12月初旬小春日の陽気に誘われて、桜で有名な高尾の森林科学園を訪ねた。
桜の時期は大変な人出になるのだが、この時期は本当に人が少なく落ち着いた雰囲気で散策が楽しめる。
背の高い巨木が多いので、圧倒的な迫力を持った紅葉を目にすることができる。箱庭のような庭園の紅葉とはまた違った趣があって楽しい。
木陰にたたずむ森の家にも人気は感じられない。。
桜の木々はほとんど葉を落としてしまっているが、斜面のところどころにたつ楓の大木が彩りを添えている。
それでも向かい側の山に目をやると、ほとんどの木々は葉を落としもうすっかり冬の装いだ。晩秋と初冬の狭間にいて季節の推移を眺めている気分だ。
切れ込んだ谷間に立つ針葉樹
崖からつりさげられた楓の紅葉
枝先から「枯れ」が始まる。
木に絡まるツタも美しい
天に突き刺さるかのようなモミジバフウの巨木。この木の紅葉は、葉の形もよく色も赤から黄へのグラデーションが楽しめる素晴らしい紅葉なのだが、残念ながら少し遅かったようだ。
暖かな斜面に腰を下ろし休んでいたら、傍らに咲くリンドウに気が付いた。
持参してきたおにぎりを食べ、鳴き交わす野鳥の声に耳を傾けながら、終わりを迎えつつある秋を見送った。
この辺で。