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森の文明と日本Ⅵ

2016年10月15日 | 歴史
 ではどうして日本にこんなに森が残ったのでしょう。日本が農業国家として後進国であったからです。
そして農業文化以前の狩猟採集文化がこの日本列島の中でめざましく発展していました。
このことは今まであまり強調されてきませんでしたが日本を考える根本問題なのです。
農業は約1万年前にできました。西アジアで小麦農業がまず登場しました。ほぼ同時に東南アジアで米農業が興りました。
この2つの発明が人類文化に決定的な影響を及ぼしています。西アジアに始まった小麦農業はたちまち世界を席巻します。
お隣の中国でも5千年ほど前に黄河地帯がはじめはヒエ粟、次に小麦の大穀倉地帯になります。南の方は米の穀倉地帯となります。
中国は人類の文明の元となる小麦と米の文明が栄えました。
ところが日本は遅く、やっと米が入ってくるのは2千3百年ほど前、弥生時代、それが終わる1千7百年前、キリスト世紀を挟んで上3百年、下3百年、
この6百年を弥生時代といいます。この時代に日本は農業国家に変わっていきました。農業以前の人類は狩猟採集生活をしていました。この期間はとても長いのです。
人類発生を2百万年前として199万年は狩猟採集生活で、わずか1万年の間が農業牧畜の時代です。

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