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 玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

無藝荘1「プール平」

2014-08-30 | 山の国から

無藝荘(むげいそう)

 蓼科をフワフワと散策していた、無藝荘に寄ってみた。
 無藝荘は、小津安二郎が蓼科の別荘として利用していた建物である。10年ほど前に小津の生誕100年を記念し、数100メートルはなれた現在の場所「プール平」 へと移築された。この無藝荘の近くに脚本家、野田高悟の別荘「雲呼(うんこ) 荘」(この呼称は素晴しいネ!)も昔あった。小津達は執筆作業を蓼科に移して「東京暮色」から「秋刀魚の味」までの多くの作品をこの地で執筆した。茅野の酒「ダイヤ菊」もこのとき二人で大量に消費したようである。
 蓼科の「プール平」という地名は今でもあるが、プールは今やない。でも、この地にまだ県営プールがポツンとあった遥か昔にわれわれ家族4人はこのプールで泳いだのである、22年前の出来事である、凄い!・・その日のプールの水はとても冷たかった、他にはだれもいなかった、「なんでこんなとこにプールを作るかな~?」と思った、でも子供達が喜んでいたので楽しかった。更に昔、このあたりはとても賑やかだったそうだ。
 無藝荘の中に小津安二郎の写真があった。そこにはとてもいい感じの晩年の小津がいた。「私もこれからこんな感じで歳をとれたらカッコいいよね。」と妻に言った。そのあとよく考えてみると、この写真の小津より今の私の方がすでに歳をとっている事に気がついた。(か)


小津安二郎

酒とソバの日々

2014-07-29 | 山の国から

「酒とソバの日々」
長年使っていた「ざる」が壊れてしまったので大きな皿に盛ってみた。
これも田舎風で楽しかった。
写真を撮っていると「ノビルから早くしなさい!」と妻に叱られた。

 私はソバが大好きです。ソバの時はビールではなく日本酒である。イタワサとかソバミソをつまみにゆっくりと酒を楽しみ、喉の辺りがほんのりほてってきたころ、最後に冷たいソバで締める。というのが一般的だが、私はいきなりソバをつまみに酒を飲むのが好きである。ソバほど日本酒に合うつまみはないと思っている、とか言いながら、おいしい刺身があれば刺身ほど日本酒に合うものはないと思うし、味噌をなめながら飲むと味噌ほど日本酒に合うものはないと思う。塩でも良い。結局酒が飲めればなんでも良い。
 私は、ソバはドカンと量がないと納得がいかない。椎名誠が青山で入った蕎麦屋の盛りがあまりにも少なく、上げ底状態のザルの上に薄く並べられたソバの本数で値段1260円を割ってみたら、ソバ一本の単価が63円。殺したくなった。と言うようなことをどこかで書いていたが、そのとおりである。
 値段もそうである、セイロ蕎麦なら高くてもせめて800円ぐらいにしておいてほしい、ここまでなら足りなければ追加注文する気も起きてくる。昔、子供達がまだ小さかったころ家族四人で蓼科の蕎麦屋にうっかり入った事があった、店構えがなんとなく気取っていたのがいけなかった、四人で座敷に座ってから「おしながき」を開いてみると一番安いセイロ蕎麦が1600円ぐらいだった、このお店の一番安いソバを親子四人で食べると6400円である!。天セイロなどはここで口にするのも「おぞましい」呪われたようなスゴイ値段であった。子供達はおしぼりと一緒に出された「お水」をすでに飲んでいたが「あッ!急用を思い出した。大変だ!ごめんね、また来るね。」とか適当に言って店を出て逃げて来た。みなさんも気をつけてくださいネ。車内では「オソバが食べたいよ~」と半泣きの子供達をなだめながら、茅野の行きつけの安くて美味しいお蕎麦屋さんに急行したのを思い出した。
 最近の話である。山小屋に至る道沿いに大きな「製麺工場」がある。「製麺所があるナ~」といつも思いながら通過していたのだが、先日、工場の隣の事務所棟らしき建物のアルミサッシの普通の入口に「生そば販売」と恥ずかしそうに暖簾とのぼりが出ているのに初めて気がついた。面白そうだから寄ってみた。まさに事務所だった、中では大勢の人たちが忙しそうに仕事をしていた。入口を入ると横に小さな冷蔵ケースが置いてあって生麺を売っていた。入口近くで事務をしていた女の子が私たちに気がつくと机から立って対応してくれた。「生そば」1キロ1200円を買った、単位が1キロなのである、5人前と書いてあった。こちらの人は一人前が200グラムなのだ。なんだか嬉しくなって、帰ってから400グラムを茹で、音無川の冷たい水で充分に冷やし、夫婦二人で日本酒をのみながらペロリと食べてしまった。
 私は「酒とバラ」よりも「酒とソバ」の日々が良い。(か)


このそばつゆは辛めで美味しかった。
横には地元向けの甘めのつゆもちゃんと置いてあった。
つゆの感覚だけは信州と江戸ではかなり違う様ですネ。

蚊取り線香

2014-07-21 | 山の国から

インスタレーション No.2014「 k a t o r i s e n k o u 」

 天気がよかったのでテラスにテーブルを出して仕事を始めると、この日は私の頭の周辺で「アブ」がブーンブーンとうるさかった。この辺は標高が高いので「蚊」はいないのだが、虫除けに「蚊取り線香」を置いている。もちろんバリのお土産の蚊取り線香。
 「お~い!蚊取り線香を持って来てくれ~」と妻に頼むと、「線香立てが見あたりませ~ん」と返事があった、「なんでもいいから適当にみつくろってヨ~・・」とお願いした。線香の香りに気がついて振り返ってみると妻がアッ!と言う間に「・・適当にみつくろってくれちゃった」のが上の写真。これ凄いでしょ。天才!バカボン。
 ペンキのはげ落ちたボロボロの脚立の金具とサビサビの元BBQ金網、この組み合わせで機能は完璧、そして造形的に美しい!
 こんど機会があったら、どこぞの「現代美術展」に応募しようかと思ってます。たぶん入選はできる、コネがあるから。(か)


このマチエールの組み合わせが見る人の感動と涙を誘う。

手すり

2014-07-19 | 山の国から

「あと一息で完成!」
ここに横架材をセットすれば「手すり」の完成です。
手すりがない方が気持ちは良いけど、落ちると大変。

 八ヶ岳と南アルプス、遠くに富士山も見える欲張りな場所に、22年前に12帖ほどのテラスを作った。小さなビリーヤード台がちょうど置ける広さだ、と言うよりも置ける広さで設計した。ワヤン・バテルもちょうど置ける。(置いた事ないけどネ)
 22年前の工事は大工さんに頼んだ。酔狂にも手すりを「もの凄い太い丸太」で作ってもらった。そのころはそれが面白かったから。・・ハハ。
 「雨ざらしの箇所に丸太を使ったのが間違いだった」と後で思い知らされた。経年劣化で表面に入った亀裂から雨水が丸太の内部に浸透して、22年後にこの丸太はとうとう朽ちてしまった。あたりまえである。それでも22年もよくもったものだと思っている。
 今年はいよいよ手すりを交換をすることにした。大工さんにも相談したが、ディテールや足場の考え方、要するに工事金額で双方の意見が一致しなかった。しかたがないので自分たち夫婦で作業をすることにした。
 私たちにとって設計は簡単なのだが、大工仕事には自信がない。ノコギリを正確に引いたり、ノミで仕口を刻んだりの技術力はまったくない。重いものを運んだりする体力も当然ない。そこで自分たちで出来る内容で「新しい手すり」を考えた。
>材料は、ホームセンターであつかっている2X4工法に使う既成材をカットして組み合わせる。
>部材は、われわれ夫婦でも持ち運べ、扱える大きさと重さを限界とする。
>取り付けは、電動ドリルで「木ネジ」だけとする。ほかの難しい工法は一切使わない。
 これが原則であった。・・だが結果はそれが良かったと今は思っている。
 ホームセンターは、材料をミリ単位の精度で正確にカットしてくれた。送料432円のオプションで標高1,450mの山の上まで重たい材料を担ぎ上げてくれた。(実際に担ぎ上げた距離はトラックからの50mぐらいだけど)とても助かった。
 出来上がった手すりを見て、「素晴しいネ!」「カッコ良いネ!」「フランク・ロイド・ライトのデザインみたいだネ!」と、だれも誉めてくれないので夫婦で自画自賛しながらビールを飲み、ここ数日を過ごしている。・・フフフ。(か)


完成です!
爽やかな風が流れます。
さ~ビール!ビール!

不気味な森

2014-06-08 | 山の国から

不気味シリーズ第二回「不気味な森」
本当はとても気持ちの良い森なのですが、とても不気味に撮れてしまいます。

 私のカメラに「ドラマチックトーン」という機能が付いています。このモードで撮影すると、だれでもどこでもなんでも「不気味」に撮る事が出来きます。だから私はこれを「不気味モード」と呼んで楽しんでいます。
 「ドラマチック」と「不気味」との関係はよくわかりません、「感動的で印象的」でありすぎると、だんだん「気味が悪くなる」のでしょうか?・・でもそうかもしれませんね、本人はもの凄く感動していて盛り上がっている人が「ハグしましょう!」と目をウルウルさせながら迫ってきたらきっと気味が悪くなるかもしれません、美しい女性ならいいかもしれないけど。
 政治家などは、立候補のときに「感動的で印象的」である人ほど、あとから「気味が悪くなる」人にだんだんと変化していくことが多い様です、みなさんも充分に気をつけましょう。・・なにごとも、ほどほどに普通なのが良いようです。普通が一番。(か)


不気味な森を覗き込む「名犬エース」。ワン!

不気味な雨雲

2014-06-06 | 山の国から

不気味な雨雲が、東へ東へと通過していきます。八ヶ岳の頭はすっぽり雨雲の中。(6月5日撮影)
写真は不気味さを強調する様に撮ってみました、ティム・バートン風で面白いでしょ?
「ビヨヨ~ン、ビヨヨ~ン」と、不気味なノコギリ音楽が聞こえてきそうですね「ヒヒヒ」。
実際はもっと普通な感じです。

 関東甲信越地方も梅雨入りしたようです。
 梅雨入り前にやっておきたい事があって、信州の山小屋にいってきました。週の始めは天気も良く日差しの強い暑い日でした、標高が高い所なのにめずらしく蝉がミンミンカナカナと激しく鳴いていた、こんな時期にセミが鳴くのははじめてです。異常に暑い日が続いたので時期を間違えて出て来てしまったのでしょうか?
 そして昨日あたりから空模様が一転、気温もどんどんと下がりあたりは雨雲で覆われてきました。標高1,450mの信州から関東方向の空を眺めていると、不気味な雨雲が、東へ東へとどんどん通過していきます。「あ~雲が重いな~、あの辺りは雨が降っているんだな~」と思いました。
 山を下り、中央高速に乗って東京に向かいました、ちょうど山から見ていた雨雲の下に突っ込んでいく形です。高速を東に走っていくとだんだんと雨は激しさを増してきます、ワイパーを最速で動かしても前方がよく見えないようなもの凄い雨です。まるでバリ島のスコールのような雨。「洗車機の中に入った様だね、これで車がきれいになるね、洗車代が浮いたね。」とセコイ会話を妻と交わしながら東京に戻ってきました。そしたら、雨はそんなに降っていませんでした。これから降るのでしょうね。(か)


ティム・バートン風不気味な雨雲


ティム・バートン風わんちゃん「不気味だろ~ワン!」

足場

2014-04-18 | 山の国から

築34年。足場をかけてのメンテナンスははじめてです。
軒天を直しました。

 車山の山麓の南斜面、八ヶ岳と南アルプスを望む標高1.450mに築34年の山小屋があります。われわれ一座の夏の合宿にも使われます。
 この建物を建てたのは私ではありません。私たち家族は22年前、山小屋の敷地を求めて関東甲信越一帯を、フワフワとキャンプをしながら放浪している時に、この建物と偶然出会いました。当初は敷地をまず選んで、自分たちで設計して小屋を建てる予定だったのですが、この建物に出会って、「あ~ここでいい!これがいい!このままでいい!」と、一目惚れして中古購入しました。
 「ほれた理由」はここからの素晴しい眺望でした。建物は築12年のすでにボロ、山小屋風な楽しげなつくりでもなく、なんでもない普通の平屋の建物でしたが、そこからの眺望と周囲の自然環境の素晴しさに、家族みんなが気に入って即決となりました。と言うか、もし、お父さんがこれから設計して建てるとなると、あと2年はかかるし、建てたとしてもどうせ自分で気に入らなくなって不機嫌になってくる。それに比べてこれなら今からすぐ使えるし今年の冬からスキーもできる、だからこのほうが良い!と家族の意見はまとまったようでした。ハハ。正解ですネ。
 築30年経った4年前に、錆がまわって来た屋根にいよいよ限界を感じて、雨漏りがする前にと屋根を葺き替えました。そして去年の夏ごろから、今度は「軒天(外気に面している屋根の裏側の面)」のベニア板がベロベロとしてきたので、いよいよこれも限界と、今回、貼り替えました。
 驚いたのが、その工事のための「足場」です。車がつけられる道路からかなり上がった急斜面に建っているので、足場の材料を人が担いで運び上げ、転がり落ちない様に組んでいくのです。もの凄い労力です。メンテナンス費用の大半がこの「足場」に費やされました。でも工事が終わると足場は跡形も無くどこかにいってしまう。なんだかもったいないな~と思いました。「記。平成の大修理。この軒天工事の足場費用〇〇円なり。」と記された記念碑を建てたい気持ちになりました。(か)


「足場の記念碑」を今度建てたい。


「あんな小屋など、見下ろすと小さすぎてどこにあるのか分からんじゃないか?!」
 と、名犬エース:談


この山小屋からの、素晴しい夜明けの景色です。
南アルプスもとてもよく見えます。
静かな気持ちになれます。


山小屋からの朝の風景。
左「八ヶ岳連峰」
右「南アルプス」
八ヶ岳連峰の裾野に小さく「富士山」が望めます。

春間近

2014-04-13 | 山の国から

原村から八ヶ岳を望む。(4月9日撮影)
のどかな景色、いいですね。

 先日、ちょいと用事があって山の家まで行ってきました。途中「原村」を抜けていきます。この辺りからの八ヶ岳の眺めはとても迫力があって、私は大好きです。いまの東京地方はとても陽気な「花盛り」、なんだか浮かれた様子ですが、標高1,000メートルを超える山の村々は、「春はこれから」の雰囲気でした。
 雪がまだ残っている八ヶ岳の景観はいつ見ても雄大で美しい。八ヶ岳を眺めていると、東京の生活で「のびきって」しまった気持が凛として引き締る気がします。でも、また東京に戻ってくるとすぐに「のびきって」しまいます。いつもそれの繰り返しです。山はいいですね。(か)


山の新緑ははまだまだこれから。
北斜面にはまだ雪が残っています。


でも、足元には「ふき」が沢山出ていました。
天ぷらにしていただきました、ごちそうさまでした。

湿原2「池のくるみ」

2013-11-03 | 山の国から

                踊り場湿原「池のくるみ」          2013.09.30
写真中央、緑の森の背後にポコンと坊主頭を出している山が「ガボッチョ」

 この日は湿原のハシゴをしました。八島ヶ原湿原から車で20分ほど、霧ヶ峰からビーナスラインをちょいと外れると、「踊り場湿原」があります。この「踊り場湿原」という名前だけでも充分に面白いのに、この湿原にはさらに「池のくるみ」という俗称があります。ここを知っている人はみなさん「池のくるみ」と呼びます。
 さらにこの湿原を見下ろす写真中央の坊主頭の山、標高 1681m「ガボッチョ」と呼ばれています、面白いですね。昔からそう呼ばれている歴史ある名称です。寛政年間の文献には「株丁:かぶっちょ」と書かれていたそうです、凄いですね。信州の人たちはネーミングの天才ですね。
 「池のくるみ」は一周一時間程度の遊歩道があります。湿原・池・川・丘と変化にとんだたのしいコースです。ここはペットもOKなのでエースと一緒に散策しました。本当に誰もいませんでした。私たちが散策した一周一時間の中で出会ったのは、キノコとりのご夫妻二人だけ、私たち夫婦とエースを含めこの日この湿原の遊歩道にいたのは人間四人と犬一匹ということになります。遥か上空には霧ヶ峰を飛び立ったグライダーが大きく旋回していました。のどかですね。
 湿地の中央部に「あしくらの池」があります、池には谷地坊主(やちぼうず)と呼ばれるスゲ類の株が浮かんでいました。「池のくるみ」は、この「あしくらの池」を「くるむ」ところからついた名前とも言われているそうです。
 すでに湿原の草紅葉が始まっています、とても美しい湿原でした。(か)

  「あしくらの池」谷地坊主が浮かんでいました。

  湿原周辺のススキノ(札幌ではない)

  犬一匹だから「ワンちゃん」

湿原1「八島ヶ原湿原」

2013-10-30 | 山の国から

                  八島ヶ原湿原              2013.09.30

 車山高原、霧ヶ峰を抜けて美ヶ原の方向に観光道路「ビーナスライン」を行くと、八島ヶ原湿原があります。標高1630m、湿原一周は約3.7kmだそうです。ゆっくり歩いて一時間半ぐらいかな、以前に子供達と一周した事があります、木道も整備されたとても歩きやすい楽しいコースでした、珍しい湿原植物群も見られます。今回も「一周するか!」と気合いを入れて訪れてみたのですが、このコースはペット進入禁止、同行のエースがかわいそうだったので今回は写真だけ撮って帰ってきました。夏の終わりでしたが、すでに湿原の草紅葉が始まっていて、とても静かで美しい風景でした。
 「ビーナスライン」は冬期は一部区間で閉鎖になります、昔、まだ四輪駆動の大きな車に乗っていた頃です、冬期閉鎖は分かっていましたが「よし!ビーナスラインの何処まで行けるか行き止まりまで行ってみよう!」と無謀な計画が持上がり、友人の家族と雪のビーナスラインを美ヶ原の方向に進んで行きました、するとちょうどここ「八島ヶ原湿原」の前で道路閉鎖の柵にぶち当たりました。そこから先はただもう「雪・雪・雪」どこが道路なのかも分からない「真っ白な世界がありました」。周囲には誰もいません、車も通りません、あたりまえですが。そこで我々は道路の真ん中に堂々とテーブルと椅子を並べ、コーヒーを飲みながら、「なんだか俺たち人類最北端の地にいるみたいだな~探検隊みたいだな~すごいな~」とかバカな事を言って盛り上がったのでした。なにが「探検隊みたいだ」ですよね、そもそもそこまでちゃんと道路の除雪がしてあったから来れたのにね。バカですね。
(か)

北八ヶ岳3「赤がイイ~!」

2013-10-27 | 山の国から

北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅構内

 下山するために下りロープウェイの到着を待っている列。きちっとした登山客とゆる~い観光客が半々ぐらいの割合でした。私たちのすぐ後ろで列に並んでいた父親と小さな子供達との会話(写真の親子ではありません)。会話のポイントは自分達の乗るゴンドラの色についてでした。私も暇だったのでついつい会話が耳に入って来ました。(ふだんから盗聴癖がある訳ではありません)
 状況を簡単に説明すると、ロープウェイにはゴンドラが2台あって20分間隔で「上り下り」交互に運行しています。そのゴンドラの外観の色がそれぞれ「赤」と「緑」、あとは全く同じなのですが・・・。
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子供達「こんどは何色なのかな~?」「何色なのかな~?」(小さい子の復唱があります)
父親 「そうだね、何色かな~?」
子供達「赤がイイな~。」「赤がイイな~。」
父親 「そうだね、赤だといいね。」
子供達「さっきは緑だったからこんどは赤がイイ~!」「赤がイイ~!」
父親 「そうだね、赤だといいね。でも、緑でも同じだよ。」
子供達「同じじゃない!赤がイイ~!」「赤がイイ~!」
父親 「でも、緑だったらしかたないよね。」
子供達「しかたなくない!赤がイイ~!」「赤がイイ~!」
父親 「でも、もし緑だったら、次の赤まで20分また待つんだよ。大変でしょ?」
子供達「大変じゃない、待ってもイイもん、赤がイイ~!」「赤がイイ~!」
父親 「えッ~~?!・・・・」
 そして、この親子が乗り場へと進む先、待っていたゴンドラの色は・・ビンゴ~!「赤」でした。
お父さん本当に良かったですね。実は私たちも偶然、赤と緑、両方に乗れたのでやっぱうれしかった。
(か)

 

北八ヶ岳2「蓼科山」

2013-10-25 | 山の国から

               蓼科山(ロープウェイから)          2013.09.28

 北八ヶ岳ロープウェイに乗って山頂駅に向かいます。出発した山麓駅は標高1,771m、山頂駅は標高2,237m、八ヶ岳連峰の横岳に着きます。ゴンドラからは八ヶ岳連峰の山々を至近距離から見る事ができる。ゴンドラはかなりの速度で登って行くので、周囲の景色も刻々と変わって行き、なかなか迫力のある風景が次々と広がります。楽しかった。
 八ヶ岳連峰の北端に位置する蓼科山。標高2,530mもあるのですが、ゴンドラ自体がほとんど同じ標高を移動しているので、とても身近な可愛い山に見えます。

  「蓼科山がよく見えてるな~。」「あらま~ほんと。」

  「え~左手に蓼科山が見えます。この山は~・・(略)」

 ゴンドラにはアルプス風ユニフォームのチロリアンハットに赤ジャケットの係の人が同乗していて、周囲に広がる景色を説明してくれます。
 「今は本当に良く見えていますね~、北アルプスもよく見えています、槍ヶ岳も見えます。ついさっきまではガスがあってこんなに見えていませんでした。みなさんは良かったですね~。」とかマイク越しに言われると、「あ~良かったな~俺たちついてるな~やっぱもってるのかな~」的な、「得した気持ち」にすぐなってしまう自分を改めて「単純だな~」と思った。(か)

北八ヶ岳1「アルプスなのだ!」

2013-10-23 | 山の国から

               北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅          2013.09.28

 夏の終わり、北八ヶ岳を訪れました、十数年ぶりです。来てみてビックリ!「じぇじぇ!」(この表現も旬をとっくに過ぎてしまいましたね、なんだか寂しいな~、心のどこかに小さな穴があいていてそれがなかなか埋まらない、そんな気持ちです・・あまロス症候群・・いったいなんの話だ?)。
 十数年ぶりに訪れた、その北八ヶ岳のロープウェイの山麓駅が、来てみてビックリ!まるで「アルプス」そのものなのです。「オッ!?アレ~?ここは何処?わたしは誰?運転手は君だ、車掌は僕だ!」みたいな、景色全体がきちんとアルプスをしているのです。建物の表面だけ適当に化粧をしてごまかしている感じではなく、本物感が漂っていました。デザイン、ディテール、素材、工法、そしてプランターの花やフラッグなど演出小物、どれもがバランス良くきちんとしていました。
 周辺には上手く隠されたスピーカーから「アルプス風の静かな音楽」がゆったりと流れ、スタッフのみなさんはアルプス風のユニフォームでお出迎えです、もちろん中身は日本人だけど。ハハ、なかなか面白かった。「アルプス・テーマパーク」ですね。
 この建物の横はピラタス・スキー場。昔、我が家も小さな子供達を連れてよく来ました。ロープウェイで山頂駅まで行き、眺望を楽しみながら緩やかな林間コースをゆっくりと降りてくる素晴らしいロケーションのスキー場です。
 でも当時のロープウェイ駅の建物の記憶はありません、印象に残らないような施設だったのでしょうね、当時のスキー場はガサガサした割れた音で日本の流行歌が流れていたような気がします。当時と比べて、今はとても良い施設になっていると思いました。
 恵まれた自然環境を活かし、施設全体を統一されたコンセプトで総合的に整える。リゾート環境では大切な事ですね。こんどは雪の季節にまた来たいと思いました。(か) 

  「アルプスなのだ!」(おみやげの文字が楽しげ)

  「ウィンナーシュニッツェルなのだ!」

 レストランのメニューもアルプス風の雰囲気で統一。
 日本のスキー場の定番、カレー、ラーメンはもちろんありません。(冬期はやるのかな?)
 「ウィンナーシュニッツェル」が豚肉だったのが残念だったのですが、「子牛のシュニッツェル」と私が勝手に思い込んだだけで、メニューにはきちんと「ポークカツ」とありました。でもこのポークカツ、カリッとしていてとても美味しかった、付け合わせの野菜も良し、パンは焼きたてスープも濃厚、器も良い感じでした。

秋の雲3「高積雲」

2013-10-20 | 山の国から

                    高積雲               2013.10.02

二週間ほど前、中央高速「双葉サービスエリア」上空、夕方撮影。
車から外に出て空を見上げて驚きました。
車の横に立ち尽くし、しばらく空を見上げていました。
首が痛くなりました。
(か)
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高積雲 (こうせきうん)
秋に特に美しく見える、とてもバリエーションが多く、見ていて楽しい雲です。
雲のようすが、羊の群れのようにも見えるため「ひつじ雲」とも呼ばれます。
巻積雲よりはひとつひとつの雲(雲片といいます)が大きく厚いため、雲の底に薄灰色の影ができ、横方向から光がさす朝方・夕方には特に美しい姿を見ることができます。これからの季節に要注目の雲です。
(出:お出かけガイド>雲の名前を覚えよう>文:天気予報士・村井昭夫さん)

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 双葉サービスエリア名物「信玄コーナー」
 数年前までは、この真横に「インドカレー」のお店があって、インド人(?)が「ナン」を焼いていました。信玄公とインドカレーの組み合わせがとても不思議なコーナーでした。
 久しぶりに訪れてみると、インドカレーのお店は、いまは「うどん屋」さんに変わっていました。あたりまえの組み合わせすぎてすこし寂しい気がした。「ナン」を焼いていたインド人のオジサンは今どうしているのだろう?げんきかな。(か)

秋の空2「積雲」

2013-10-15 | 山の国から

                     積雲               2013.09.30

霧ヶ峰高原「池のくるみ(踊り場湿原)」
山肌に影を落としながら、超低空飛行でゆっくりと流れていました。
「平和だな~」と感じる、のどかな風景でした。
この雲の遥か上空を、霧ヶ峰を飛び立ったグライダーが大きく旋回していました。私たちの上空を通過する時にだけ、かすかに「風きり音」が降りてきます。
(か)

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積雲(せきうん)
雲の代表選手。雲と言えばまずこの雲を思い出す人がほとんどだと思います。
青空にぽっかり浮かぶこの雲をみて、綿菓子やシュークリームを思い浮かべたことがあるのではないでしょうか。
夏の間は背が高く発達していた積雲も、秋になって日差しが弱まるとともに、鏡餅のように平べったいものが多くなります。
(出:お出かけガイド>雲の名前を覚えよう>文:天気予報士・村井昭夫さん)