やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

頼成の森のキノコ(74)コビチャニガイグチ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-09-16 07:05:07 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に紹介していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

コビチャニガイグチは、イグチ科ニガイグチ属の中型から大型のキノコで、夏から秋にかけて、アカマツ・コナラ林などの林内地上に発生します。「傘」は、初め半球状で成熟に伴いほぼ平板状に開き、色はオリーブ色からオリーブ褐色、表面は粘性なくビロード状です。「柄」は、円柱状または棍棒状、色は「傘」と同系色、縦状紋はありますが網状紋はありません。「肉」は、白色で、空気にふれると淡赤色から淡褐色に弱く変色し、苦みはありません。(『カラー版きのこ図鑑』参照)

ちなみに、「コビチャ」は「媚茶」、やや黒ずんだ黄褐色のことで、江戸時代の流行色の一つだそうです(ウェブサイト『日本人の美の心!日本の色/茶色のカテゴリー/媚茶』参照)。

《コビチャニガイグチ 2010/07/16》

《コビチャニガイグチ 2010/07/16》

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