東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

星取りの場合の数

2017-09-26 12:30:46 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

横綱・大関の休場で少し寂しかった大相撲秋場所は、一人横綱の日馬富士が意地の優勝で幕を閉じました。ということで、今回は相撲の星取りの問題です。

問題は、
「大相撲(1日1番15日間対戦する)で、連敗のない星の取り方は何通りあるか」
です。

ここは、漸化式 を利用するのが簡単です。

n日目の相撲が終わったあとの連敗のない星の取り方を A(n)とすると、
A(1)=2  (○または●)
A(2)=3  (○○、○●または●○)
です。

続いて、n≧3のとき、A(n)をA(n-1)とA(n-2)で表しましょう。

初日○の場合、2日目は○でも●でもよいので、2日目以降のn-1回の対戦の星の取り方は、 A(n-1)通り です。

一方、初日●の場合、2日目は○でなければならず、そして3日目は○でも●でもよいので、3日目以降のn-2回の対戦の星の取り方は、 A(n-2)通り になります。

したがって、
A(n)=A(n-1)+A(n-2)
が成り立ちます。

あとは、A(1)=2、A(2)=3を使って逐次計算するだけで、
 A(3)= A(2)+ A(1)=5
 A(4)= A(3)+ A(2)=8
 A(5)= A(4)+ A(3)=13
 A(6)= A(5)+ A(4)=21
 A(7)= A(6)+ A(5)=34
 A(8)= A(7)+ A(6)=55
 A(9)= A(8)+ A(7)=89
A(10)= A(9)+ A(8)=144
A(11)=A(10)+ A(9)=233
A(12)=A(11)+A(10)=377
A(13)=A(12)+A(11)=610
A(14)=A(13)+A(12)=987
A(15)=A(14)+A(13)=1597
から、連敗のない星の取り方は 1597通り で、これが答えです。

ちなみに、一般項は、

になります。