(宙吊りになった馬のホーリー。いったい何が…?(Little Fork Volunteer Technical Large Animal Rescue Team))

① ""クレーンで宙吊り!屋根裏にのぼった馬「階段を下りられず」米国""
2018年12月15日 06時00分
米バージニア州で先月末、1頭の馬が納屋の2階から重機を使って宙吊りされる事件があった!ホーリーと名付けられたメスは前日、馬房を抜け出し、階段をのぼって屋根裏に侵入したのだが、降りる方法がわからなかったのだ!
馬は一般的に立体的な感覚が鈍く、対象物までの距離をとらえるのが苦手だとされる。そのため、特別な訓練を受けていなければ、階段はのぼれても、くだることができない場合が多く、ホーリーが苦境に立たされたのはそのせいだ。
② 馬は奥行き感覚が弱い
(納屋の2階の干し草置き場で満喫したのは良かったが…(Little Fork Volunteer Technical Large Animal Rescue Team))

※ 賢そうで綺麗な白馬🐎
バージニア州の牧場に暮らすメスのホーリーは先月26日の夜、馬小屋の2階でネズミか何かが動き回る気配を感じた。そこで自分の馬房を抜け出し、物音がする方へ進むと、そこには屋根裏に至る階段があった。驚いたことに屋根裏には干し草がたくさん!ホーリーが喜んだのは言うまでもなく、心ゆくまで干し草を味わったという。
翌朝、ホーリーの不在に慌てた飼い主は異変を察知。屋根裏で困りきっていた愛馬を見つけて、手綱をつけて階段を下りようと試みたが、怖がってテコでも動かない。そこですがったのが地元のアニマル・レスキューチームだ。
③ 家畜専門のレスキューチーム
(直角に曲がる階段(Little Fork Volunteer Technical Large Animal Rescue Team))

「Little Fork Volunteer Technical Large Animal Rescue Team」は、ホーリーのような馬や小川にハマった牛、山林火災からの救助など、比較的大きな動物を専門に扱うボランティア団体だ。バージニア州では毎年、動物救助の技術を競う大会も開かれており、リトル・フォークも消防局などのプロと並んで参加している。
ホーリーの救助に駆けつけたダグ・モナコ(Doug Monaco)さんも最初は納屋の階段を使うことを提案。ところがこの階段には、下から1.8メートルの段で直角に折れ曲がっており、そこで馬が身動きできなくなる可能性があるという。突き当りの壁をぶち抜いてホーリーが直進できるよう新たに傾斜路を作ることも考えたが、それは時間がかかりすぎる。
④ 6メートル下の地上へ!
(馬用のヘルメットとハーネスをつけられたホーリー(Little Fork Volunteer Technical Large Animal Rescue Team))

そこで獣医のサポートを得て特別な馬用のヘルメットとハーネスを借り受け、干し草置き場がある屋根裏部屋のベランダから、クレーンを使って地上に下ろす作戦を敢行したのだ。
「屋根裏から地上までの高さは約6メートル。そんな高い場所から宙吊りにされるのはホーリーにとって初めての経験ですが、賢い彼女は終始おとなしく、私たちが彼女のためにやっていることを理解していたようです」とモナコさん。
驚いたことに、屋根裏に上がった馬の救助要請は今回で2回目。「馬の宙吊りは2年ぶりです。今回も通報を受けたときは、飼い主さんとホーリーには申し訳ないんだけれど、やっぱり笑いをこらえるのに苦労しましたよ」
(ホーリーとレスキューチーム(Little Fork Volunteer Technical Large Animal Rescue Team))

※ さすがに恥ずかしくて顔をそむけるホーリー!?
(小川に落ちた牛の救出には人力で(Little Fork Volunteer Technical Large Animal Rescue Team))
