やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

頼成の森のキノコ(42)キアシグロタケ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-08-01 18:17:36 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に紹介していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

キアシグロタケは、サルノコシカケ科タマチョレイタケ属の小型から中型のキノコで、夏から秋にかけて、広葉樹の枯れ枝や倒木上に発生します。「傘」は円形から扇形で、中心生または側生の「柄」があります。「傘」の表面は淡黄褐色でかすかに放射状の繊維紋があり、「子実層托」は管孔状、「孔口」は微細で円形です。「柄」の上半分は黄白色、下半分は黒褐色で白色腐朽をおこします。(『カラー版きのこ図鑑』参照) 

《キアシグロタケ 2010/09/09》

《キアシグロタケ 2010/09/09》

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ヒグラシ(吸汁)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2016-08-01 16:56:40 | 昆虫類

朝(午前6:40ころ)の静かなセンターを、幹に着いたセミの抜け殻(羽化殻)を探しながら歩いていました。いつもならニイニイゼミの羽化殻が鈴なりに近い状態で着いている場所なのに、今年は非常に少ないような気がします。同じコースを戻ったとき、ふと何かの気配を感じました。先ほどは気づかなかった高さ1mほどの幹にセミがとまっていました。羽が透明なので、一瞬ツクツクボウシと思いましたが、少し太めで色の感じも違います。ヒグラシでした。写真を撮りながら少しづつ近づきましたが、レンズが触れるくらい近づいても逃げません。口吻を幹に刺し込んで、一心不乱に樹液を吸っているところで、手で簡単に摑まえることができました。このとき、口吻が幹から抜ける感じが手に伝わってくるようでした。少し離れた幹でも、同じように樹液を吸っているヒグラシがいました(写真一番下)。 

セミの口吻の構造などについては、電子顕微鏡を用いて観察したウェブサイト『文ちゃんのタイニー・カフェテラス/樹木に突き刺す蝉(アブラゼミー口吻1~4)』に詳しく書かれています。

《地上1メートルほどの幹にとまっていたヒグラシ 2016/07/28》

《近づいても逃げないヒグラシ 2016/07/28》

長い口吻(赤矢印)を幹に刺し込んで吸汁するヒグラシ 2016/07/28》

《吸汁していたヒグラシの腹面 2016/07/28》

《一心不乱に吸汁するヒグラシ 2016/07/28》

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