アーモーおやじ

テニスのときによく出る「アーモー」。これが口癖で、なんでも首を突っ込んでは失敗を繰り返しているじいさんの日記です。

プロレス大好き少年時代

2022-10-05 07:25:00 | Weblog
 アントニオ猪木さんが亡くなられた。



 子ども時代、毎週金曜日の8時は幸せ時間だった。「ディズニーランド」という番組があり、プロレス中継はその番組との併映で放送されていた。日本テレビである。

 私の小学校時代は力道山、豊登が全盛期で、相撲出身のレスラーが空手チョップやベアハッグを繰り出し、最後は逆エビ固めで仕留めるというオーソドックスなプロレスであった。このときは日本人レスラーよりも、個性的な外国人レスラーにひかれた。噛みつき専門のブラッシー、鉄の爪エリック、魔王デストロイヤーなどである。
中でもデストロイヤーの4の字固めは大好きで、もしも悪人が私の家族を襲ったら、この技で捕まえてやるんだ、と本気で考えていた🤣

 そんな日本のプロレスに新風を吹き込んだのが、私の中学時代に現れたアントニオ猪木である。初めてコブラツイストを見たとき、なんなんだこの技は、と驚いた。友だちとコブラツイストのかけあいをして、盛り上がった。さらに相手の顔まで届くドロップキック、観客と一体化するインディアンデスロックなど、今までの日本人レスラーと全く違ったタイプのレスラーだったのだ。

 ちなみにNWA公認インターナショナルチャンピオンのジャイアント馬場は、空手チョップと16文キックが得意技である。2m以上のプロレスラー初の32文ロケットキックと名付けられたドロップキックは、相手の胸まで届かない高さで、あれでカウントスリーが入るのは不思議だった。ワールドシリーズで披露したネックブレーカードロップなど、巨体から繰り出す迫力ある技もあったのだが、技とスピード、観客を巻き込む試合運びのうまさに関しては、アントニオ猪木の比ではなかった。

 毎月、プロレスとボクシングの専門誌「ゴング」を古本屋で購入して、レスラーの情報を得ていた。超プロレス大好き中学生だった。

 当時のプロレスには、6人タッグという3人対3人の試合があり、日本人レスラーが敵のコーナーに捕まると、リングに出ていない2人の外国人レスラーにこっぴどく痛めつけられるのである。助けに行こうとすると、レフリーから止められ、反則のカウントが入る。お決まりの演出であるが、これに親父やおふくろは興奮していた。
「レフリー、ちゃんと見れよー」
と画面に大声で叫ぶのだ。その声が隣近所からも聴こえてくる。今、思えば平和な時代だったんだなあ🤣と思う。
 その後、どうにか敵のコーナーから逃れたフラフラのレスラーは、味方の日本人コーナーに向かうが、その途中に再び敵に捕まってしまう。その敵がフラフラレスラーをロープに向かって振り、そのロープの反動を利用して肩車でとどめを刺そうとすると、なんとなんとそのフラフラレスラーが回転エビ固めで逆転して押さえ込むのだ。レフリーのカウントが入ると、押さえ込まれたレスラーを助けようとして敵レスラーがリングに乱入。するとその乱入したレスラーに日本人レスラーが止めに入る、、このときは何故かレフリーの静止が入らず、カウントスリーが入り日本組が勝利となるのだ。
 この逆転勝ちは実に面白かった。わかってはいるが、毎回、興奮した。レスラーたちが本気で体を張って戦っているからだ。

 この敵コーナーによく捕まるレスラーに吉村道明選手がいた。ドロップキックの名人だったが、体が小さいためやられ役である。ただ、あの回転エビ固めはすごい切れ味であった。

 余談だが、この技を習得しようとして、友だちとやったことがある。私が肩車をしようとした友だちの背中を通り越して相手の股に頭を入れた、そのとき相手のお尻が落ちてきて、私の頭を畳の床とお尻で挟み込んでしまった。顔から頭から痛いのなんのであった。それから、2度とやるまいと思った危険な技であった😭

 そんなほろ苦い思い出を、アントニオ猪木さんが亡くなって思い出してしまった。

 バカバカしいことばかりの子ども時代だったが、今でも本気でバカなことをしている自分がいる。プロレスに育てられたんだろうなあ。

 ご冥福をお祈りします🙏
 

コメント
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