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福田恆存と國語問題ⅡⅩ

2013年11月26日 | 歴史
 昭和30年代後半になると福田さんが携われた國語論争に少し新しい色合いが加わってきます。
それまで福田さんが論争してきた相手は桑原武夫、金田一京助、あるいは土岐善麿といった文人と呼んでよい人々でした。
これらの人達は漢字制限論者で、仮名遣いの点では表音主義者と呼べば正体が分かる人々です。
文人である故にその説くところには一応学問的次元があり、世間が見るであろう論拠を振りかざしていました。
ただしその論拠自体は学問的次元の物と言える様な代物ではありません。学説の域には達していないのです。要するに能率本意の文筆業者の思い込みに過ぎないのです。
そこで福田さんは内心の馬鹿馬鹿しさに堪えながら、
自分の議論を非学問の徒に対する真の学問人としての説得力を踏むために自分も良く勉強された上で文章を書かれたのではないかと思われます。
その大変真摯な研究の成果として「私の国語教室」といったのが不朽の学問的業績が収穫されました。
福田さんの努力は自らの力によってしかるべく報いられたと言って良いでしょう。

☆お知らせ
営業日の午後12時~午後4時は、手術、治療業務のため留守番電話にしている場合があります。
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