野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

深大寺バラ園‘13

2013-05-18 | 植物園

 今年も薔薇の季節がやってきた。薔薇には見た目の派手さ、香りのよさ等人を惹きつける要素が揃っているのか、平日にもかかわらず神代植物公園はたくさんの人で一杯だった。

 

 

 今年のバラフェスタは5月11日から26日まで催されている。私が行ったのは前半にあたる16日だが、今年の暑さのせいか既に見ごろを過ぎたバラが目に付いた。

 クイーンエリザベス、78年バラの殿堂入り(アメリカ)。気品のある色といい、堂々たる咲きっぷりといい殿堂入りにふさわしいバラだ。

 

 ゴールドマリーはフランス産。濃い黄色で咲きすすむと縁にピンクがかかる

 

 まるで蝋細工のような光沢を見せるファンファーレは‘56年にアメリカで作られた。

 

 私の中のバラ色はこのブルーバユーのような薄い青紫色。‘93年ドイツ。

 

 品種札にはジャニナとあったのだが……

 

 レッドデビルとはバラにふさわしからぬ恐ろしげな名をつけられたものだ。このバラは‘67年のイギリス産。写真では見えないが花弁の裏側は銀白色。

 

 ‘56年アメリカ産のムーンスプライト。スプライトは妖精の意味なんだって初めて知った。中心は黄色が強く、外に行くにしたがって薄くなっていく、香りもよく花の形も良い。

 

 

 夕霧は名前からも分かるが日本の京成バラ園で‘87年に作出されたバラ。ピンクの覆輪が可憐で繊細だ。

 

 モンパルナスはフランス産。

 

 ブルボンクイーンはローズピンクの八重の浅いカップ咲き の花。

 

 お昼過ぎ、バラ園はますます混雑してきた。

 

 品種札なし、やや緑色を帯びた花弁が珍しかった

 

 リリベットはアメリカ‘53年度作。3つ並んだ様が左から母親、子供、祖母と親子三代のようで、真ん中の子供が左右から押され窮屈そうに見え微笑ましかった。

 

 

 ポリネシアンサンセットはアメリカの四季咲きのバラ。ポリネシアの夕焼け空はこんな色に染まるのだろうか。

 

 

 インターフローラとあったが、ネットで参照してみると本当にこれかと自信がなくなる。(間違っていたらごめん)。そもそもバラ自体が咲き進むにつれて変色するからか、デジタルカメラのホワイトバランスの癖か、それとも単なる名札の間違いなのか、一つの品種なのにさまざまに色のバラがネットには載っている。

 

 レディラックの香りは、これぞバラといったクラシックな香り。幸運の女神はこの香りとともに訪れるのか。

 

  ツルバラの新雪。香りもよく、こぼれるように純白に咲き誇る。‘69年形成バラ園作。

 

 同じ京成バラ園のうらら。四季咲きで耐病性も強く、花付きもよいそうだ。

 

 余りの熱気と日差しの強さで日傘をさす人も多くなってきた。

 

 色あせてしまったセブンティーンはアメリカ‘59年作。ピンク色の綺麗な花なのだが、変色し妖艶さを増してしまった。人間でいうと令嬢が蠱惑なマダムへと変わったようなものか。

 

 こちらはまだ初々しさを保っていたプリンセスドゥモナコ。仏メイアン社‘82年作。モナコ皇妃となった故グレースケリーに捧げられた花といわれている。

 

 ポンポネッラはドイツ‘2005年作のツル性の八重咲きバラ。

 

  マジョレットはフランス作出の四季咲き大輪のハイブリットティーローズ。深紅のバラは目で見ると綺麗なのだが、カメラではすぐ色飽和して難しいが、それに比べてオレンジ色はそのままの色合いで写ってくれるようだ。

 

 カリーナはフランスメイアン社作の四季咲き品種。

 

 フロリック、アメリカ作。こういう色はブライトピンクというそうだ。肉眼ではもう少しピンク色に近かったようだが……。

 

 お終いは聖火。京成バラ園で作られた第一号のバラで‘64年の東京オリンピックにちなんで作られた四季咲きの大輪種。半剣弁で咲き進むにつれて花色が変化して行く様をオリンピックの聖火に見立てたもの。

 

 時刻は3時を回ったばかり、一向に喧騒と人出の絶えないバラ園をやっと抜け出した。

 

その後はホオノキやトチノキ、センダンなどの木の花や野草園で、原色で焼き付いた眼を冷ました。

 いい一日を過ごせた、この辺で。


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