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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

日本が発展しなくなった最大の理由は官僚が自らの既得権維持に方向転換したためだ

2016年07月08日 13時41分05秒 | 社会・経済
 戦後、日本は全員が等しく貧しかった。あの頃の子供は、金属くずを拾って売るなんて事は普通だった。八百屋では店主がいつも布で卵を磨き宝石のように輝いていた(1個30円)。眺めるだけ、食べた記憶が無い。

 貧しく、何も無かったが、一方で子供たちは希望と夢を持っていた。戦争から復帰した兵士たちは必死で働いた。それはがむしゃらだった。官僚もあの頃は頑張ったんだね。日本中のベクトルが発展に向かって揃っていた。

 このベクトルが揃わなくなったのは、官僚がCIAとの戦いに敗れ、既得権維持と引き換えにアメリカと手を結んだからだ。例えば、中国はバブルを利用し、巧みに制御してGDP世界第2位に躍り出たが、日本のバブルを止めたのは大蔵省だった。

 具体的には1990年3月、大蔵省の一部局である銀行局が独断で、総量規制を通達し、バブルを崩壊させた。政府(海部内閣)との連絡も確認も、戦略も将来構想も何も無かった。ただCIA(アメリカ政府)の意向を受けていた事が強く疑われる。

 ビル・クリントン大統領はCIAを経済政策に組み入れることを発表し、日本政府内にCIAのネットワークが張り巡らされた。実は、日本の戦後歴代首相は大平首相が断るまでCIAから金を受け取っていた。

 日本の復興では「アメリカに追いつき追い越せ」という思いが有った事は確かだった。そこまでは良いとして、推進者たちの中には「戦争では負けたが、再び経済でアメリカと戦い屈服させたい」との思いも強かったようだ。

 にわか成金たちがアメリカを買いあさる。エズラ・F・ヴォーゲルが書いた「ジャパン アズNO1」が広まるや日本中が勝った勝ったと沸き返った(1980年後半)。僕は単純には喜べなかった。何故なら、日本がいつか壁にぶち当たる事を予想していた(1980年12月)からだ。

 ソ連と対峙していたアメリカにとって当時、最も懸念され頭の痛かったのはソ連ではなく、実は同盟国日本の事だった(当時、僕が感じていた印象:日本のマスコミも書籍も無関心だった。最近、ちょっと紹介する書籍が有った)。

 そこからアメリカの巻き返しが始まり、二度と「経済でも日本がアメリカに挑戦できないよう」日本を叩き、かつ経済の仕組みを変え、日本をコントロールする戦略を推進させた。その重要な対象が官僚組織であったことは確かだ。

休憩!!
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