2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に紹介していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。
コビチャニガイグチは、イグチ科ニガイグチ属の中型から大型のキノコで、夏から秋にかけて、アカマツ・コナラ林などの林内地上に発生します。「傘」は、初め半球状で成熟に伴いほぼ平板状に開き、色はオリーブ色からオリーブ褐色、表面は粘性なくビロード状です。「柄」は、円柱状または棍棒状、色は「傘」と同系色、縦状紋はありますが網状紋はありません。「肉」は、白色で、空気にふれると淡赤色から淡褐色に弱く変色し、苦みはありません。(『カラー版きのこ図鑑』参照)
ちなみに、「コビチャ」は「媚茶」、やや黒ずんだ黄褐色のことで、江戸時代の流行色の一つだそうです(ウェブサイト『日本人の美の心!日本の色/茶色のカテゴリー/媚茶』参照)。
《コビチャニガイグチ 2010/07/16》
《コビチャニガイグチ 2010/07/16》