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中国:女性狂犬病で死亡:700頭の犬殺処分

2012年06月30日 | 医学・獣医学
Date: Thu 10 May 2012
Source: China Daily [edited]
<http://www.chinadaily.com.cn/china/2012-05/10/content_15259411.htm>

 四川省夾江県において狂犬病で女性1名が死亡したことにより700頭以上のイヌが処分された。
West China Metropolis Daily 紙によれば、2012年4月24日にMucheng市Taiping村在住の63歳女性が、
市場から自宅への帰り道で近所のイヌに2回咬まれた。妻は病気だと思わなかったので、
傷口をアルコールで消毒しただけだったと夫が回顧した。
 彼女は5日後、畑仕事をしていたとき肩にしびれを感じ、両手を上げるとその感覚は再発した。
次の日に彼女はMuchengの公立健康センターを訪れ、リウマチに対しての中国の伝統的医療を施してもらった。
「しかし、2012年5月1日彼女が医療を受ける前に彼女は(病状の)悪化を感じた。
彼女は水を見て怖がり、吐き気をもよおした。」と彼女の夫のWest China Metropolis Dailyへの談話として引用された。

その日の午前中、女性がMucheng市の公立健康センターへ入院したが、医師達は彼女の症状の原因を発見できなかった。
彼女の症状は悪化し、2012年5月3日の早朝に夾江県の病院へ搬送された。彼女の夫は次のように述べた。
「2012年5月4日の昼、彼女の病状は好転せず、夾江県が管理している楽山市の武装警官病院へ搬送された。」
そこの医師達はその女性が狂犬病を患っていると診断した。彼女は、5月5日の早朝に死亡した。

 この症例は、最近5年間におけるMuchen市で初めての狂犬病死亡例であった。
とMucheng市政府のチーフ(主任)であるXue Huaijun,は述べた。
そこで、Mucheng市は、非常事態対応システムを始動した。狂犬病の予防と制御に関する四川省の規定により、
Zhang'sの家から3Km(2 mi)四方のイヌの安楽死処分を始めた。
それ以来、Mucheng市は100人以上からなる自警団を組織し、Taiping 及びBaimian村の700頭以上の犬を殺処分した。

役人が、それらの村のイヌの頭数を数え、飼い主は、殺処分するために定められた場所に飼い犬を連れて行くよう命じられた。
とXueは述べた。イヌの死体は、ガソリンをかけて焼却し、石灰を撒いた後に2.6mの深さの穴へ埋められた。
訳文校正者の源より:2.6mは8.5フィート、20フィートなら6mになる。

不適切な対応による痛ましい話である。女性は診断の遅れと迅速な曝露後治療を受けなかったことにより死亡した。
女性が住んでいた村における700頭のイヌの殺処分は、住民に如何なる安全性を高めるとは思えない。

咬まれて12日以内に被害者が亡くなったのはきわめて珍しい事である。
咬まれた傷口が重度だったのか、あるいは他の原因があるのかも知れない。

☆お知らせ
営業日の午後12時~午後4時は、手術、治療業務のため留守番電話にしている場合があります。
フィラリアの予防を開始しましょう。
ワンちゃんたちの狂犬病ワクチン接種の時期です。できれば6月30日までにお願います。

6月の予定