こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
小5の塾生が取り組んでいる公立中高一貫校対策問題集にある分銅の問題を取り上げます。
問題は、
「次の南野さんと北村さんの会話を読んで、あとの問いに答えましょう。
南野:「北村さん、何しているの?」
北村:「この2つのおもりを使って、上皿てんびんで何gのものが量れるか調べているの。」
南野:「1gと3gのおもりだけで? 量れるのは1gと3gだけでしょう?」
北村:「そんなことはないわよ。例えば左の皿に2gのものと1gのおもりをのせて、右の皿に3gのおもりをのせたら、ほら、つり合うでしょう?(下の図)」
南野:「そうか・・・。じゃあ、結局1gと3gだけで何gまで量れるの?」
北村:この2つだけなら4gまでかな。1gごとに10gまで量れるようにするのに、あと1個だけおもりをたそうと思うんだけど、何gのおもりをたしたらいいかな?」
南野:えーっと、そうだね・・・。」
(1)1gから10gまで10通りの重さが量れるようにするには、あと何gのおもりをたせばいいですか。考えられるものをすべて答えましょう。ただし、おもりの重さは整数とします。
(2)1g、3g、6gの3個のおもりを使って、8gのものを量るにはどうすればよいですか。のせ方を、「左の皿に2gのものと1gのおもりをのせ、右の皿に3gのおもりをのせる。」というように答えましょう。 」
です。
早速(1)から取り掛かりましょう。
1gと3gのおもりで1g、2g、3g、4gを量ることができるので、加えるおもりの重さをxgとすると、3つのおもりで量ることができる重さは、重複するものを含めて、
1g、2g、3g、4g、x-4(g)、x-3(g)、x-2(g)、x-1(g)、x(g)、x+1(g)、x+2(g)、x+3(g)、x+4(g)
になり、これらが1gから10gまで10通りの重さをカバーするのは、
x-4≦5 → x≦9
x+4≧10 → x≧6
の場合で、これらをまとめると、
6≦x≦9
になります。
したがって、条件を満たすおもりの重さは 6g、7g、8g、9g で、これが答えです。
続いて(2)です。
左の皿に8gのものをのせることにします。
このとき、
X=A×6+B×3+C×1
を考え、A、B、Cはそれぞれ6g、3g、1gのおもりを左の皿にのせるとき-1、どちらの皿にものせないとき0、右の皿にのせるとき1として、X=8となるA、B、Cの組合せを見つければOKです。
ここで、A=1、B=1、C=-1のときだけ、X=8になるので、答えは、
「左の皿に8gのものと1gのおもりをのせ、右の皿に6gと3gのおもりをのせる。」
になります。
以前に分銅の問題(中学生でも解ける東大大学院入試問題(79))を取り上げているので、興味のある人は覗いてみてください。
小5の塾生が取り組んでいる公立中高一貫校対策問題集にある分銅の問題を取り上げます。
問題は、
「次の南野さんと北村さんの会話を読んで、あとの問いに答えましょう。
南野:「北村さん、何しているの?」
北村:「この2つのおもりを使って、上皿てんびんで何gのものが量れるか調べているの。」
南野:「1gと3gのおもりだけで? 量れるのは1gと3gだけでしょう?」
北村:「そんなことはないわよ。例えば左の皿に2gのものと1gのおもりをのせて、右の皿に3gのおもりをのせたら、ほら、つり合うでしょう?(下の図)」
南野:「そうか・・・。じゃあ、結局1gと3gだけで何gまで量れるの?」
北村:この2つだけなら4gまでかな。1gごとに10gまで量れるようにするのに、あと1個だけおもりをたそうと思うんだけど、何gのおもりをたしたらいいかな?」
南野:えーっと、そうだね・・・。」
(1)1gから10gまで10通りの重さが量れるようにするには、あと何gのおもりをたせばいいですか。考えられるものをすべて答えましょう。ただし、おもりの重さは整数とします。
(2)1g、3g、6gの3個のおもりを使って、8gのものを量るにはどうすればよいですか。のせ方を、「左の皿に2gのものと1gのおもりをのせ、右の皿に3gのおもりをのせる。」というように答えましょう。 」
です。
早速(1)から取り掛かりましょう。
1gと3gのおもりで1g、2g、3g、4gを量ることができるので、加えるおもりの重さをxgとすると、3つのおもりで量ることができる重さは、重複するものを含めて、
1g、2g、3g、4g、x-4(g)、x-3(g)、x-2(g)、x-1(g)、x(g)、x+1(g)、x+2(g)、x+3(g)、x+4(g)
になり、これらが1gから10gまで10通りの重さをカバーするのは、
x-4≦5 → x≦9
x+4≧10 → x≧6
の場合で、これらをまとめると、
6≦x≦9
になります。
したがって、条件を満たすおもりの重さは 6g、7g、8g、9g で、これが答えです。
続いて(2)です。
左の皿に8gのものをのせることにします。
このとき、
X=A×6+B×3+C×1
を考え、A、B、Cはそれぞれ6g、3g、1gのおもりを左の皿にのせるとき-1、どちらの皿にものせないとき0、右の皿にのせるとき1として、X=8となるA、B、Cの組合せを見つければOKです。
ここで、A=1、B=1、C=-1のときだけ、X=8になるので、答えは、
「左の皿に8gのものと1gのおもりをのせ、右の皿に6gと3gのおもりをのせる。」
になります。
以前に分銅の問題(中学生でも解ける東大大学院入試問題(79))を取り上げているので、興味のある人は覗いてみてください。