武井アカデミー>宅建・行政書士合格受験講座(ー講師:武井信雄)

宅建・行政書士受験講座と資格勉強法
(主催:武井アカデミー)

★★★★問題9(時効)★★★★

2011-09-05 21:41:46 | Weblog
★★★★問題9(時効)★★★★

時効に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。

(1)時効により取得することのできる権利は、所有権のみである。

(2)時効が完成したときは、その効力は、起算日にさかのぼる。

(3)時効は、当事者の請求によってのみ中断する。

(4)確定判決で確定した権利は、時効で消滅することはない。



問題9 解説  正解(2)

(1)誤り。時効により取得することのできる権利は、所有権だけとは限らない。地上権 
や地役権等も時効で取得できる。
      (ここはやさしいです。即暗唱するべし)

(2)正しい。時効が完成したときは、その効力は、起算日にさかのぼる。つまり、時効
が完成したときの効力は、所有権の取得時効で言えば他人の物の占有を開始した日に遡り、消滅時効で言えば権利の行使を怠った最初の日にさかのぼる。
       (これを知らずして、時効を理解したとは言えません。)

(3)誤り。時効は当事者の請求の他に、承認によっても中断する。
      (マル飲みするべし。小さい粒ですが重要です。)

(4)誤り。確定判決で確定した権利でも、時効で消滅します。確定判決で確定した権利は、短期消滅時効にかかる権利でも(通常の10年で消滅時効にかかる権利はもちろん)、以後10年間権利の行使を怠ると時効が完成するので、時効で消滅する。

(問題文は短く基本的な事項だからといっておろそかにせず、十分に注力していってください。)





☆ 勉強のステップ

2011-09-05 21:41:27 | Weblog
☆ 勉強のステップ
読む : 勉強において教科書や参考書に目を通すことは最初のステップである。

書く : 教科書や参考書を書き写したり、まとめ直すことで内容を頭にインプットする。

問題を解く : 試験で出るような問題を実際に解く。勉強においてはインプットだけではなくアウトプットの訓練が重要。試験の過去問を入手して解くことが望ましい。

教える : 他人に教えられるようにする。分かりやすく教えるためには教える内容を理解しなければならないため、必然的に理解が深まる。

問題を作る : 問題を作る人の立場になってみる。問題を作る側は、解く側の理解度を問うている。
知識を文章にして発表する。論文を書くなど。









問題4 宅地建物取引業者

2011-09-05 21:39:22 | Weblog
問題4 宅地建物取引業者Aの支店でAと宅地建物取引業に関する取引をした者は、その取引により生じた債権に関し、1,500万円を限度として、Aが供託した営業保証金からその債権の弁済を受ける権利を有する。





解答4 正しい。
宅地建物取引業者Aが設置している事務所は、本店と1つの支店であるから、営業保証金の供託額は1,500 万円であり、Aと宅地建物取引業に関する取引をした者は、1,500 万円を限度として、営業保証金から弁済を受けることができる(業法27 条1項、25 条2項、施行令2条の4)








問題3 宅地建物取引業者

2011-09-05 21:38:52 | Weblog
問題3 宅地建物取引業者A(甲県知事免許)は、マンション3棟を分譲するための現地出張所を甲県内に設置した場合、営業保証金を追加して供託しなければ、当該出張所でマンションの売買契約を締結することはできない。



解答3 誤り。
営業保証金は、事務所を新設した場合には追加供託をしなければならない(業法26条)が、出張所を設置した場合には供託する必要がない。







問題(2)定期建物賃貸借を媒介する場合

2011-09-05 21:35:55 | Weblog
問題(2)定期建物賃貸借を媒介する場合に,宅地建物取引業法第35条に規定する重要事項の説明において,期間の定めがない旨の説明を行うこと




解答(2) 誤り。違反する。

宅建業者は,その業務に関して,相手方等に対して,次のいずれかに該当する事項について,故意に事実を告げず,または不実のことを告げる行為をしてはならない。
①供託所等の説明義務の内容
②重要事項の種類 
③37条書面の記載事項
④その他,取引条件や宅建業者等の資力・信用に関する事項であって,相手方等の判断に重要な影響を及ぼすこととなるもの
よって、不実のことを告げる行為をしたことになる。


(不誠実なことはいけません。不動産業者は、高価・社会性公共性の高い仕事ですので、それなりの人格も磨くべし。)