庇うように

コイツが言わなくてはいけないのに・・・


「御院さんは、私の子ども。」
そう仰られながら微笑む御門徒。

こんなコイツの前に立ち
矢面に立つ勢い。

あ〜、守って下さっているんだ・・・

そう感じると温かくて
勿体なくて。


「先日、寺報を読ませて頂きました。
　いつも掲載されている写真を見ますと
　御院さんを探すんです。
　あれ〜・・・
　また少し痩せたのかな〜ってつぶやいていました。
　何か悩み事があるのかな〜って思ったり。
　でも今日会えたので安心しました。」

うれしかったな〜。
知らないところで案じて下さる。

寺を思い、
コイツを思い、
いろんなことを仰っていただいた。

コイツは、しあわせ者です。


また、違うところでは

「本人を前に言い難いが
　ワシ、御院さん大好きよ。
　それより増して坊守さん、
　この人は本当にいい人よ！」

そう語って下さるお顔のなんと優しいこと

坊守のことをそんなに言って下さると
自分の事以上にうれしいのです。


このようなお方ばかりではありません。
コイツや坊守の考えとは反するお考えのお方も勿論おられます。

傷つき、ボロボロになりますけど
でも、より良い徳正寺にせんがために
ご門徒にお力を頂いて願生って参ります。


「御院さんは、ストレスありますか？」
「ストレスに浸かっているようなものです。」
「そうよな〜、大変やな〜・・・」

こちらが言わなくても分かって下さるっていうのは
有難いことですね。