森の文明と日本Ⅶ

　ところが日本ではなぜか農業の移入が遅れ、２千年前からやっと農業が入ってきました。
農業が入るその前、狩猟採集生活として日本は大変高度な文化を持っていました。それが縄文時代です。それ以前を石器時代といいます。
石器時代の後で土器が発明されます。日本で発見された土器で最も古いものは１万３千年～１万２千年、それは世界最古の土器です。
同じ時期の土器がシベリアでも見つけられるので、土器は東北アジアで発明されたと考えられます。
土器文化の意味は何でしょう。土器は何に使われたのでしょう。それは物を煮る器として使われました。それまで人類は生で食べるか焼いて食べていました。
土器によって煮て食べることを覚えたのです。それによって食物の範囲が大きく広がりました。
縄文時代の主食は土器に魚、山菜、それからいろいろなドングリを潰して団子にして入れました。今の鍋料理です。縄文時代の人は鍋料理を食べていました。

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