詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

大丈夫!

2015年11月03日 11時47分39秒 | Weblog

12月初旬を思わすような寒い日に、深まる季節の移り変わりを、触れる風にも感じます。

後を絶たない ”いじめ” を苦にした子供の自殺の新聞記事に、胸が痛み、、、

 

        『いじめっこ いじめられっこ』        (童話屋の詩集より)

            大丈夫、大丈夫

            ただの遊びだから大丈夫

            バレなければ大丈夫

            ふざけてるだけだから大丈夫・・・

            やられている方は大丈夫じゃない

            大丈夫に見えても

            大丈夫じゃない

            いじめに

            大丈夫は一つも痛ようしない          (小学4年生・男の子の詩)

 

 名古屋の12歳の少年が最後に家族に言った言葉も、「大丈夫」だったという。

 重い3文字の悲しさに、胸が裂かれます。

 

             『 なくぞ 』          (谷川俊太郎さんの詩)
 
    
             なくぞ 
 
             ぼくなくぞ
 
             いまはわらってたって
 
             いやなことがあったらすぐなくぞ
 
 
             ぼくがなけば
 
             かみなりなんかきこえなくなる
 
             ぼくがなけば
 
             にほんなんかなみだでしずむ・・・
 
 
 本当に苦しかったら、どうか「大丈夫」と言わずに「なくぞ」と言ってほしい。
 
 新聞コラムの記事に、胸があつくなりました・・・
 
 
 
 所属結社の句誌が届きました。 人との触れ合いから生まれる冠句、自分自身を
 
 見つめなおす時を持つ事にも繋がっています。
 
 
             好きな瓶 旬の薫りを佃煮す
 
               (講評) 旬の香りはもちろん生で、その時々に楽しむのが一番だが、
                     常備菜として瓶に詰め時折に楽しむのもいいかも知れない。
                    我が家では胡瓜かゴーヤくらいだが、瓶詰めの保存食としては
                    他に梅漬け、ラッキョウ、玉ねぎの酢漬けなど冷蔵庫や押入れに
                                     ぎっしりと並んでいる。
 
             好きな瓶 病室華やぐ秋桜
 
          人模様 肩書き要らぬ真の友
 
      
          人模様 句誌に華あり涙あり
 
          弦震う さぐる一音指先に
 
          窯燃える 魂吹き込む火の乱舞
 
          胸に抱き 燃ゆる自画像世に一つ
 
          渓もみじ 苦節を越えて老いゆけり
 
          話し声 絆ほのぼの嫁姑
 
 
 
                
 
 
                                             
 
 
 
   
 
  支部の句誌の選の仕事が待っています。
 
  読む側、詠む側、選ぶ側、それぞれに、人模様が現われる短詩文芸ですが、奥深いものを
 
  感じます。
 
 
  目の前に迫ってきた『合唱祭』、先ずはこのイベントに力を注ぎ、華やぐ日を迎えたいと思います。
 
  好きな事に没頭できる事の幸せを、当たり前のことと思わず、周りの色々なことに感謝して、
 
  精一杯取り組みたいと念じています。
 
 
    
               今日もお立ち寄りいただき有難うございます。
 
 
 
 
              
                             

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