こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
今回は、平成31年度京大大学院理学研究科生物科学選考入試問題のつづきです。
問題は、
「漸化式 an+2=an+1+an と、初めの2項 a0=0、a1=1 で定義される数列{an}を考える。
このとき、以下の設問(1)~(3)のすべてに解答せよ。
(1) an を第10項まで(n=2,・・・,10)示せ。
(2) 隣り合う2項の比 an+1/an が n→∞ において一定値λに収束すると仮定し、その値 λ を求めよ。
(3) 以下の形式を用いて、数列{an} の一般項を求めよ。
an+2-αan+1=β(an+1-αan)
an+2-βan+1=α(an+1-βan) 」
です。
今回は(2)です。
an+1>0 なので、与えられた漸化式の両辺を an+1 で割ると、
になり、これを
と変形します。
ここで、n→∞ のとき、
なので、(1)から
が成り立ち、これから、
です。
そこで(2)の2次方程式を解くと、
になり、an>0(n≧1)から λ>0なので、
で、これが答えです。
次回は(3)です。
今回は、平成31年度京大大学院理学研究科生物科学選考入試問題のつづきです。
問題は、
「漸化式 an+2=an+1+an と、初めの2項 a0=0、a1=1 で定義される数列{an}を考える。
このとき、以下の設問(1)~(3)のすべてに解答せよ。
(1) an を第10項まで(n=2,・・・,10)示せ。
(2) 隣り合う2項の比 an+1/an が n→∞ において一定値λに収束すると仮定し、その値 λ を求めよ。
(3) 以下の形式を用いて、数列{an} の一般項を求めよ。
an+2-αan+1=β(an+1-αan)
an+2-βan+1=α(an+1-βan) 」
です。
今回は(2)です。
an+1>0 なので、与えられた漸化式の両辺を an+1 で割ると、
になり、これを
と変形します。
ここで、n→∞ のとき、
なので、(1)から
が成り立ち、これから、
です。
そこで(2)の2次方程式を解くと、
になり、an>0(n≧1)から λ>0なので、
で、これが答えです。
次回は(3)です。