野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

冬の野鳥

2013-02-28 | 探鳥

 今回はこの冬に出会えた野鳥の皆様方に再登場してもらう。

 都会の中に残された貴重な自然、野川公園

 

 ジョウビタキの♂

 

同じくジョウビタキの♀

 

いたるところで何度もお目にかかったアオジ

 

 シメ、こいつにもよく会った

 

 モズには可愛らしさと獰猛さが混在している

 

 ルリビタキも各地の公園でよく見かけた

 

 

 秋ヶ瀬公園ではアカゲラをじっくり見ることができた。

 

 同じ秋ヶ瀬ではベニマシコの番にも出会えた

 

 

 不意に現れたアトリの群れ

 

 今年初めてお目にかかったミヤマホオジロとキクイタダキ

 

 

 そういえばシロハラも今年は例年より多かったようだ

 

 アカハラは北本で見た一回だけ

 

 

 地上でのエサ取りを終えて休憩中のカシラダカ

 

 梢の間を素早く飛び回るエナガ

 

 ヤマガラはいつも可愛らしいしぐさと人馴れした図々しさで楽しませてくれる

 

 福島潟で見かけたオオタカ

 

 

 おなじみのカワセミ

 

もっとおなじみのコサギ

 

 コサギは多摩川では群れを成していた

 

 近づいた人に驚いて一斉に飛び立つ

 

 これはダイサギの飛翔

 

 北本で見たマガモの群れ

 

葛西臨海公園のスズガモ

 

 アオサギ

 

小金井公園に紛れ込んできたトモエガモ

 

瓢湖では久しぶりにミコアイサにも出会えた

 

 今冬もたくさんの野鳥たちに心を癒してもらった。

 ありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


春を探しに

2013-02-08 | 散歩

  立春はとうに過ぎたが、寒さの厳しい日が続いている。それでも春は近づいてきているのだろう。つい先だって降った雪も2,3日で跡形もなく消えてしまった。

花の名としては時期遅れとなってしまったが、セツブンソウに会いたくて野川観察園に出かけてみた。

 

 ポカポカとして気持ちの良い陽気だ。着ていたセーターを脱いでリュックに詰めてから歩き出した。

ロウバイが早くも旬を迎えている。

 

 余りの陽気のせいで水浴びを繰り返す鳥たちも多く見かける。

 

 ツグミは水浴びした後も湯船につかるように暫く水の中から出ようとしない。

 

 こちらではムクドリが入れ替わりの集団沐浴

 

それを羨ましそうにジョウビタキが見つめている。

 

餌を求めてひっきりなしに動き回っているのはヤマガラ

 

 少し離れた川原ではカワセミがじっと水面を見つめている。

 

 観察園に入ると、氷の解けた池の中にはコサギがいた。

 

 足元の同心円状のさざ波はサギの餌を取るためのテクニック foot stirring(足ゆすり)でおこされたもの。

 

 観察園の奥の方まで来て、春の日差しを一身に受けたようなフクジュソウを見つけた。

 

 

 その近くには地面にへばりつくように小さな花を咲かせているセツブンソウ

 

 春先に咲く命短い花たちをスプリングエフェメラル(春の妖精)というが、その妖精たちのなかでこの花が真っ先に咲きだす。白い5枚の花弁(本当は萼片)と青紫色のおしべ、蜜腺をもつ黄色いめしべ、見るからに可憐な小さな花だ。

 

 毎年節分の前後と余りに早く咲くので、山歩きでは秩父で一度見かけたきり。その時はカタクリと一緒に雪の中で咲いていたが、花の余りの小ささに驚いた記憶がある。

 

 嬉しいことに今年の春ももうすぐのようだ。

 

 

 

 

 

 

 


百蔵山と富士の笠雲

2012-12-11 | 登山

  

 

 天気がいいので、早起きして百蔵山に登ってきた。中央線の猿橋で下りて中央高速のガードをくぐる。橋の下を流れるのは葛野川、すぐ下流で山中湖を水源とする桂川と合流し相模湖にそそぐ。上流の山並みは大菩薩連嶺だろうか

 

登山口までは舗装された道をくねくねと折れ曲がって登っていくのだが、車は少ない。登山口までの標識は分岐点ごとに表示してくれているので迷うこともない。

市営グランドを過ぎ、ここで左折。

 

 駅から約40分ほどかかって浄水場まで登ってきた。標高は500mを越えたぐらいか、ここまで登ってくると富士も望めるようになる。。

 ここが浄水場。

 

 すぐに登山口が見えてきた

 

 まだシモバシラの溶けきらない山道を登っていく。と、ヒッヒッという規則正しい小鳥の鳴き声が聞こえてきた。4,5m先にルリビタキの雌が鳴いている。円らな瞳が何とも可愛い。人を恐れ無いようで、カメラを向けても暫く被写体になってくれた。

 

薄暗い谷間にいたウソ、こちらは中々振り向いてはくれなかった。

 

 種名はわからなかったが、一枚の葉に紅と黄に染め分けられていてきれいだった。

 

 今回初めて登ったのだが、この山は付近の山と違い針葉樹が少ないので、陽だまりの中を登山できるのが嬉しい。その陽だまりの中を頻りに飛んで、というか浮遊していた雪虫を手で捕まえてみた。捕まえたら暫くボーっとしていたので、椅子に置いて4,5枚撮ってみた。何とかとれたのがこの一枚。

 

 12月の時期なのでしょうがないが、花はキク科のリュウノウギクやアキノキリンソウの枯れ残ったものを除いてほとんど見られない。これは絵筆のようなコウヤボウキの綿毛。

 

 信仰登山の名残か石仏が無造作に置かれてあった。百蔵山のモモ、そして付近の集落の名には犬目、鳥沢、猿橋とあり、更には九鬼山と桃太郎の昔話のキャラクターが揃っていることから、この山には桃太郎伝説もあるという。

 

 扇山との分岐点、古い今にも朽ち果てそうな標識がいい。

 

1000mを越えたこのあたりではほとんどの木が葉を落としている。

 

 頂上の標識が見えてきた。百蔵山は山梨の秀麗富岳12景の一つとなっている。

 

 

 ここで富士の良く見えるところに腰かけて、缶ビールとつまみを取り出す。風もほとんどなく、他には人一人いない。オーバーを脱ぎ、小春日和の心地さを味わう。眼前には雄大な富士、ううーん何という至福の時間だろうか。

 ちょうどこの時に富士に小さな笠雲がかかってきた。このサイトによると、笠雲には20の型があるという。

 これはさしずめ、はなれ笠

 

 うねり笠

 

 おひき笠

 

 ふきだし笠

 

 僅かの時間に笠の形が変わっていく

 

 そして缶ビールが終わり、おにぎりも終わった頃には笠雲も随分離れ、なくなってしまった。

 

 帰りは福泉寺方面へ下山

 

 金毘羅宮の小さな祠

 

 

 今年の台風の跡か、登山路にはスギの倒木がごろごろしていた。

 

 軒を壊すので乗り入れ禁止との民家の標示

 

 福泉寺を過ぎてからは、ススキがきれいな葛野川べりの遊歩道を歩いて駅まで向かった。

 

 

 今日はこの辺で。

 

 

 

 


野川に咲く初秋の花

2012-09-21 | 散歩

 残暑もどうやらやっと峠を越したようだ。季節は変わり、節季は白露の第3候「玄鳥去」となった。玄鳥というのは燕のことだが、そういえばここ最近はいつの間にか姿を見ることがなくなった。新しくできた家族ともども南の国へと帰っていったのだろうか。そしてかわりに暑さで出遅れていた秋の野の花がだんだんと姿を見せ始めたようだ。

 久しぶりに訪ねた野川公園。ツルボが川の土手に群生していた。

 

図鑑では山野の日当たりのよいところに咲くとあるが、最近は町中の公園の芝生でよく見かける。その辺で普通に咲いて居る花だが、よく見ると非常に繊細で美しい。

 

 もう少し川に近づくとツリフネソウが多くなる。

 

 キツネノマゴもいたるところに咲いている。この時期咲いている花の個体数ではこの花が一番多い。

 

 観察園に入るとミゾソバらしき花を見つけた。これはママコノシリヌグイというやつか。それともアキノウナギツカミという似ているものもある。いつまでたっても区別がつかない、そんな区別はどうだっていいじゃないかという思いがあるから尚更覚えられないのだろう。

 

 今日野川の観察園に寄ったのはそろそろ彼岸花はどうかと思ったからなのだが、やはり今年の残暑で開花が遅れているようだ。咲いているのは4,5株のみ。そう思って期待してきた人がほかにもいるようで、みんな残念そうな顔をして帰っていく。

 

 ここの観察園は彼岸花の群生も素晴らしいが、カリガネソウのちょっとした群生もなかなか行ける。

 

 カリガネソウはクマツヅラ科の花。ダンギクやイワダレソウなども同じ科の花だが、それぞれ花の形がまるっきり違うのが面白い。

名は雁(かりがね)からだというのだが、この花を見てもどうしても雁には見えてこない。

 

 

 カラスノゴマはシナノキ科の植物。シナノキ科の植物の有名なものとしては菩提樹やジュート、モロヘイヤなどがある。カラスの名のつく他の花と違って、大きめの葉の下に下向きに小さな花を一輪だけつける、健気で気品を感じさせる花だ。

 

 ゲンノショウコの花は紅白見られるが、赤色の花ははっとするほど原色の赤に近い。名は昔から下痢止めの薬効が速やかに表れるので「現の証拠」とつけられたという。

 

 アメリカイヌホオズキは帰化植物で、大きな体に小さな花を数輪つける。花は昔からのイヌホオズキとよく似ている。

 

 キンミズヒキはバラ科キンミズヒキ属の花。ミズヒキはタデ科タデ属で、ギンミズヒキはミズヒキの白花品種。

 

 夏の間繁茂していたクズの花に変わって、この時期川べりを覆っているのはアレチウリの花。旺盛な繁殖力から嫌われ者の花だが、今回は精一杯かわいく撮ってみた。

 

 触れなば落ちんアキカラマツ

 

 彼岸花は空振りだったが、もう一つのお目当てナンバンギセルには絶好のタイミングで会うことができた。ハマウツボ科に属するナンバンギセルは寄生植物で、ススキやイネ、ミョウガ、サトウキビなどの根元に生える。一年生の植物で花の終わりには黒い種をつける。下の写真にも種の一部が見える。

 

 

万葉集に「道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ」として登場する。尾花はススキ、思い草がナンバンギセル。

 

 

 帰り際、今まで見たことのない珍しい蜂を見かけた。山や野に遊んで数十年になるが、このハチを見かけたのは初めてだった。終わりかけのイヌゴマにやってきた蜂の名はルリモンハナバチ。

 

 じっとしては居てくれないので撮れたのは数カットのみ。背中の黒と水色の模様が何とも美しいハチだ。青い鳥は幸運を運んでくれるのだから、青い蜂も何か良いことをもたらしてくれるのだろうか。

 

 この辺で。

 

 

 

 

 

 

 


吹上菖蒲園

2012-06-27 | 探鳥

 花菖蒲の季節ももう終わりになろうとする、6月下旬青梅市にある吹上菖蒲園を訪ねた。今回は訪ねたのが遅かったので、早生種はほとんど終わっていて,咲いていたのは晩生種を中心とした花菖蒲だった。

 

 まずは江戸系の品種から 清少納言

 

 ピンク色の美しい吉野太夫

 

 鯔背な早苗の舞

 

 絣模様が美しい花錦

 

 

 白万里の輝き

 

肥後系を思わせる重厚な夢の羽衣

 

 赤紫のフリルが粋な武蔵川

 

 濃い紫に白い縁取りが印象的、神曲

 

 鎌田錦

 

 きりっとした花姿を持つ初衣

 

 チューリップのように咲くのが特徴の玉宝蓮

 

 梅雨の晴れ間のすっきりとした青色の小青空

 

 

続いては伊勢系のハナショウブ

これは美吉野というピンク色が美しい品種

 

藤代

 

 衆華の誉れ

 

 

 居間で生け花のように鉢植えを愛でた肥後系のハナショウブ

舞子の浜

 

 雪見笠

 

葦の浮舟

 

 

新七彩の夢

 

 紅姫

 

 君子国

 

 

 おしまいは山形の長井系のハナショウブ

長井胡蝶

 

 竜のひげ

 

 青色がきれいだった三品種

まずは郭公花

 

 長井古紫

 

 ひときわ輝いて見えた長井山紫水明

 

 

 出羽の里

 

 

 野川の鷺

 

 

 

 自生種の陸奥の薄紅

 

 

 雑種の月夜野と新世の輝き

 

 

 米国系のピンクフロスト

 

 

 早生種から晩生まで一か月近く長い期間にわたって楽しめるのが、ここの菖蒲園のいい処だ。