
(写真:映画批評より)
この絵の好き嫌い?はさておき。
60年代にアメリカで一大ブームを巻き起こしたシリーズの絵。
ウォルター・キーンの「ビッグ・アイズ」シリーズ。
文字どおり、どの絵にも「大きな目の子供」が繰り返し描かれている。
現在はとても高く評価されている作品、ウォーホルも賞賛を送ったそうだ。
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60年代にこんな絵をどこかで見かけた記憶はありませんか?
当時日本でも繁華街の路上でバイトの外人の若者がこの絵のコピーを売っていた。
渋谷や新宿で飲んだ帰りに駅前の路上でよく見かけた光景です。
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映画「ビッグ・アイズ」(2014)を観た。
大好きなティム・バートン監督作品。
個人的にはこの「ビッグ・アイズ」の絵は好きではないのだが、
映画にはどんどんと引き込まれてしまった。
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当初「ビッグ・アイズ」の作者として脚光を浴びていたウォルター・キーンは、
社会的な名声も巨額の富も得て時の人となるのだが、実はウォルターは絵が描けない。
その作品のすべては、ウォルターにことば巧みに騙され搾取され続けた
妻マーガレットが描いたものだったという、悲しい実話がモデル。
夫婦とは?・・と考えさせられる話です。
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映画の最後には、妻マーガレットは夫ウォルターに対して訴訟を起こし、
「実はこの絵は全てマーガレットの作品である」ことを認めさせる。
全てが明らかになり、マーガレットは「ビッグ・アイズ」の作者として認められる。
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メデタシメデタシの、まるでおとぎ話のような楽しい映画。
ティム・バートンはおとぎ話のような作品を作る名人だ。
彼の映画は音楽と美術がいつも素晴らしい。
とても面白い映画です。
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そして実在のマーガレットは、現在88歳を迎えて今もなお、
絵を描き続け活躍しているそうです。
すてきな人ですね(目は小さいけど)。
