庭に水遣りをしていると、草の蔭にいたいろいろな虫が飛び出してきます。この日は、小さな蛾が飛び出して、塀にとまりました。2㎝ほど のノメイガの仲間で、翅は薄い水色に焦げ茶色の太い縁取り、腹部の先端には毛の束があります。
『ポケット図鑑日本の昆虫1400』を見ましたが、でていません。ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』で「ツトガ科) ノメイガ亜科」の「成虫縮小画像一覧」の写真を順にみていき、ワタヘリクロノメイガに辿り着きました。幼虫の食草は、アオイ科のワタ、アオイ、クワ科、ウリ科のヘチマやニガウリ(ゴーヤ)など。♂は尾端の毛塊が発達します。
《水遣りをしていて飛び出してきたワタヘリクロノメイガ♂ 2020/09/03》
《水遣りをしていて飛び出してきたワタヘリクロノメイガ♂(尾端に毛塊) 2020/09/03》
※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 23/56 タガメ(夏)
「タガメ」の副題は「デパートの昆虫売り場で5000円という高嶺の花」です。私とは1/4世紀ほど年の離れた丸山さんの時代に、タガメはすでに全国的に減少しており、丸山さんが初めて見たタガメはデパートの昆虫売り場で5000円くらいで売られていたもの。
残念ながら、私に「タガメ」の写真はありません。私の自然とのふれあいレベルが格段に高くなったのは、小6の夏に下町から北の郊外に引っ越してからです。自転車で数分のところ(今では既に年代物になってしまった交通公園のあたり)には「春の小川」そのものの小川が流れていて、暇さえあれば「箕」で小川を浚って遊んでいました。小鮒やゲンゴロウ、ガムシ、コオイムシ、タイコウチそしてもちろんタガメもいましたが、タガメにそれほど思い入れはありませんでした。その小川も数年後には耕地整理?でなくなり、私も中学、高校と進んで、小川浚いには縁がなくなりました。
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