野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

二月の高尾

2012-03-01 | 登山

 高尾山にはもう数え切れぬほど登っているのだが、2月に登ったことはない。他の月はほとんど登っているのにこの月だけは今までなかった。冬の高尾はシモバシラと富士が楽しみなのだが、それは12月、せいぜい1月まで。2月になると麓では梅が咲き始めるので、例年はそちらで忙しくなるという次第。ところが今年は寒気が強く、2月下旬になっても梅はまだ1,2分咲き程度。仕方がない(といっては山に失礼なのだが)高尾にでも登るとするか、多分人も少ないことだし、まぁ富士山や冬鳥の姿でも見られりゃ良しとしよう……。

 登りのコースは一号路から

 

 人気の少ない山道をゆっくりと登っていく。

 

 あっという間に神社のある見晴らし台に着いた。

 

 まだ10時になったばかりなので都心の見晴らしもきいた。

 

 手前の新宿高層ビル街とスカイツリーが渾然となって蜃気楼のように浮かび上がっている。

 

 雪をかぶった野仏

 

 

 一年中人でごった返す参道もこの時は閑散としている

 

 この石碑の句が好きだ 「かなかなの かなかなさそう 谷浄土」

 

 

 高尾山頂上。登りが短いのでいつもあっという間につくのだが、今日は山が空いているので一層短く感じられた。

 

 富士がとても良く見え、登山客がみんな歓声を上げている。

 

 

 東屋の屋根も白く雪化粧。

 

 

 廃屋の向こうにも小さく富士山が

 

城山への道はアイゼンが欲しくなるぐらいつるつると滑る。

 

 途中は見る花もシモバシラもなく、野鳥も姿を見せてくれないので、登り始めて2時間と少しなのにあっという間に城山だ。

 

日曜だったので茶屋は営業していた。

 

 ここからの富士は少し雲がかかってしまっていた。

 

城山からの展望の楽しみは富士山だけでなく、南アルプスもある。こちらが拝めるのは条件が特別にそろった時だけ、今日は運が良かった。

 

どちらに下るか迷ったのだが、最近行ってない相模湖方面へ下ることにした。

 

 

 

 林床に野兎やシカの足跡を探したのだが見つからず残念。

 

 どういうわけか足元に首だけ侍らした野仏があった。

 

40分ほどの下りで相模湖側の登山口へ降りた。

 

 相模湖と津久井湖を結んでいる相模川。この川の風景は、ゆったりとした川の流れがどこか日本離れしているようで、お気に入りスポットの一つだ。

 

 

 

 この辺でやっと昼時になったので、川べりで持参したおにぎりを食べた。目の前にはオオバンのつがい。小鳥たちが頻りに木の実をついばんでは鳴き交わしている。

 

昼食を食べた後は相模湖駅方面に向かった。

 

 駅に着いたら、電車が行ったばかり。40分ほどの空いた時間で近くの与瀬神社に寄った。茶色の舗道は神社の参道にもなっているが、その下には中央高速が通っている。

 

 仁王像の代わりに古式ゆかしい内裏像

 

趣のある伽藍。

 

 ここから陣馬山に登るコースがあるとは知らなかった。

この辺で。