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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

両建ては次のステップにワープする積極法

2011年12月11日 10時38分28秒 | 株式

 欧米で噂のミセス ワタナベ(FXトレーダー)は実はミスター ワタナベであったと最近 日経新聞に書かれている。兎も角、経済や企業収益の先行きが不透明な状況で家庭でのネット・トレードはブームとなっている。 

 投資の本には両建ては意味が無いと書ききっている。しかも、想定した戦略と異なった場合、あるいは判断を誤って逆のポジションを持った場合、全ての指南本で手仕舞え(損切)と書いている。損切りはパニックからの解放にもなる。

 実はこれこそが仕掛けた大手金融の儲けだ。短期間に集中投資して想定外のレベルまで持って行き、頃合いを見て利益獲得の決済。うまくドッテンできれば両方での儲け。トレード(株、FX、先物)で最も有効なのは騙しの論理で、かつ、資本の多い方が必ず勝てる弱肉強食の世界。

 例えば、あなたが買っていた場合、予想外の下げで損切りで売れば更に下げは加速される。買い方も頑張るが余程の資金が無いと、下げの勢いがついた場合止まらない。この下げは更に多くの投げ売り(追証限度超え)が出るまで下がる。

 順張りも逆張りもできるプロにとって、確かに両建ては身動きの取れない足かせになるだけかもしれない。しかし、大多数の素人にとっては、短時間の緊迫した中で、常に適切な判断ができるわけがない。安易に損切りしていたら、損切りが蓄積し損があっという間に膨らむ。

 余計なことを言えば、大手金融などを除くとプロは1000人に1人ぐらいしか存在しない。昨日まで勝ち続けて豪華な生活をしていた人が今日は誰にも連絡せずに夜逃げする世界でもある。

 そこで、順向両建てをお勧めする。完全な両建てでは確かにそのリリース時期が問題になる。下手にリリースすると、単に損するタイミングが遅くなり、更に危機状況が増すかもしれない。そこで、やばいなと思ったらカウンター側のつまり持って行かれようとする方向を僅かに多めの両建て(僅か順張り)とする。

 この順向両建てだと、大幅にもって行かれても少しづつ利益がついてくるので、両建てを外しても損は減る。最も大切なことは、冷静になれる余裕を持つことだ。両建てに必要な資金的余裕が条件になり、また、安易に損切りする癖をなくすためにも有効。

 すぐ戻ってきたら、儲かるところが逆に損することになるじゃないかとの声が聞こえそうだ。しかし、急な動きが出た場合、90%以上の確率で素人が想像できないレベルまで行ってしまう。材料ありの仕掛けは元に戻らない。仮にすぐ戻っても僅かな順張りなので損は限定される。

 株価などの動きは予想できないと、株分析や人工知能の専門家でも認めている。従って緊急時にはどちらに転んでもリスクが少ない方法を採用すべき。

《因みに証券会社が自動取引で儲けているのは、証券取引所にサーバーを置いた裁定取引(株と先物の価格差を狙ってトレードし、全くリスクが無い)で、今や、全トレードの20~40%を占めているとも言われる。速さを武器に、最高で1秒に1000回ぐらい取引し稼ぐ》

 証券会社のプロが証言しているように、仕掛ける側は証拠金の範囲を超えさせ、自動的に決裁させる。それによりあなたの損が確定する。 

 素人とは言え、積極的にトレードしているあなたであれば、パニックから脱出できれば冷静さを取戻し、状況はより判断しやすくなる。そこで、軟着陸を分析すべきだ。とんでもない領域まで持って行かれても、損が減少した状態(うまくいけば利益が出ている)で新たな出発ができる。それが順向両建て(*)。

* 私が勝手につけた名称なので辞書には載っていません。

 最後に株や先物のトレードは怪しい世界の話ではない。一か八かの勝負をせず、余裕をもって、十分な分析により、これしかないというタイミングでの仕掛けをお勧めする。証券会社の口車に乗りファンドを買って損するよりは、はるかに良い結果となるでしょう。