歳のめぐりは早いもので、今年も節季は早や立冬第三候「金盞香」。きんさんかんばしと読み、きんさんは水仙の異名だとか。
奥多摩御岳駅の近くにある玉堂美術館の銀杏が今年も見事に黄葉していた。御岳駅に降り、狭い坂道を下っていく。
御岳橋
朝からの雨で川の流れが激しい
武骨なコンクリートの人工物と紅葉。この絡み合いも結構味わいが深い
朝からずっと雨が降り続いている。が、もみじの赤はこんな雨の日こそ一層映える。匂い立つようなぬめっとした赤色には生々しい命を覚える。あるいは命の終焉を。
少し下ると対岸に玉堂美術館が見えてきた。今年もこの銀杏は一際華やいだ装いを纏い、すっくと立っている。
イロハモミジは紅葉しはじめたばかりのころが一番きれいだ。
やはり遅れているのか紅葉はまだこの辺りだけのようだ。少し下った先は下草の緑も依然として濃いままだ。
ウメモドキの実か
鵜の瀬橋が見えてきた
いつもは多く見られるカヌーの川下りもこの雨では休んでいるのか、雨脚が次第に強くなってきた
咲きだしたサザンカも花弁が重たそうだ。
雨脚が映るほどになってきた。
御岳から沢井に向かう遊歩道を下ってきたのだが、東屋のあるあたりでは再び楓の紅葉に出会えた。
だんだんと雨の勢いは強くなるばかり
澤乃井園清流ガーデンの灯りが見えた。雨宿りを兼ねて、一杯やりながら優雅に蕎麦を食べている人が多い。
楓橋から見た多摩川
寒山寺と
暮れゆく川と
秋はだんだんと深まってきたようだ。 この辺で