マーケットアイ〕外為:正午のドルは109円後半、米アップルの売上悪化見通しが響く
2020/02/18 12:10
[東京 18日 ロイター] -
<12:00> 正午のドルは109円後半、米アップルの売上悪化見通しが響く
正午のドル/円は、前日の東京市場午後5時時点(109.86/87円)に比べ、若干ドル安/円高の109.67円付近。
ドルは早朝に伝わった米アップル<AAPL.O>のニュースで109.80円まで下落した後も戻りが弱く、日本株の下げ幅拡大や豪ドル/円やユーロ/円の下落を受けて、109.67円まで下値を伸ばした。また、仲値付近では輸出絡みのドル売りもみられた。
米アップルは17日、新型コロナウイルス流行が中国での同社製品の生産と需要の両方に影響を与えているため、1─3月期の売上高が会社予想に届かない見通しであると発表した。[nL4N2AH3MC]
「アップルのニュースがリスク回避の円買いを招いた」(外為アナリスト)という。
豪ドルは、前回の豪中銀理事会の議事要旨がハト派的な内容だったことを受け73.32円まで下落した。早朝の高値は73.81円だった。
豪中銀議事要旨は、必要なら引き続きさらなる金融緩和の用意があるとしたほか、一段の利下げが雇用とインフレの目標達成を早める可能性があるとした。また、コロナウィルスが中国ひいては豪経済の見通しにとって「重要な」リスクであるとの認識を示した。[nL4N2AI084]
ユーロ/円は朝方の高値119.04円から118.73円まで下落し、ドル/円の下押し圧力となった。
<10:45> 人民元は6.99元付近、景気下振れ抑制策は好感
オフショア人民元は1ドル=6.9900元付近。
新型肺炎の感染拡大を受けて、人民元は1月半ばから下落を開始し、今月の3日と4日には1ドル=7元に乗せた。
その後は現在に至るまで人民元は高原状態(ドルの高位安定/元の低位安定)にある。
市場では、中国が繰り出す予定の経済刺激策に加え、17日に発表された金融緩和策も好感されているもようだ。
中国人民銀行(中央銀行)は17日、1年物中期貸出制度(MLF)を通じて金融機関に2000億元(286億5000万ドル)を供給した。金利は10ベーシスポイント(bp)引き下げ、3.15%とした。[nL4N2AH0PY]
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が企業活動を停滞させており、当局は国内経済への悪影響を抑える姿勢を鮮明にしている。
MLF金利の引き下げを受け、銀行貸し出しの指標金利であるローンプライムレート(LPR)も引き下げるとみられる。LPRは毎月20日に発表される。
市場では、「新型肺炎の感染拡大を背景とする需要の後退は、金利の引き下げでどうにもならないが、当局が流動性を潤沢に供給する姿勢を示していることは安心感につながる」(証券会社アナリスト)との意見が聞かれた。
ドルは109.76円付近。仲値直前に109.68まで下落した。
<09:48> 豪ドルは73円半ば、豪中銀議事要旨を受けて下落
豪ドルは73.52円付近。先ほど公開された前回の豪中銀理事会の議事要旨がハト派的な内容だったことを受けて、73.68円付近から73.50円まで下落した。早朝の高値は73.81円だった。
豪中銀議事要旨は、必要なら引き続きさらなる金融緩和の用意があるとしたほか、一段の利下げが雇用とインフレの目標達成を早める可能性があるとした。また、コロナウィルスが中国ひいては豪経済の見通しにとって「重要な」リスクであるとの認識を示した。
一方、山火事については、昨年第4および今年第1・四半期に打撃をもたらすとしたが、年末までに完全に回復する見込みとの見方を示した。
<09:21> ドル109円後半、アップルの売上予想未達見込みが重し
ドルは109.81円付近。
早朝に伝わった米アップル<AAPL.O>のニュースでドルは109.80円まで下落し、その後も反発力が弱い。
米アップルは17日、新型コロナウイルス流行が中国での同社製品の生産と需要の両方に影響を与えているため、1─3月期の売上高が会社予想に届かない見通しであると発表したこと。[nL4N2AH3MC]
ユーロは118.96円と4営業日連続で昨年10月以来の4カ月ぶり安値圏での取引となっている。ユーロ/円を中心とする「クロス円でのじわじわとした円高の進行が、ドル/円の上値を抑えている」(証券会社)との意見が聞かれた。
中国保健局によると、中国本土での17日時点の新型肺炎感染者は累計7万2436人となった。