宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

日本がアメリカとの戦争を避ける方法は山程有った1 特にアメリカとの満鉄・共同経営はこれ以上無いチャンスだった!!

2016年12月04日 16時12分06秒 | 軍事外交
 父は重傷を負いフィリピンの山の中を這って米軍基地まで到達し投降、広島には原爆が落とされ、戦後生まれの子供達は食べるものが無い程、皆等しく貧乏だった。何も無かったが、夢だけは有った。僕は子供心に将来の戦争を避けるため、何故、戦争になったかを知りたかった。

 日本は1980年代からのバブルで豊かにはなったものの、1991年のバブル崩壊で一挙に経済が縮小した。その後、アップダウンを繰り返しながらも、横ばいで今日まで来ている。すなわち、一時は追い抜きかけたアメリカは遥か先に行き、中国にも抜かれ、早晩インドにも抜かれる。

 世界は日本がバブル崩壊後、再びV字回復すると見ていたが、打つ手は税金のバラマキだけで、いたずらに借金を増やし続け今日に至っている。優秀な日本人が、何故で有効な手段を打てなかったか、その事も含め現代日本と相関関係が高いと思われる戦争史を調べ始めた。

 僕らが戦後聞かされた話と、最近、アメリカの情報開示や元日本兵が重い口を開き始めて分かってきた事にはかなりの相違が有る。そんなもの読みたくも無いと思う人が多いに違いないが、驚くような事実が明かされつつある。

 どうすればアメリカとの戦争を回避できたかはブログでちょっと書いた。その後、満州の情報が気になっていた。アメリカが開発協力を提案?えらいプラスの情報ではないか?この度、藤原書店の「満鉄とは何だったのか(2006年11月30日発刊)」の中で、俳優・宝田明氏の記述を読んで分かった。

 アメリカの鉄道王ハリマンが日本に満鉄の共同経営を申入れ、日本は受け入れ、仮契約していた。ところがポーツマス条約を締結し帰国した小村寿太郎外相がこの約束を反故にしてしまった。僕はこれが決定的だったと思う。この撤回が日米戦争の遠因になったかについては賛否両論ある。

 後述するように、僕はきっかけになったと考えるが、1000歩譲って否定意見を採用しても、もし、ハリマンとの約束を守っていれば、アメリカと対立するどころか、日本にとっては大変なプラスだった。

 ハリマンに野望が有った事は事実の様で、日本が出し抜かれる場面は有ったかもしれない。しかし、得られるものが巨大だった。ギブアンドテイクで付き合えば満鉄経営をベースに日米はウィンウィンの関係を築き大繁栄できた。日米同盟も十分実現可能性が有り、ソビエトほかの勢力を簡単に排除できた。

 このケースの歴史的なIF。韓国は日本と統合したままで暫く来たであろうし(北朝鮮は存在しない)、中国は日本と欧米の力が支配し続け、分割独立したかもしれないが、共産化は防止できた。樺太の半分や千島列島は日本の領土のまま。ただし、日本の軍部は民主化へ徹底改革を要した。

 ひとえに清貧の知識偏重天才である小村寿太郎の排他的独占主義が成した災いだった。同じような事が、戦後の日本の経済バブルで起きた。日本は自国だけが成長し、経済的に世界制覇し、利益を独り占めする事を狙っていた。何も考えず、アメリカを見下し、札束で不動産などを買いまくった。

 アメリカは日本が経済的に世界一になっても許容する用意が有った事を当時読んだ。欧米は日本の成功の輪の中に加えて欲しかったが入れなかった。独占的で排他的、その上アメリカは諜報機関が日本商社の賄賂主体の輸出ビジネス実体を掴んだ、そこで、アメリカがバブルを潰した。

 戦争の中でも、清貧の知識偏重天才たちの訳の分からん排他主義、独占意欲、論理の無い根拠の無い思い付き作戦が日本を敗戦に、そして破綻へと導いた。

 日露戦争前、日本は戦う金が無かった。そんな時、ハリマンは日本の戦時公債を1人で1,000万円分(当時としては巨額)も引き受けている。これがロシアに勝つための源泉になった事は疑いの余地が無い。その時、日本は英米へ満州の開放を約束している。

 その後、ハリマンは1905年のポーツマス条約締結後に訪日し、1億円という莫大な金額の財政援助を持ちかけて、南満州鉄道の共同経営を申し込んだのだった。

 約束を守らなかった(これは大きい)、大局的な判断ではなく利益の独占を狙った事が、英国との同盟関係も失うことになり、日本の運命を著しく貶めたのであった。気分や、自分中心のミクロ損失を拡大解釈するのではなく、全体を把握する必要がある。

 日露戦争で助けて貰い、その時の約束は何としても守らなければならない。それを無視して約束を反故にした事は、根強い不信を生み、有力な後ろ盾を失うことになった。これらの非論理的で、自己中心的な考えが国力で20倍以上 上回る国と戦争をおっぱじめるなどと言う発想に繋がったのだろう。

日本人はミクロの積み上げがマクロ(全体)になると考える。そうじゃない。まずマクロを把握し、その大きな全体感の中から、ミクロを考えなくてはならない。これは生物が36億年かけて得たノウハウでもある。

 一つ付け加えるなら、中国が長期にわたりアメリカに対して下出に徹し、上手に懐柔し、徹底的に利用し、やがて世界一の座を得ようとしている事は参考になる。

 




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 出向して製造部門を新規に立... | トップ | 日本ではA型(血液)が過小評... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

軍事外交」カテゴリの最新記事