一年の節季も終わりに近づき、今日からは大雪の「熊蟄穴」(くまあなにちっす)。文字通り、熊が冬籠りに入る季節の意。多摩地区ではみぞれの降った次の日、なにかと手持無沙汰で、今年ももうすぐ終わりかと寂しくなってしまい、咲いている野の花は見られないかと野川まで出かけてきた。
冬日を集めたように咲いていたツワブキの花
シュウメイギクは咲き残りに一株だけ
アキノゲシ
狂い咲きのオオイヌフグリやホトケノザを除けば目立つ花はこんなもの。あとは赤い実をつけたのが3つほど。サネカズラの実
これはヒヨドリジョウゴ
ハダカホオズキ
種がはじけた後のウバユリは林の中に点々と寂しげに立ち尽くしている。
それでも今年は暖冬だったせいか、まだ場所によっては楓の紅葉も見られる。
これはコナラの木だろうか
一段と赤いのはハゼの木
足元には負けじとオオバギボウシも黄葉している。
透明感のある赤はニシキギの紅葉。この色を見てると何か心が落ち着かない。
これもきれいだったが樹種は不明。
なんといっても見事だったのはアカシデの紅葉。こんなにつややかな紅葉だとは御見それした。
桜の木は葉が残されているのはほんの一部だけ。
銀杏もあらかた散ってしまった。
これで今年の紅葉はお終いだ。寂しくなるが、葉を落とした枝先には野鳥の姿が見えやすくなって、また別の楽しみの季節がやってくる。巡る季節の楽しみをあと何回味わうことができるのだろうか。
この辺で。