テラスに出るガラス窓に、1cmに満たないような小さな蛾がとまっていました。
前翅の色や模様などから、貯穀害虫の一つであるノシメマダラメイガではないかと思います。
テラスにスズメに与える餌用の屑米が置いてあり、そこで発生したのです(この屑米は、農協のライスセンターに廃棄してあったものです)。
《ガラス窓にとまっていたノシメマダラメイガ 2024/08/14》
《ガラス窓にとまっていたノシメマダラメイガ 2024/08/14》
テラスに出るガラス窓に、1cmに満たないような小さな蛾がとまっていました。
前翅の色や模様などから、貯穀害虫の一つであるノシメマダラメイガではないかと思います。
テラスにスズメに与える餌用の屑米が置いてあり、そこで発生したのです(この屑米は、農協のライスセンターに廃棄してあったものです)。
《ガラス窓にとまっていたノシメマダラメイガ 2024/08/14》
《ガラス窓にとまっていたノシメマダラメイガ 2024/08/14》
アカメガシワの葉を2、3枚綴った中につくられたクスサン(「樟蚕」)の繭がありました。中には、まだ羽化していない蛹が入っています。
クスサンの繭について調べていると、島根県のウェブサイト『中山間地域研究センター/クスサン 三寸の虫には多数の智恵』に、クスサンから造るテグスの製法などが書かれた興味深いコラムがありましたので、一部を引用します。
「ちょうど今の時期は蛹になる頃。枝先には葉っぱを数枚綴った中に繭が造られた様子もちらほら見られます。繭といっても蚕のように、みっしりと糸で綴ったものでなく、透け透けの網籠の中に蛹があるという形態。このため、スカシダワラ(透かし俵)、との呼称があります。
繭として幼虫が紡ぐ糸はテグス(天蚕糸)と称せられ、その昔、釣り糸やら縫合糸等にまで使用されることがあったそうで、本種をはじめとするヤママユ蛾の仲間は、テグスサンと呼ばれていたようです。
本種から造るテグスの製法は、繭を処理して糸をほぐすのではなく、繭を作り出す前の幼虫を捕まえ、頭を引き千切り、糸を出す絹糸腺という器官を出して、びゅーんと引っ張ると細く引き延ばされて糸になる。と昭和一桁生まれの縁者から聞き及びました。このとき、良質な糸に仕上げるために、酢に漬ける等の処理を行うと強度を増加できるなどなど、色々なノウハウがあるようで、一つの虫にも古の智恵が色々詰まっているようです。」
《アカメガシワの葉を2、3枚綴った中につくられたクスサンの繭(中に蛹) 2024/08/11》
《アカメガシワの葉を2、3枚綴った中につくられたクスサンの繭(中に蛹) 2024/08/11》
《アカメガシワの葉を2、3枚綴った中につくられたクスサンの繭(中に蛹) 2024/08/11》