人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

月を見る者

2008年09月19日 | 今日の雑感雑記

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 昨夜飲み会の帰り、札幌駅でふと空を見上げれば十五夜の残り月が

晴れ渡った空に煌々と輝いていたので、アホな酔っぱらいはしばし見入たのです。

地上を見れば、帰宅を急ぐ労働者の群れが月なんぞには一眼もくれず

駅の中へと消えて行く。この天地の落差に、酔っぱらいは少し悲しくなったのです。

アーサー・クラークの「2001年宇宙の旅」で、最初に知性を獲得した猿を

「月を見る者」と呼んでいたはずです(確か?)。

オオカミは月に向かって遠吠えをするけれど、知性を持って月を眺めるのは

人間だけです。昨今の人間は知性を無くしたとは言わないが、余裕が無いのでしょう。

金はそこそこ持っているが、時間的にも精神的にも余裕のない現在の日本人

嫌なご時世になったものだ。

 痴性豊かなアホな酔っぱらいの戯言でした。