≪ 山梨・女児行方不明 ≫ 顔写真 最初から公開すれば目撃情報の確率は？ 刑事事件も含め、何が公開を躊躇わせるのか？

◎　山梨女児不明、県警が写真を公開　https://mainichi.jp/articles/20190930/k00/00m/040/094000c?fm=mnm
　母親が顔を出し、涙ながらにメディアの前で泣いていた。　それと軌を一にするのか知らぬが、警察は女児の写真を公開する。此の一致は明らかに、
　　警察が両親の了解のもと、踏み切ったということだろう。　　ここで、素朴な疑問。

１)　発見の確率、或は目撃情報・手がかり入手の可能性から言えば、顔写真は早く知らしめる方が１０日後よりも理論的に効果は期待できる。
　　何が公開を躊躇わせるのか？　理由付けを私は全く想像できない。　少なくとも警察は、嘗て平易に理由を説明したことがあっただろうか？

2)　刑事犯罪の容疑者についても同じことで、何故か、事件直後に顔や通行中の姿の写真が公開されることは極めて少ない。「捜査上の理由から」との
　　判ったような判らない理由付けだが、容疑者と断定した時点でなおも躊躇う理由は「被疑者の人権配慮」か？　万一誤認逮捕に至る稀な場合に備え、
　　早期発見の可能性を犠牲にするということか？　　　これまた、わからない。

３）TVニュースで私が気になったのは、母親が実名と肉声で顔を出し訴えているのに、父親たる男性は顔を隠してのインタヴューに終始した事だった。
　　此の男性がどういう職業に就いているのか判らないが、この父母の差異はどう考えれよいのか？　首を捻った。

　＊　ここからは邪推だが・・男性は「勤務先あるいは取引先・ビジネスへの配慮/忖度」から顔は隠さざるを得ないと判断したのではないか？
　　　仮にそうなら、彼を責める気にはなれないが・・ああ、此の社会ではやはりそうなのか？　・・と私はやりきれない。　あれは彼自身の判断だったのか？　

≪ NHKの議事録非公表 ≫ 会議を非公開にすれば議事録不要だって？ 悪知恵の手本だね 罰則の不在が全ての原因だ

☆　NHK会長注意　経営委の法定議事録になし　委員「非公表実施」認めるhttps://mainichi.jp/articles/20190929/k00/00m/040/176000c?fm=mnm
　ともかく、呆れるほかない。
１）　＜NHKの最高意思決定機関である経営委の議事録は、経営の透明性を確保するため、放送法41条で委員長に作成と公表を義務づけている。
　　　ただ、どこまでの内容を載せるかは経営委の裁量に委ねられている。＞
　⇒　「裁量に任せるという名の恣意」これこそが、NHKに限らず全ての組織で、罰則不備の源とタッグを組んだ『ごまかし・すり替え』を産む温床である。

２）　＜関係者によると、経営委はNHK執行部も交えた会合とは別に委員だけの会合を開き、上田会長を呼んで厳重注意した。この委員のみの会合は「のみの会」と
　　呼ばれ、議事録公開の対象としないことが許されているという。別の関係者は「『のみの会』にしたのは、厳重注意の問題性を認識していたことの裏返し
　　ではないか。そもそも議事録の公開が恣意（しい）的すぎる」と指摘する。＞
　⇒　「のみ」か「シラミ」か知らないが、”集まりを非公開にすれば議事録作成も公開も不要”・・これは多分、外国では通らない。先ず幹部ではなく職員から　
　　異議が出され、内部で無視されようなら公に出されてしまうであろう。　　日本では？　　誰もその重大さ、公文書管理法令違反を問わない。
　　職員・公務員の意識の低さ　が危ないのだ。。　然も、関係者に対し、何も罰則は存在しない。存在しないから違法状態を続けられるのだ。　

◆　「経営委員会」と「」NHK執行部/会長職」この二重構造が、郵政側の介入を許す場所提供と結果的にはなった。此の経営構造/体制の問題と別に、
　　官庁（＝総務省）内部での内輪の縄張り＆縦割り意識もある。
　　　そもそも論でいうなら、郵政側が『かんぽ保険販売に関する醜態』を脇に置いて、NHKの報道が気に入らないと横槍を入れる、其の厚かましさ・破廉恥さ。
　　これをメディアと国民は真っ先に非難せねばならないのに、その声はどこからも聞こえない。　

　上に述べた≪議事録という公文書公開における恣意性を見逃す鈍感さ≫＋≪盗人猛々しい極みの官庁内バトル≫
　　・・これを目にしても　呆れるだけで　怒らず　黙っている国民の価値観は狂ってないか？？