住んだ家から移すこと自体が通常は極めて難しい。自分の家に帰ろうとするだけでなく、歩き回る癖が有り目が離せない。

 僕は会社の立ち上げ中で手は回りかね、引き止めのため広島の親類に頼み協力を得た。本当に助かった。叔母からは24時間面倒を見ろと言われ、どうにもならんでデイケアサンタ―の介護を受けることにした。朝迎えの車が来て、夕方送って頂く。母の朝食は僕が作っていた。

 その後、痴呆症が進み、やむを得ずデイケアの通いからお泊りに切り替えた。週に2回訪れては一緒に散歩していた。この頃はまともな会話が成立していた。そんな母の症状が悪化したのはベッドから落ち足の骨折により2か月入院してからだ。症状は急激に悪化した。

 近くのSデイケアセンターは自らの介護管理ミスで母がベッドから落ちたにもかかわらず、病院へは家族が運べと言い、オーナーの医者(2代目)は他の事で呼びつけて文句を言うなど信頼できないところが有り、新しく出来た特養に移った。家内が特養を調査していた。

 デイケア時代に比べると特養(三清莊:岡山の法人)では安定した介護や管理となっている。新しく、親切で安心できる施設だ。ここでも風邪を引きベッド生活を続けた際、悪化し遂に要介護5になった。このレベルでは長男である僕も認識できなくなった。

 症状の変化は少なかったが、悪化する方向に変わりない。これ以上の悪化を防ぐため、医者に頼みセルベックスの服用を始め、僕が考えた週二回のリハビリ運動でやや回復した事は前にも書いた通りだ。夜昼反転していたのが治り、元気になり、お喋りが増え、便が良くなった。

 松山で仲間の一人から、介護などに税金を使うのはどうかとの意見が出た。ご両親の事を聞いたら早い時期に亡くなられていた。高齢の親を抱える別の仲間も僕と同様、介護などの支援が無かったらとてもやっていけないとの意見が一致した。

 要介護5では家族が全員、24時間介護に関わる事になり、仕事どころか何もできなくなる。長生きは喜ばしい事だが、毎日の介護が続くと地獄になる事は確かだ。税金を使う事は大変申し訳ないが介護に関しては有り難いと思っている。

 母は幸い今年で92歳になった。知る限り親類の中では最も高齢だ。


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