やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

アジアイトトンボ♀(富山市)

2024-08-12 04:01:12 | 昆虫類

早朝、庭に水遣りをしていると、どこにいたのか小さなイトトンボが飛び出してきてアメリカザイフリボク(ジューンベリー)にとまりました。水がかかったので、水滴がついています。

我が家の庭では、春先から、たまに小さなイトトンボを見かけることがあります。一見して同定がむずかしそうなのでパスしてきましたが、今回は写真に撮れたので、トンボにも詳しいNさんに教えてもらいました。


《アメリカザイフリボクにとまったアジアイトトンボ♀ 2024/08/11》


《アメリカザイフリボクにとまったアジアイトトンボ♀ 2024/08/11》

Nさんからの返事のメールです。
「…。トンボは、アジアイトトンボの雌ですね。見分けポイントは、ネットで検索してみてください。『神戸のトンボ』など見ると詳しく書いてあります。」

「同定に王道なし」です。土台、写真だけで同定するのは無理なのです。その種類の同定のポイントがわかっていないと同定できる写真は撮れないし、わかっているなら種名は当然わかっているのです。解剖しないと同定い出来ないようなものは、写真ではもちろん同定できないのです。

70の手習いで、指示のとおりウェブサイト『神戸のトンボ』を見ました。その特記事項は、次のとおりです。
「♂は腹部第9節が水色をしていて、背中側から見たとき腹部第8節が水色であるアオモンイトトンボ Ischnura senegalensis と区別できる。♀は未熟なときは胸側も腹部側面も赤橙色をしており、胸側だけが赤橙色のアオモンイトトンボと割合簡単に区別できるが、成熟が進んだ個体は胸側も腹部側面も緑褐色になって、アオモンイトトンボの成熟が進んだ個体との区別が難しくなる。
 アジアイトトンボとアオモンイトトンボの区別の際、眼後紋の形状の違いを用いる場合がある。この場合、アジアイトトンボ♀の眼後紋は成熟するにしたがって変化するので注意すること(図1参照)。杉村他(1999)の絵解き検索及び本文解説、井上(2005)の絵解き検索、さらにさかのぼって石田他(1988)や浜田・井上(1985)などにおいてもこの眼後紋の変化にはふれておらず、未熟な場合の眼後紋(図1(1)) についてのみ記述されている。したがって、成熟した眼後紋が青い点の個体については,これら検索表や解説のどこにも一致しなくなるので注意を要する。なお、アオモンイトトンボ異色型♀についても同様の変化が見られる。」

これは、いくつもの標本を見較べないと理解できないと頭が痛くなり、せっかく助言してもらいながら、ギブアップです。

なお、近くにイトトンボの発生しそうな場所は見当たりませんが、アジアイトトンボの「成虫は大きな分散性を持ち、人工的な環境や、一時的に生じた水溜まりなどでも発見される」(「富山県のトンボ」)そうです。

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アカエグリバ(富山市布市)

2024-08-12 02:59:21 | 昆虫類

北陸自動車道と交差する道路のトンネルの壁に、アカエグリバが頭を下にしてとまっていました。

(翅をたたんだ)大きさが2~3cmと小さく、一見したところ壁についた枯葉のように見えたので、自転車で通り過ぎようとしていたのですが、引き返して確認しました。


《トンネルの壁面にとまっていたアカエグリバ 2024/08/10》


《トンネルの壁面にとまっていたアカエグリバ 2024/08/10》


《トンネルの壁面にとまっていたアカエグリバ 2024/08/10》


《トンネルの壁面にとまっていたアカエグリバ 2024/08/10》

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