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宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

安倍首相は雇用創出の大きなお土産を持って行くからトランプ大統領がゴルフを招待した

2017年02月07日 14時48分30秒 | 軍事外交
 元々、第2期安倍内閣ができるにあたってはアメリカのバックアップが有ったものと推定される。オバマ大統領ほか有力筋は日本・民主党のアメリカ敵視に危機感を抱き、あらゆる面で支援しただろう。その根拠の一つとして安倍首相が日米地位協定(沖縄問題解決で求められる)を改定しないことを挙げる。遠慮することはないと思うけどね。

 実はキャロライン・ケネディー大使就任はオバマ大統領からの最高のプレゼントだった。キャロライン・ケネディー大使はいつでもオバマ大統領に電話できた。そのおかげでオバマ大統領の広島スピーチが実現した。キャロライン・ケネディー有難う。

 さて、今回の訪米前にGPIF(年金資金)でアメリカの公共投資を実施するとの情報が、日本経済新聞や読売新聞から報道された。GPIF側は否定しているが、一度アドバルーンを上げておいて、マスコミの拒否反応が少ない場合はGPIFを利用するのだろう。

 オバマ大統領は兎に角、雇用創出に拘っているから、そのベクトルに合わせることは当然で、ポチと言われようが追いかけることだ。元々のDNAが共通のヨーロッパの国とは立場が違う。一歩でも二歩でも他国に先んじてトランプチェイスを試みる。

 トランプ大統領は安倍首相とゴルフして性格を知ろうとしている。以前シングルだったトランプ大統領だからできる事。安倍首相のゴルフは詳しくは知らないけど、好きなだけにスコアは良いのだろう。ただ、振り方は一寸素人っぽいね。

 トランプ大統領は上手かどうかは気にしないと言っている。ここは率直で、素直で、一途なプレーを見せたら良いのではないでしょうか。好きなゴルフで一緒にコースを回るという これ以上ないチャンスを得ることになった。

トランプ大統領は日本や自由主義世界を救うことになるのではないか 安倍首相が当選後に飛んで行ったのは良かった

2017年02月05日 18時12分08秒 | 軍事外交
 戦後は終わったなんて言われてきたが、実はちっとも終わっていないどころか、日本は未だ敗戦国の扱いであることに変わりない。アメリカの味方は中国、ロシア、敵は日本、その構図は崩れていない。それが証拠に日米地位協定は全く改定されないし、アメリカの諜報機関は日本政府、大企業、国民から盗聴を続けている。

 日本政府内にはCIAなどのネットワークが張り巡らされ、そのことが堂々と日本の書籍にも書かれている。アメリカがその恵まれ過ぎた仕組みを手放すはずがない。かつて、1990年代にはアメリカの盗聴システム・エシュロンはフル活動し、日本のビジネスを旧英連邦にシフトさせる威力を発揮した。

 ただ、日本が頭を冷やして考えなくてはならないのは、トランプ大統領は日本とアメリカの関係を画期的に改善させるチャンスをもたらし得るという事だ。安倍首相がポチと言われようが、実を取るになら呼び名はポチで良いのだ。

 トランプ大統領が基地の費用負担を増やせ、増やさないのなら軍隊を撤退させると言いながら、アメリカ軍が日本から撤退する何てことは起こりえない。中国の腹黒い意図を実現させる北朝鮮の核ミサイル開発に対し最大の防波堤になリ得るのは日本であり、自衛隊の防衛力だ。

 かつて、小村寿太郎は、アメリカの鉄道王イー・エッチ・ハリマンと日本政府が交わした満州鉄道共同開発の覚書を破棄した。ハリマンは日露戦争前に外債を多額購入してくれていた。確かに、ハリマンは野心が有り言葉巧みに誘っていたかもしれない。そこは、大局観で見るべきだった。

 それに比べ、中国は巧みに土地を切り売りするようイギリスに渡しては凌いできた。そして、耐えて耐えて、チャンスを狙い、100年計画で世界の超大国を建設すべく手を打ってきた。それが今まさに実現しようとしている。

 オバマ大統領のやり方が継続されていたら、その中国の100年の夢は確実なものとなっていた。アメリカは南沙諸島における中国の軍事基地建設に成す術が無く、中国軍が空母・遼寧(りょうねい)などを尖閣諸島に差し向けてくる事も時間の問題となった。

建設中!!

東京裁判で日本を無罪としたインドのパール判事は実に高潔で立派な人だった

2017年01月31日 21時04分53秒 | 軍事外交
 インドのネール首相は東京裁判を重視し最も尊敬するパール判事を東京に送った。パール判事は他の判事が旅行や宴に興じ、まともな取り組みをしていないと見るや、一切交渉を絶ち、一人ホテルに閉じこもって調査と著述に専念した。パール判事には身辺の危険も案じられた。

 パール博士が2年半で読破した資料は4万5千部、参考書籍は3千冊という超人的な作業だった。その上で事実を徹底的に究明し、事実に基づき、客観的に合理的に判断したのであった。

 この間、パール博士夫人は重篤な病状となり飛んで帰った博士に、夫人は自分は何とか耐えるので心配せず東京裁判に専念するよう伝えた。約束どうり夫人は裁判継続中は耐えて、裁判終了後亡くなられた。

 日本でパール博士の歓迎会を開き「同情ある判決を頂いて感謝に堪えない」とお礼申し上げた。これに対してパール博士は「私が日本に対して同情ある判決をしたと考えられるならそれはとんでもない誤解である。私は日本の同情者として判決したのでもなく、西欧を恨んで判決したのでもない。真実を真実と認め、これに対する私の信じる正しき法を適用したに過ぎない。それ以上のものでも それ以下でもない」と述べたという。

東京裁判はどう見ても、連合国側が裁くような内容ではない。植民地を失うことになったイギリス、フランス、オランダなどの恨みなどを込めたリンチであり一方的制裁である。例えば、駐日イギリス人記者ヘンリー・S・ストークスは「白人世界では戦後一貫して日本への憤りが蔓延していた」、「日本軍の戦いぶりはこの世の現実とは思えないほど強かった」と書いている。

 日本は開戦前にアメリカとの戦争を避けるため、中国撤退などかなりの妥協案も提案していたが、アメリカは悉く蹴り、石油輸出禁止などで完全に日本を締め上げ、戦争を誘導した。

 ただし、日本国民の立場では、追求すべき責任は山ほど有ったが、これは全くお咎め無しで今日に至っている。東京裁判では陸軍の7人が死刑になり、海軍は責任を問われていない。太平洋戦争はむしろ海軍中心であって、特にミッドウェイ大敗北を大勝利と大嘘を徹底させ、大量の死者(公式には310万人、戦後に亡くなった方々を含めて推定500万人)を出させた山本五十六は罪が重い。

 大体、人間魚雷(回天)の開発を推進し実行した海軍の責任者は全員絞死刑もんだろう。何が海軍がスマートなのか?夫が回天で出港するので必死の思いで港に来た若妻は、夫の姿は確認できず、その棺桶の冷たい船体(人間魚雷)を見送ったという。こんな酷な話はない。

広島市安佐南区が大雪で新潟に 景色が真っ白で自宅前のバス道路の車の往来がなくなった

2017年01月15日 12時51分42秒 | 軍事外交
 昨日1月14日の夕方にはすでに雪が3cmぐらい積もっていて、パトカーが道路の所々で警戒し、接触事故も起きていたようだ。バッティングセンターの帰りの登坂が心配されたが、幸い21時ごろは雪が止み、低速な流れで登り切った。

 雪の厚みの増した道路に差し掛かったところ、後ろについていた軽乗用車バンが右側に車線変更し、猛烈な速度で追い抜いて行った。スタッドレスを履いていて、雪道にも慣れているのだろう。子供じみているがこちらは修理代が高いので慎重に行くしかない。

 今朝、起きて見るとまわりが真っ白で知る限りではこの10年余りで最大の積雪となった。外に出る気もしない。15cmぐらいなのかな。伴南小学校に面した道路の車の往来が無い。数分に1台という感じ。バスも来なくなったと思ったが、積雪で音が消えただけだった。

 平成26年8月、安佐南区は山の土砂災害で全国ニュースになったが、あれは東側の太田川上流付近でここは「こころ」という西側の大団地。標高が200mでおよそ災害には無縁な地域だが、泣き所は年2回程度の大雪。大塚交差点からこころまでの道路2kmは高速に繋がる動脈で早朝は道路が凍って危険。

 以前、8時頃に下った時、渋滞でブレーキをかけ10mぐらい滑りトラックに当たる寸前で止まったことが有る。それ以来朝10時前は道路を下らないことにしている。この大雪だと、坂のあちこちに乗り捨ての車(多分10台ぐらい)が雪にうずもれていることだろう。

 高速、1、2、3号線はストップしたが、幸い「こころ」と中心部を結ぶ4号線はチェーン規制で辛うじて通行できる。14時現在、ますます行くが強くなり、記録的な積雪になりそうだ。残念なことに明日は社員が坂を登れず、会社は休日になることが確実。

 シュテルンから電話が有り、点検のための代車の準備ができたらしい。家から出ようとすると深いところで20cm近く。床掃除の機材で、雪をかき分け通路を確保して駐車場まで進んだ.豪雪地帯の苦労が分かる気がした。

 代車はスポーツ四駆でスタッドレスを履いているが、雪が深いとハンドリングで滑る。行く時のML-350はノーマルタイヤだが、ラフにも対応、床が高く安定していた。代車は床が低いので底に雪が当たる。シュテルンの近くの裏道ではトラックがたくさん乗り捨てしてあった。

海軍は腹黒いと澤地 久枝さんが「日本海軍はなぜ過ったか」の中で語っている そう言えば僕も元海軍帰還兵には酷い目に遭った

2017年01月14日 18時48分38秒 | 軍事外交
 僕は、はっきりものを言い、仕事をバリバリやるタイプのだったので、全く電力会社には合わなかった。自分でも入社試験前から分かっていたし、絶対に入りたくない会社が電力会社だった。何で、とんでもない選択をしたかと言えば、母から、父の命が1年持たないと手紙が来たからだ。

 父は田舎が好きで故郷でもない地方の仕事で終えるつもりだった。僕には田舎の電力会社に入るよう伝えてきたが、一方、10回以上の手術で入退院を繰り返していた。

 僕は最後の親孝行と1年ぐらい勤務して辞めるつもりで試験を受け、合格してしまった。その後、父は平均寿命まで生きたので辞める機会を逸した。

 発電所から左遷され、勤務した研究所に元海軍のK氏がいた。化学部門のトップだった。海軍はスマートで合理的だとか常々自慢していた。僕は海軍を知らないから聞くだけだった。その後、人事異動が有り、何故かK氏が環境関連の所長(大所長の下の小所長)となり僕の上司の更に上司になった。

 僕は実績を残すとことしか考えない がむしゃらタイプで目障りだったんだろう、K氏のターゲットになってしまった。当初は上司の主席が盾になっていたが、主席が軍門に下ると、矢が直接飛んでくるようになった。色々嫌がらせが有ったが、仕事に熱中して気にしなかった。

 企画部門に移る時の送別会でK所長は「お前はいじめがいが有った」と言ったもんだ。それだけでは済まなかった。後で分かった事だが、次の上司に「あいつは遠慮なく厳しくしごいてくれ、少々ではつぶれない」などと伝えたらしい。実際、凄いしごきが有った。噂では「潰すつもり」と聞いた。

 2年経って営業部に移った際はある人から「よくぞ倒れずに堪えた。立派だ。評価する」と言われた。社内で人間関係やストレス等で亡くなった方や病気で倒れて人は多い。電力会社ってのは何だろうねと思う。

 「日本海軍はなぜ過ったか(海軍反省会400時間の証言より)」を含め、最近は広島県立図書館で生物医学関係、戦争史、ロジスティックなどの本を借りては走り読みしている。興味のある本を全部買っているとお金もかかるし、本棚には到底入りきれない。

 若い人は是非、過去の日本の戦争記録を読むべきだ。軍事ものを読むと、実は戦争という過酷なステージで映し出された日本人や日本社会の事実が赤裸々に記述されている。日本や日本人が良く分かり、必ず、役に立つし、日本の発展に結び付く。

 同書籍によると、聞き取り調査等で、昭和30年ごろまでは軍部のトップクラスが生きていたから、本当の事は語られなかった。昭和40年頃になるとトップクラスが亡くなり事実の証言が出てきたという。海軍の人も陸軍の人も自分をかばうために嘘をつくとも指摘している。

 元海軍の経験者たちは何かにつけて都合の悪いことは陸軍のせいにしたらしい。それもあってか戦後海軍が脚光を浴びてきた。しかし、その情勢も反転している。海軍はミッドウェイだけではなく深刻な問題が有ったことが明らかになりつつある。

 僕が10冊以上を読んだ感じでは、戦争の事実が多く出るようになったのは21世紀に入ってからだろう。従って、戦争研究は今から本格化すべきだ。日本では昨日の事が分からないから、今日起きていることが分からず、明日が予想できない。その意味で戦争の情報は貴重である。


プーチンは大泥棒 隠し資産400億ドル!トランプ大統領はどうする?

2017年01月01日 21時30分23秒 | 軍事外交
 ロシアのGDPの10~12%が賄賂系らしい。プーチンは大統領を辞めると殺人、泥棒、マネーロンダリングなどの犯罪が追求され逮捕される可能性が有た。そこでメドヴェージェフを大統領にし、自分は首相になった後、再び大統領に復帰した上で、憲法を変えて大統領を続けることにした。

 今や隠したる個人資産が400億ドルというから、日本円で4兆6千800億円。世界有数の金持ちだ。ロシア国民は知っているのか知らないのか。

 元々は、エリツイン大統領が賄賂などの追及を受けていて辞めるに辞めれず、プーチンなら追求を封印できるという事で、1999年プーチンを大統領に指名したらしい。プーチンは自分で連続ビル爆破を仕掛けておきながら、テレビで「犯人を逮捕して解決させる」と宣言し正義の味方で人気を得た。

 税金をがっぽり奪ってしまうなど相当な詐欺師で嘘つき。疑問を感じて調査し始めた人物は全員暗殺されてしまう。何しろプーチンのバックにはKGBがいた。KGBは国民より政府が大切と考える諜報組織らしい。

 トランプ大統領にはCIAから世界中の情報が報告書として渡される時期。当然プーチン大統領の事(本当の事)も報告されるから、どうするんじゃろうかね?

注:アメリカで制作した番組を1月1日BSで放送した内容から

アメリカとの戦争を避ける方法は山ほどあった3 情報収集・事実の究明・正しい目標設定の欠如

2016年12月20日 21時12分28秒 | 軍事外交
 鳩山内閣が「最低でも県外」と宣言しその実現が危ぶまれた時、某大臣を通じて解決策と共に、戦略について書いた提案書を渡した。そこには戦略の基本の基本は情報戦略と記した。多分、鳩山氏は読んでもいないし、読んでも理解できなかっただろう。勿論、最低でも県外は満たせる案を持っていた。

 アメリカ人は「情報は力」と言う。国民の間に戦略的文化背景がある。話は飛ぶが、犯罪と情報提供を求めて司法取引するのも社会に発展のために事実を究明するという姿勢だ。これに対して日本では「情報はただ」ぐらいの感覚しか無く、情報の価値を認めていない。

 山本五十六は、2回のアメリカ留学でアメリカの経済力や製造能力に驚嘆し、戦い方に影響を受けたが、アメリカ国民の戦争に対する考えなどには興味が薄かった。実はルーズベルト大統領は戦争しないとの公約で大統領に当選していたし、アメリカ国民はその公約を守る大統領を指示していた。

 また、アメリカ国民は日本がロシアに勝って以来、日本に対して恐怖感を持ち、その恐怖感は増大していた。ある時は、日本がアメリカ本土を攻撃したなどのガセネタが広がり、国民を震え上がらせたりしていた。

 敵(アメリカ)の戦力など見える部分だけでなく、アメリカの内面を少しでも知っていれば、巨大で(経済力が13倍、戦艦や飛行機の製造力が5~6倍)、長期戦になれば必ず負ける敵を戦争に引っ張り出す必要性は全く無かった。

 日本は当時、アメリカとの交渉で完全に行き詰まっていた。特に石油の殆どをアメリカとの輸入に頼っていた日本としては、アメリカが日本への輸出禁止を決定しデッドロックに乗り上げた。これは、日本から先に攻撃させ、そのきっかけでヨーロッパ戦線にも参加したかったアメリカの仕掛けた罠だった。

 日本はアメリカの仕掛けた罠にまんまとはまってしまい、しかも宣戦布告する前に真珠湾攻撃する等、アメリカにとって望外の成功となった。アメリカは日本の騙し討ちを大々的にアメリカ国内にアッピールし、戦争回避気分だったアメリカを燃え上がらせた。

 然るに、日本は石油や資源が入手できれば特にアメリカと戦う必要は無かったのであり、資源獲得を第一目標とすべきであった。ところが推移をみると、軍部は戦争をしたかったのであり、その意味では戦争をしたかったアメリカと一致している。

 しかし、戦略と勝算の有ったアメリカと比べて、目標と落としどころを明確にしていなかった日本軍はただ意味も無く戦線を拡大するのみで、獲得した資源は国内に運搬できず、一方、戦闘のための補給が伴わ無いという事になった。

日本がアメリカとの戦争を避ける方法は山程有った2 中途半端な真珠湾攻撃(開戦)は有り得なかった

2016年12月14日 18時45分56秒 | 軍事外交
 真珠湾攻撃はどこからどう判断しても、この上ない大失敗だった。表面的にはアメリカの主力艦隊を撃滅した勝利に見えたが

①巨大で勝ち目が無いアメリカを強引に戦争に引っ張り出し、敵国として戦う事になった
 本来、アメリカ国民は日本と戦いたくなかったのでルーズベルトも国民の意思に従うしかなかった。
②真珠湾に空母が1隻もおらず(逃がしていた)、その後の大反撃を受けることになった。一方、沈めた戦艦はポンコツでしかも浅瀬だったので殆ど修理で復活してしまった
③日本中が大勝利に湧きかえり取り、楽観視し、とり返しのつかない判断ミスを犯すことになった
④宣戦布告せず攻撃したために原爆投下など10倍返しを受けた上に、現在でもアメリカ人は日本を信用していない
・・・のであった。

次の事も指摘できる。
①目標が全く見えない(10冊ぐらい読んだが明確な目標が設定されていない)兎に角、戦争したかったと見える。
②調停してくれる国を設定しておらず、最後はソ連を調停頼みにしたが、ソ連は敵国だったから、調停はならず戦争を止めるに止められなかった。

  真珠湾攻撃は山本五十六が温め続けたテーマだった。真珠湾は太平洋アメリカ艦隊の重要な拠点であり、ここを叩けば有利になり、また日本への攻撃リスクを回避できると考えたのだった。アメリカの軍事兵器生産力を考えると日本が有利なうちに先制攻撃したいとの焦りも有った。

 しかし、関連情報を集め、論理的に分析して判断すれば、中途半端に真珠湾攻撃するとの結果にはなりようがない。博打好きの山本五十六の思い付きとしか考えられない。話は変わるが、ハーバード大学に留学しアメリカに住んでいた山本のスパイ疑惑も完全には否定できない。

 そもそも、アメリカを仮想敵国とすること自体が、訳の分からん判断だった。いつかは戦う羽目になる。スパイなどを通じてアメリカも知ることになり、当然アメリカも日本を敵国として対応し始める。誰でも分かりそうな話だが、実は日本の知識エリートの陥る落とし穴だ。

 山本五十六を始め、軍部のリーダーは物凄い秀才で学校のテストは抜群、一般の人は及びもつかない。誰もが素晴らしい才能と能力を持つと信じる。ところが、山本五十六は水が油になるなどと言う変な話をまともに信用してしまう。思考力というか論理性が無い。

 現代日本にも論理的思考が欠けているのも、天才・徳川家康が編み出した管理法「有力ライバルやプラス志向の徹底的弾圧」という、負の遺産がもたらすものかもしれない。家康は徳川家の永遠の継続を目指して、その邪魔になるものは全て排除させた。

 もっと言えば、徳川家永続のために日本の全ての人間の犠牲を強いたのであった。これらを道徳心や良心にすり替えるという、世界のどこにもないという巧妙さだった。従って、自律的な社会的発展は無かったが世の中は安定していた。平和が続いたとも言える。


日本がアメリカとの戦争を避ける方法は山程有った1 特にアメリカとの満鉄・共同経営はこれ以上無いチャンスだった!!

2016年12月04日 16時12分06秒 | 軍事外交
 父は重傷を負いフィリピンの山の中を這って米軍基地まで到達し投降、広島には原爆が落とされ、戦後生まれの子供達は食べるものが無い程、皆等しく貧乏だった。何も無かったが、夢だけは有った。僕は子供心に将来の戦争を避けるため、何故、戦争になったかを知りたかった。

 日本は1980年代からのバブルで豊かにはなったものの、1991年のバブル崩壊で一挙に経済が縮小した。その後、アップダウンを繰り返しながらも、横ばいで今日まで来ている。すなわち、一時は追い抜きかけたアメリカは遥か先に行き、中国にも抜かれ、早晩インドにも抜かれる。

 世界は日本がバブル崩壊後、再びV字回復すると見ていたが、打つ手は税金のバラマキだけで、いたずらに借金を増やし続け今日に至っている。優秀な日本人が、何故で有効な手段を打てなかったか、その事も含め現代日本と相関関係が高いと思われる戦争史を調べ始めた。

 僕らが戦後聞かされた話と、最近、アメリカの情報開示や元日本兵が重い口を開き始めて分かってきた事にはかなりの相違が有る。そんなもの読みたくも無いと思う人が多いに違いないが、驚くような事実が明かされつつある。

 どうすればアメリカとの戦争を回避できたかはブログでちょっと書いた。その後、満州の情報が気になっていた。アメリカが開発協力を提案?えらいプラスの情報ではないか?この度、藤原書店の「満鉄とは何だったのか(2006年11月30日発刊)」の中で、俳優・宝田明氏の記述を読んで分かった。

 アメリカの鉄道王ハリマンが日本に満鉄の共同経営を申入れ、日本は受け入れ、仮契約していた。ところがポーツマス条約を締結し帰国した小村寿太郎外相がこの約束を反故にしてしまった。僕はこれが決定的だったと思う。この撤回が日米戦争の遠因になったかについては賛否両論ある。

 後述するように、僕はきっかけになったと考えるが、1000歩譲って否定意見を採用しても、もし、ハリマンとの約束を守っていれば、アメリカと対立するどころか、日本にとっては大変なプラスだった。

 ハリマンに野望が有った事は事実の様で、日本が出し抜かれる場面は有ったかもしれない。しかし、得られるものが巨大だった。ギブアンドテイクで付き合えば満鉄経営をベースに日米はウィンウィンの関係を築き大繁栄できた。日米同盟も十分実現可能性が有り、ソビエトほかの勢力を簡単に排除できた。

 このケースの歴史的なIF。韓国は日本と統合したままで暫く来たであろうし(北朝鮮は存在しない)、中国は日本と欧米の力が支配し続け、分割独立したかもしれないが、共産化は防止できた。樺太の半分や千島列島は日本の領土のまま。ただし、日本の軍部は民主化へ徹底改革を要した。

 ひとえに清貧の知識偏重天才である小村寿太郎の排他的独占主義が成した災いだった。同じような事が、戦後の日本の経済バブルで起きた。日本は自国だけが成長し、経済的に世界制覇し、利益を独り占めする事を狙っていた。何も考えず、アメリカを見下し、札束で不動産などを買いまくった。

 アメリカは日本が経済的に世界一になっても許容する用意が有った事を当時読んだ。欧米は日本の成功の輪の中に加えて欲しかったが入れなかった。独占的で排他的、その上アメリカは諜報機関が日本商社の賄賂主体の輸出ビジネス実体を掴んだ、そこで、アメリカがバブルを潰した。

 戦争の中でも、清貧の知識偏重天才たちの訳の分からん排他主義、独占意欲、論理の無い根拠の無い思い付き作戦が日本を敗戦に、そして破綻へと導いた。

 日露戦争前、日本は戦う金が無かった。そんな時、ハリマンは日本の戦時公債を1人で1,000万円分(当時としては巨額)も引き受けている。これがロシアに勝つための源泉になった事は疑いの余地が無い。その時、日本は英米へ満州の開放を約束している。

 その後、ハリマンは1905年のポーツマス条約締結後に訪日し、1億円という莫大な金額の財政援助を持ちかけて、南満州鉄道の共同経営を申し込んだのだった。

 約束を守らなかった(これは大きい)、大局的な判断ではなく利益の独占を狙った事が、英国との同盟関係も失うことになり、日本の運命を著しく貶めたのであった。気分や、自分中心のミクロ損失を拡大解釈するのではなく、全体を把握する必要がある。

 日露戦争で助けて貰い、その時の約束は何としても守らなければならない。それを無視して約束を反故にした事は、根強い不信を生み、有力な後ろ盾を失うことになった。これらの非論理的で、自己中心的な考えが国力で20倍以上 上回る国と戦争をおっぱじめるなどと言う発想に繋がったのだろう。

日本人はミクロの積み上げがマクロ(全体)になると考える。そうじゃない。まずマクロを把握し、その大きな全体感の中から、ミクロを考えなくてはならない。これは生物が36億年かけて得たノウハウでもある。

 一つ付け加えるなら、中国が長期にわたりアメリカに対して下出に徹し、上手に懐柔し、徹底的に利用し、やがて世界一の座を得ようとしている事は参考になる。

 




日本はアメリカとの戦争を避ける方法がたくさんあった 子供のころからの疑問を探る旅

2016年11月20日 14時08分02秒 | 軍事外交
 僕らが生まれた頃は終戦直後で日本人全員が貧乏でした。大人たちはみな、戦争を経験し、打ちひしがれ、しかし生きて行かなければならないから必死で働いていました。父はフィリピンにいましたが自分の部隊がほぼ全滅した中で、生き残った僅か1%程度の中の一人でした。

 子供心に何故アメリカと戦争しなければならなかったか疑問で、父に「戦争が始まった原因を明確にする必要がある」と言い、父は「何故だ?」と聞きました。「戦争を起こさないようにしなければならない」と答えました。

 この答はずっと課題でした。今僕は、宇宙、生命進化、日本について調べており、宇宙、生命進化については仮説を発表しています。特に、進化に関しては2003年頃から独自の仮説を電気学会に発表し続け、来年も出来れば発表したいと考えています。

 僕の進化論で分かってきた一つは「事実の究明が発展をもたらす」と言うものです。生命は体内に評価システムを持ち、正確な事実を把握しています。従って、日本の発展にとっても歴史の事実、特に戦争は、人間や社会の内側までをあぶり出し、明快な結果との関係が分かります。

 戦後先の大戦の書籍は山ほど出版されました。印象深かったのは失敗の本質でした。戦争の当時と現在はステージや環境が異なるだけで、あまり変わっていません。また、どうすれば戦争を回避できたかについてはほとんど触れられていません。

 最近、戦争関連の本を読みだしたのは、呉の大和ミュージアムで人間魚雷回天が展示されているのを見て、海軍がスマートで合理的だったと聞かされていたイメージとの大きすぎるギャップからでした。回天は明らかに、海軍首脳が了解のもとで製造を進めたものです。

 前段が長くなりましたが、アメリカとの戦争を避ける重要なポイントはなかなか一つには絞れませんが、次のような事が指摘出来ます。

1.アメリカを仮想敵国にすべきではなかった

2.日英同盟は死守し、イギリスの顧問団を迎え入れ紛争解決に当たるべきだった

3.アメリカ大使館を中心にアメリカの徹底的調査と分析をもとに対応策を考えるべきだった

4.アメリカ国民に日本の状況を必死に訴え、アメリカを味方にすべきだった

5.間違っても、自ら先に(真珠湾を)攻撃すべきではなかった

 休憩!!
次の機会に具体的な内容を記述します。