金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

もがく

2016年08月01日 19時34分14秒 | 日々あれこれ
生き抜いたのでしょう・・・


今日も暑かったですね。
お参りさせていただいた高台の家。
もう、住んでいる人はいません。
近くに居られる弟さんが維持管理されているようです。

古い家ですからエアコンなんてありません。
仏間に置かれた扇風機、
コイツの方に向けて下さるものですから
「私は大丈夫ですから、皆さんが涼しいようにしてください」
参られていたご門徒が
「御院さんが扇風機に当たらいのに私が当たられない」
なんておっしゃって下さるお方もいて

うれしかったな~・・・
有り難かったな~・・・

扇風機が欲しくない訳ではないのです。
そりゃ、涼しくお勤めさせていただく方が楽ですから。
でも、コイツだけ独占するような姿にはなりたくありませんから・・・

汗ダラダラです。
御衣も御袈裟もヨレヨレになるほど。
お衣も御袈裟も汚れてしまいます。
でも、それでいいんです、
シミだらけ汚れ放題ですけど
これはこれで浄土の色ですから・・・

間の休みではちゃんと顔を拭いて爽やかな笑顔いっぱいで振り向くのですが
案じて涼しいようにしてくださいます。

申し訳ないことです。


三門を一礼して潜ろうとすると
黄金色の昆虫がお腹を上にして命尽きていました。

あ~、生き抜いたんだってポツリ。

昆虫は上を向いて何かをつかむように命尽きていくといいます。
もがくように、
縋るように、

苦しいのか、しんどいのか、それでも生きたいのか・・・

どんな思いの中で尽きていくのか。


コイツもそうやって往生させていただくのでしょう。
もがいて生き抜いていきます。

八月、スタートです。
願生ろう!!!
コメント
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