森の文明と日本Ⅱ

元来「文化」というのはイギリスやフランスが近代文明、産業革命の結果作り出したものです。
それを近代における後進国のドイツが「文明」だ、「civilzation」だと言い出しました。
しかしそのドイツにはそういう文明は遅れているかもしれないが「精神文化があるぞ」として、それをcultureと名付けて使った言葉です。
日本にもそれが大正時代から風靡しました。ところが最近文化人類学という学問が登場し、それは未開民族の文化を研究するといいます。
未開民族にも文化はあるというのです。その文化は生産方法とか慣習とか社会制度の中に具体化されています。
その文化を研究しようという新しい学問です。そのドイツ流の文化概念と未開民族の文化を研究する文化人類学の「文化」はいささか異なります。
これを統合してお話しするのは大変難しいと思います。

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