氷の大陸 南極体験談

2014-01-16 16:05:50 | お稽古 カルチャー

今日、公民館で月一の行事であるK大学が開かれました。
今日の講師はこの公民館の前館長だったお方で第20次南極地域観測隊の中のお一人で、当時の体験談を映像を交えて2時間ほど休憩なしでたっぷり聞かせていただきました。
2010年現在で南極には昭和基地、みずほ基地、あすか基地、ドームふじ基地、と4つの基地があります。
国境のない南極では日本だけでなくアメリカ、イタリア、ロシア、など28か国が基地を設置していて、研究者同士が自由に訪問をしてお互いのデータをやり取りしているそうです。

特に興味のあったお話は
★白夜と極夜
・昭和基地では太陽が全く出ない日は6月~7月中旬の40日間
・反対に出っ放しの日は12月~1月中旬の40日間
・残りの日は出ては沈むという毎日
・南極点では6か月間は月が出っ放しで、残りの6か月間は日が出っ放しだそうです。

★仕事以外の楽しみは
・みんなで魚釣りをする。良く釣れたそうです。
・ソフトボール大会。ボールを赤く塗って良く見えるようにしたそうです。
・誕生会やお餅つき
・居住棟ごとに分かれて出し物対決(居住棟は当時は3つあったそうです)

★自然環境として数個の火山があり、温泉も出ているそうです。
・1970年以降火山は終息に向かい、今では噴煙が見られる程度だそうです。

★世界最大の隕石保有国のひとつ
・日本は2010年までに16,836個の隕石を採集している。
氷の中に保存され露出後も汚染されることがないのが南極隕石の特徴です。

★葉物を水耕栽培  カイワレやもやし、ミニトマトなどを上手に作っておられました。

この他では昭和基地から捉えたオーロラを映像で見せていただいたり、船が着くとペンギンがお出迎えをして暫く寛いでいる可愛い様子などを見せていただきました。
一番新しい映像としては昨日の1月15日の南極の様子が送られてきていました。

そして国立極地研究所から取り寄せられた本物の南極の氷を、生まれて初めて目で見て手で触らせていただきました。
氷の塊の中には沢山の気泡ができていて、プシュプシュと音がします。
とても不思議な体験でした。

まだいろいろなお話をお聞きしましたが、うまくレポートできないのが本当に残念です。
このカルチャーに入っていなければ一生聞けなかったであろう体験談を生で聞かせていただいて、とても嬉しく思いました。
どうもありがとうございました。