ケヤキなどの幹の樹皮が剥がれかけているのを見かけると、悪い癖で、つい剥がして何か潜んでいないかと探したくなります。
公園にある大きなケヤキの樹皮の下に、ゲジが2匹潜んでいました(ゲジはすばやく逃げるので、一人で樹皮を剥がして同時に写真を撮るのはなかなかうまくいきません)。大きさは3cmほどでしたが、2匹はかなり違っていました。
日本で見かけるゲジの仲間は、ゲジとオオゲジの2種のようです(ちなみに、オオゲジは見たことがありません。
ゲジとオオゲジとの見分け方です(『落ち葉の下の小さな生き物ハンドブック』参考)。
ゲジ 大きさ30mm 背面全体に3本の黒い線 背面に2つの橙色の点の列
オオゲジ 大きさ60~70mm 背面全体が黒色 背面中央に1つの橙色の点の列
《ケヤキの樹皮の下に潜んでいたゲジ 2024/04/25》
《ケヤキの樹皮の下に潜んでいたゲジ 2024/04/25》
※ 2020/11/03投稿のブログ「ゲジ(富山市)」の一部です。
ゲジといえば、虫好きで有名な養老孟司さんを思い浮かべます。養老さんは「ゲジが最大限に嫌い」(『私の脳はなぜ虫が好きか?』)だそうです。
ゲジとは直接の関係はありませんが、たまたま今読んでいる開高健の『知的経験のすすめ』にも、こんな記述がありました。「…ヘビやヒルをいやがる人が多いけれども、私には何でもなかった。しかし、これがクモとなると、聞いただけでしびれそうになる。…一瞥(いちべつ)で全身が凍りつき、視野が暗く青くなり、逃げだすこともできない。息をつめて身ぶるいしながらただまじまじと眺め、悪寒をこらえつつクモが逃げるのを待つしかないのである。…」
人それぞれ、理屈なく苦手なものがあるようです。(ちなみに、私は、蛾、ヘビ、アシダカグモなどが苦手で、「饅頭」は怖いほうです。)
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